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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:4月10日の日経「男性は家事に本格参入せよ」と云う考えの幼稚さ

2024年04月14日 10時55分41秒 | 社会全般
先日の日経新聞のコラムに、ある企業の女性取締役が「男性は家事に本格参入せよ」と投稿していた。多くの女性がこの様に思っているだろうが、これは大変幼稚な考えである。何故なら、この様に考えているお母さん方の何割が、子供(特に男の子)に家事を教えているだろうか?

多くの過程では、男性の家事への参加が少ない事は事実であろう。そしてこの事に対して不満に思う女性が多い事も十分理解できる。しかし、この不満を夫に向けている事については、女性全体としての責任転嫁としか思えない。

子育てをしている家庭の中で、子共の家事を手伝わせている家庭は一体どの位だろうか?私の感覚では、大変少ないと思う。特に子共を学習塾に通わせている様な教育熱心な家庭になる程、家事を手伝わせている家庭は少ないだろう。その理由は家事の手伝いよりは勉強が優先である為、子共には手伝わせないのである。と云う事は、子共は家事をする機会が殆ど無い、または少ない状態で大人になり、結婚するのである。

団塊世代の頃までは、地方出身者の大学生の多くは賄いつきの下宿住まいで、料理を経験する事は殆どない。そして企業に就職してからは会社の寮住まいなので、ここでも料理をする必要がない。その様な人間が結婚して、いきなり家事をせよと云われても、出来るハズがない。

団塊世代以降は、賄い付きの下宿は減り、学生時代に一人住まいを始める事が多くなってきた。そして、男性でも家事全般を一人で行う必要がある為、多少は経験を積む事が出来る。しかし、最近は、コンビニ弁当で済ましている一人住まいの男子学生も多いであろう。であれば、子供の頃に家事を学ばなければ、多くの男は料理を覚える事が無く、結婚する可能性が高い。しかし、これは女性も似た状況ではある。なので、ここまでの書き込みに対して反論する女性も多いだろう。

しかし女性と男性とは大きな違いがある。女性は一般的には早熟であり、責任感も早くから持っている。そして決定的なのは、女性には母性本能があり、身の回りの世話は、女性がしがちになる。そして、男性は基本的にはマザコンであり、何時まで経っても母性を求めている。だからこそ男の子には、子供の頃から、ある程度の家事を教える事が必要である。そして、母親または女性を大事にする事を教える必要がある。そうでないと、余程の事が無い限り、男性は能動的には家事を行わない。

それから、もう一つ考えて欲しい事として、男性(夫)に何を求めるかである。毎日定時に帰ってくるまたはアフターファイブを楽しんで返ってくる様な亭主には、家事を手伝ってもらうベキであろうが、社会的に活躍している夫に家事を手伝ってもらう事が、自分にとってメリットがあるかどうかである。

因みに、自分は料理などの家事は一通り出来る。魚は三枚におろせるだけでなく、皮を剥ぎ、刺身を作れ、それを新婚の妻に教えた。そして子供には、時々料理を作る事を仕向けているが、子供の母親が、それをそれ程望んでいない。先の述べた世間の一般的な母親と同じで、子供の勉強する時間を優先させている。そして自宅勤務が多くなったコロナ後は、自分に料理の負担が高い事に不満を言う事がある。事前に言ってくれれば対処のしようがあるが、突然ヒステリー的に云われても、対応のしようがないのだが...。


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