四季の風

嬉しくなって皆さんにお話したいこと 悲しくなって皆さんに聞いてもらいたいこと 四季を感じながらいっぱい書きたいな! 

虫の独り言

2013-11-30 18:58:50 | 自然
私は この家の小さな畑に 今のところ住んでいる虫
といっても まだ幼虫ですが…。

今のところと あえて申しましたのには
訳がります。

今日は 比較的穏やかな日和でした。

それでも昨日の強い風にあおられ
この家の銀杏の木はと申しますと
一日前とは大違いの姿



青い空にただただ まっすくぐに伸びた幹だけとなりました。

働き者の この家の主人が落ち葉をみんなきれいに掃き清め
もう黄葉の気配は残っていません。

働き者のご主人につられてでしょうか
奥さんも久しぶりに畑に出てきました。

畑に人が出てくるということは
私たちにとってはある意味恐怖です。

あろうことか 私たちの住み家である
丹波の黒豆の所までやってきて 
豆を収穫しようかどうしようか
迷っているような様子でした。

私たちが この豆を住み家に選んだのには理由があります。

この畑の主は 無農薬を旨としていて消毒をしません。

それを知っていた私たちの両親は ここで生きていくよう
たくさんの兄弟を残してくれたのです。

夏 人にとってビールがおいしい季節
私たちは生まれ 実ってきた柔らかいおいしい豆を
一斉に食べ始めました。

この枝の豆だけを分けてもらおう
最初はそう思っていたのですが
何と言っても兄弟が多すぎて…

一匹でも多く生き残って
次の世代へと種を伝えていかなくてはならない

その両親の願いを思うと
人間には申し訳ないと思いながらも
私たちは どの枝もどの枝も
食い荒らす形になってしまいました。

記憶によると消毒をしない主は 
おつまみとしての枝豆は夏の間 
たった一度しか口にできなかったように思います。

もちろん わたしたちがほとんどの鞘に住んでいたからです。

それからは 私たちは安心して好き放題してきました。

主は諦めたとばかり思っていました。

私たちは このまま 鞘の中でおいしい豆を食しながら
暖かい鞘の中で冬を越せるものと
信じて疑わなかったのです。

それなのに あ~何と言うことでしょう。
鞘をひとつひとつ丁寧に開きながら
私たちが口にしていない豆があるかどうか確認し
収穫をし始めたのです。

諦めてなんかいなかったのですね。
健康な手付かずの豆は数少なかったのですが
なんとかこの程度は収穫できたようです。



少しほっとしたような気もしましたが
ほんの一瞬のことでした。

すぐさま兄弟から恐ろしい伝言が届きました。
鞘を開け 私たちを見つけると
その鞘の破片で私たちを潰していくとのこと

ただその時かすかに 「ごめんね」という心音が伝わってくるらしい。
潰しておいて ごめんねとは人間とはどうも解せない生き物だ。

そんな情報が あちこちに飛び交っているとき
さらに追い打ちが…

夫婦の会話がきこえて来たのだ。
「鞘の中で たくさんの虫が一杯生きているよ。カメムシの匂いもするから
まだカメムシも生きてるのかしら」
「このまま 枯れるのを待つより燃やすか ごみ処理場へ運んだ方がいいかな」

燃やす? 焼き殺されるってこと?

大変! みんな早く逃げなきゃ!
逃げる? どこへ? どうやって?

私達には この寒い中行くところなどありません。
カメムシのように飛んだりする羽もありません。
春にならないとだめなんです。

あ~ 神様
神様はどうして私たちの様な生き物をお創りになったのです。
どうして 生まれてすぐ立ち上がって歩くことができる子牛や子馬のような力を
与えて下さらなかったのか…。

人が作ったものに手を出したから?
そうしなきゃ生きていけなかったのに…。

今日はそれだけで 一端終わったようです。

人から伝わってきた ごめんね とはどういうことだったのだろう?
その問いの答えは簡単に 見つかりそうもありません…。

たくさんの兄弟が今日も別れをつげた。

兄弟たちは あの静かな優しい でも物悲しい ごめんねをどう受け止めたのだろう。

両親が食物連鎖について語ってくれたのを思い出した。


私たちも人も これでよかったと満足して目を閉じるなんてことできるのだろうか?


明日がどうなるかなんて 誰にもわからないよ。

どう生きたか それが大切なような気がするのですが…。


命あるもの みんな同じじゃないのかなあ。

今日の出来事で 何だか少し興奮してしまいましたが
もうみんな静かに眠りにつき始めました。

明日もまた命あれば 残った兄弟たちと仲良く歌ったり
長い冬眠中 どんな楽しい夢を見てみたいかなど
みんなで話し合ったりしよう。

ひとも私たちも 与えられたものを大事にして生きる。

これかなあ・・・・・。
 
おやすみなさい。畑の持ち主もきっと今日は疲れたでしょうね。

いつか人とも話ができたら い い な zzz-

黄葉

2013-11-27 19:43:52 | 自然
大学病院でお世話になり始めてから
10年以上になっている先生が退職され
今では
奥さまが一人で開業して見えた医院で
一緒に診察をしてみえます。

そこへの道中の街路樹です。






今が最高ですね。


我が家の銀杏の木も最高と言いたいところですが…。

明日が最高かしら?
明後日かしら? なんて思っているうちに
なんと
雨や風 急激な気温の変化で黄葉と言える期間は
あっという間に終わってしまい
こんな状態に…




そして その木の下では



まあ美しいと言えば美しいと言えるかもしれませんが…。

あ~無残!

落ち葉となって舞い始めてしまいました。


花の命だけでなく 黄葉の命も短いことを知らされました。


ついでに悲しい紅葉まつりのお話を一席

先日の窯炊きの日のことでございます。
隣町のそこへ向かう途中でございました。

通り沿いの小さな丘? 山?の中腹に神社がありまして
その斜面一帯に もみじが植えられております。

その日は紅葉まつりが開かれていて
ライトアップされていたので
遠目にも美しい紅葉がはっきり見えました。

その景色をカメラに収めたかったのですが
用意したぜんざいを早く届けなくてはいけなかったので
諦めました。

その帰り道のことでございます。
静かではありましたが まだ照明がついていました。

ラッキィとばかりに 喜びいさんで路上駐車し
カメラを手に車から出た途端
パシャッ とすべての照明が一斉に消されてしまいました。

何ということでございましょう。

「え~ ひどい~」という私の叫び声は きっと係りの人にも届いたはず。

時計を見ると9時08分 

う~ん 9時までだったのでしょうね。

残念!

諦めきれない私は
翌日の日曜日 今度こそと意を決して
いつもより早く夕飯を済ませ 夫を隣に車を走らせました。

ところが
国道から見える位置なのに灯りが見えないのです。

え~ 昨日でおしまい? うそでしょ?

真っ暗な丘?山?は そんな私の気持ちを知ってか知らずか
なにも応えようともせず
静かに 静かにそこにたたずんでいるのが 
ボーと見える程度でした。


帰宅し わが町の紅葉まつりのパンフレットを見てみると
その地域は ライトアップやトン汁などの出店は
土曜日だけでした。

「オー マイ ガォッド!」

という情けないお話は これで終わりにしますが

それほど あのライトアップは心打つ美しいものでした。

来年は 妹たちや孫たちにも声をかけ
是非みんなに見てもらいたいって思っています。

このブログの1ページもその美しさで飾りたいものです。

窯炊き

2013-11-26 20:50:27 | 日記
先日 私たち(夫)の陶芸の師であるKさんの追悼を兼ねて
おそらくは 最後になると思われる窯炊きが行われました。

窯の中には 先生の遺作や参加者のみなさんの作品
私たちは ついに今年の作品作りができませんでしたが
昨年の作品である 茶道に使う風呂の焼きが甘かったので
今年再度窯に入れてもらいました。


夕飯を済ませ ぜんざいの差し入れに出かけました。

先生の写真の前に お酒やお供えが上げられていました。

土曜日の夜でしたので
お孫さんたちを始め 小学生と思われる可愛い子たちが
テントの下で薪割を手伝っていました。

「可愛い子たちで賑やかですね」というと
奥さまから 「代替わりしてきました」という返事が帰ってきました。

少し寂しそうにも感じられました。

比較的暖かい夜ではありましたが
窯のそばは 先生の人柄を肌で感じることができるような
柔らかい温かさに包まれていました。





正面のこの穴の焔が小さくなってくると
掛け声に合わせて
両側の小さな窓の蓋をあけ
両サイドから同等の薪を投げ入れます。



首にタオルを巻いたおじさんが手早く薪を投げている写真です。

私も1本だけ入れさせてもらいました。

窯の温度は 1000度を越していましたが
その時の数値を忘れてしまいました。




両サイドには こんな小さな窓もあり
焼き色を確認するところだと言われたような気がしたのですが…。


どんな炎を眺めていても 
「ええよ 自分の好きなようにやりゃええよ」と
いつも 少し小馬鹿にしたような口調で言われたときの
笑顔が思い出されました。

近くに見えた人も
「おまえら 俺がいないと思って好き勝手やってるなあ」って
上から見ててきっと厭きれてるよなって言って見えました。

参加していた人たちはみな早すぎる他界に 無念な思いを胸にしまい
薪を投げ入れたり ご馳走を作ったり お酒を飲んだり…。

先生 ありがとうございました。

窯出しは一週間後くらいでしょうか?
先生の見えない窯だし

風呂がどんな焼きになっていても 大切にしようと思っています。

紅葉

2013-11-25 21:54:41 | 日記
家から車で30分かからない山中に 温泉があります。

職場で一緒だった友3人と久しぶりに出かけました。

もちろん日帰りです。

たくさんの人で賑わっていました。

紅葉が一番美しいときに バッティングしたようです。



雨が降り出しそうなお天気の中 池までの散策路を20分ほど登りました。

友達の一人が私と同じ病気で 余命を宣告されていましたが
薬の効果でしょうか?
本人のがんばりでしょうか?
一緒に散策路を歩くことができるようになったことが
何よりも嬉しいできごとでした。

この幸福感が 一年でも長く続きますように。
そして彼女の願いどおり 彼女が彼女のお母さんの世話になるのではなく
彼女がお母さんの世話ができますように。


またこの紅葉が一緒に見たいな。




それよりも 桜の美しい時期が先ですね。


柿の収穫

2013-11-22 18:37:48 | 家庭菜園
昨夜居間でうとうとしてしまったため
お布団に入ってから
目が覚め 頭が冴え

合唱の練習中 脳トレの方法をみんなに披露して
思うようにできなかったことを
その時になって
ああすればよかった こうすればよかったのかもなんて考えたりしてたら
いよいよ 眠られず
携帯が3時 4時とお知らせの光を放つのをぼんやり感じ
明日の早朝ウォーキングは無理だろうな…




朝で~す。

やっぱりウォーキングは無理でした。

でも朝食後 残っている柿を採りに行ってくるという夫について
出かけました。

二人とも午後からはそれぞれ予定があるため
手早く作業を分担して進めました。

夫が長い柄付きの剪定ばさみで数個の柿をつけたまま
先端の枝を切り落とし

私がそれをひとつづつ枝から切り離す。

たくさんの大きな柿をいくつもつけて
弓なりになっていた枝を手にすると

「長い間 折れることもなくよくがんばってくれたね」と
思いっきりほめてやりたい気持ちになりました。


途中 可愛い小鳥の鳴き声が聞こえてきました。

夫に呼ばれ 姿発見!



あまり美しい姿ではありませんが 優しい鳴き声には心惹かれました。

小鳥の名前は 野鳥図鑑では判断できませんでしたので悪しからず!


田んぼ2枚離れたところの子ども園からも可愛い声が届いてきます。

「ほら ワンちゃんがいるよ。」男性の保育士さんの声です。

「ワンちゃーん」子供たちの呼ぶ声です。

そうです。イブがそばにいたのでみんなで呼んでくれました。

イブの顔をそちらに向け
イブの代わりに 私が子供たちに手を振りました。

手早くと言いながら 結構楽しみながらの作業です。


毎年のことですが すべての柿を収穫せず
鳥たちにも残してきます。




終わってみれば
思ってたよりもたくさんの柿が まだ残っていました。


ほら イブも満足気でしょう?



作業には もってこいの日よりでした。

でも 小枝から柿を切り離す作業では
大した歩数にはなりませんでした。


近くの友人宅に歩いて持って行ける分だけ届けました。


午後からの会議を終え 何かがパラパラ降ってきた中
朝 遠慮した分 歩きに出かけました。

今ポケットの中の歩数計はですねえ

6851歩です。
やりました!

これなら今夜中に7000歩ですね。

今夜はうたたねしないようにしなきゃ…。


追伸 そうそう 柿が必要な方ご一報くださいね。