磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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089 ヒトラーと精神科医

2007年07月07日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

四章、ゼロサム社会




089 ヒトラーと精神科医


行政がいかに、嘘をつくかというのは、資料からでも見ることができる。

ヒトラーの場合はユダヤ人を殲滅するための計画を、ユダヤ人についての最終計画という、殺すなどということは一言も書かなかったし、彼はその前にも、精神障害者を生きていても仕方がない人と『安楽死計画』を施策として実行した。

その『安楽死計画』をはかったのは、せむしの伯母にたいするものであったというのである。

虐待を受けていた家庭では、その伯母にたいして悪くいうこともできなかった。それでヒトラーの心には『闇』がうまれたという。憎しみをそこに閉じこめてしまったというのである。しかし、その『闇』をつくったとしても、憎しみが消えたわけではないのである。

ヒトラーは権力をもったとき、その『闇』を不快に思い、なんとかしたいと思った。子どものころの、いまいましい思い出を消したいと思ったのだろう。そして、まず『安楽死計画』=『T4計画』を実行したのである。

精神科医たちは、手こずる精神障害者に対する最終計画を、心から受け入れた。
--これは素晴らしい施策ではないかと、協力的だったという。
--だれ一人、医者は反対しなかったという。

カトリックの修道会に属しているシスターたちは、そのような障害者の面倒をもみていた。現在でも、そのようなシスターたちは多い。

シスターたちは、どのように障害者が処遇されるかも、後々までも追ったが、医者たちはそうはしなかった。

また、シスターたちの多くは、ヒトラーに反対して、ガス室に送られて殺された。

--精神科医たちはヒトラーに協力的だった。
多くの障害者たちは、ヒトラーによって虐殺されたのだ。
精神科医たちは、くだらない仕事がなくなってよかったといっていたそうである。
ところが、彼らは、患者がいなくなったとき、彼らの職業もなくなったことを、ようやく知ったのである。

ソフトで教養のある人たちがしたことでもある……。







閑話休題

「愛から生まれたものはすべて可能……」シャガール

芸術の理論と歴史第13回


これは意味深い言葉かもしれない。

共産主義の方でも、尊敬できる方はいる。

けっきょく主義ではなく、

愛があるかどうかのように思えならない。

主義を極力持つことをさけた西郷隆盛。

彼は敬天愛人だった。

主義に懲りかたまった人物は、

この意味すら理解できないようだ。

しかし、愛といえば、何でもすむと

思っていては魔法の言葉になるだろう。

「愛国心」も愛国美談を唱えて

他者の命を軽んじるなら、

本当の愛などないだろう……。










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