総理がコジキでコジキがソーリィー 088 ヒトラーは虐待された ただ、川田くんは、やさしくて、ユーモアがある友人だけど、小中さんはまるで、時代劇の越後屋のような政治家。 「素人が政治に関わりを持つということは、危険なことですよ。ヒトラーをうんだのも、そういう土壌があったからなんですよ。歴史を勉強してください」 と、小中さんは言っていた。 小中さんが、そんなに勉強家だったとは、沙也加は知らなかったし、歴史を勉強していたら、いかに政治家たちが自分勝手な行動に出たために、多くの大衆が殺されたり、苦難をえたかはわかることである。 例をあげるまでもないことだろう。ヒトラーの問題も、そういう観点で考えるものだろうと沙也加は思う。 今の多くの市民の政治運動をしている人たちは、このことを考えて、オンブズマン制度というものを取り入れたり、できるだけ行政に資料の公開をするように要望している。これが本当の歴史からの教訓である。 オンブズマン制度というのは、行政を監視するものであり、スウェーデンで、1810年にでき、190年以上の歴史があるという。 日本ではオンブズマン制度というものは、不勉強な政治家が多いので、あまり取り入れられてはいないが、市民オンブズマンといって、ボランティアで行政を監視しようという動きが出てきている。 市民オンブズマンがあげた業績は輝かしいものがある。 いくつもの行政の不正や、税金のむだ遣いを発見し、発表し、それを阻止しようと行動した。 これがヒトラーをつくることになるのだろうか。 むしろ、反対なのは、業績をみればわかることではないだろう。 そして、ヒトラーをうんだ原因をさぐる学者や文学者、ジャーナリストは星の数ほどいたが、これといって、正しいと思われるものはなかった。アリス・ミラーという精神分析医が、『魂の殺人』という本を著した。その本によれば、ヒトラーは、父から虐待を受けることが日常茶飯事であったという。
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