黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

同潤会青山アパート #03

2005-11-20 05:13:57 | ・同潤会アパート


同潤会青山アパートの敷地は、丁度包丁のような形をしていて、
杖の部分に4棟、刃の部分に5棟、先端に1棟
といった形で配置されていましたが、
先端の1棟の更に先に公衆便所がありました。
この公衆便所は、都内23区で最も古い公衆便所だったのは、
タモリクラブでも取り上げられたエピソードですが、
その名に恥じない位、暗く汚かったのを憶えています。

新しく生まれ変わる青山アパートでも、
どうやらほぼ同じ位置に、公衆便所が設置されるみたいです。
 


画像のようなトマソン的な構造も至る所にありました。
多くの同潤会アパートは、戦後復興の時に、
大幅に改装されたみたいですが、これもその時の名残でしょうか。
それとも、もっと後年の、ここを使っていた人による改装の結果でしょうか。

東京の下町にある昭和3年築の三ノ輪同潤会アパートは、
戦後の修復が全くされず、建築当時の姿のまま現存しています。

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■シリーズ:同潤会アパート■
旧青山アパート #01
旧青山アパート #02
旧青山アパート #04
同潤館
表参道ヒルズ
ゼルコバテラス
柴犬と同潤館
同潤会記憶アパートメント展
 


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