同潤会青山アパートの敷地は、丁度包丁のような形をしていて、
杖の部分に4棟、刃の部分に5棟、先端に1棟
といった形で配置されていましたが、
先端の1棟の更に先に公衆便所がありました。
この公衆便所は、都内23区で最も古い公衆便所だったのは、
タモリクラブでも取り上げられたエピソードですが、
その名に恥じない位、暗く汚かったのを憶えています。
新しく生まれ変わる青山アパートでも、
どうやらほぼ同じ位置に、公衆便所が設置されるみたいです。
画像のようなトマソン的な構造も至る所にありました。
多くの同潤会アパートは、戦後復興の時に、
大幅に改装されたみたいですが、これもその時の名残でしょうか。
それとも、もっと後年の、ここを使っていた人による改装の結果でしょうか。
東京の下町にある昭和3年築の三ノ輪同潤会アパートは、
戦後の修復が全くされず、建築当時の姿のまま現存しています。
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■シリーズ:同潤会アパート■
・旧青山アパート #01
・旧青山アパート #02
・旧青山アパート #04
・同潤館
・表参道ヒルズ
・ゼルコバテラス
・柴犬と同潤館
・同潤会記憶アパートメント展