黒沢永紀オフィシャルブログ (旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

「ドームシアターで軍艦島を体験しよう」開催

2018-01-15 05:01:52 | 軍艦島(端島)
来る1月20日(土)の14:00から、科学技術館@竹橋のシンラドームで毎週行われる、
科学ライブショー「ユニバース」にゲスト出演します。


科学ライブショー「ユニバース」@科学技術館シンラドーム

軍艦島で撮影した全天360度画像を、
プラネタリウムのドームいっぱいに投影。
同時に現地で録音した実際の環境音を再生。
サイズ感とともに、まさにリアルな軍艦島体験ができるイベントです。
迫力のドーム映像を体感しながら、
私が、それぞれのシーンに併せて徹底解説。







実際に投影した迫力の軍艦島







30号棟も実際にその場にいるみたい

入場料は科学技術館の入館料のみ。
お時間のある方は、是非お越しくださいませ。



詳しくはこのページの少し下、「今月以降のスケジュール」
科学技術館の告知ページ

科学ライブショー「ユニバース」に関してはこちら
ユニバースのページ





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『軍艦島 古写真でトークショー』開催!

2017-11-21 04:47:09 | 軍艦島(端島)

「軍艦島 古写真でトークショー」

昨年行った、
秘境探検家、酒井透さんとのコラボイベント『軍艦島トークショー」の第二弾!
『軍艦島 古写真でトークショー』を、
11/30(木)の19:00〜@渋谷寿パークビルで開催決定!

軍艦島の様々な古写真から、操業時の軍艦島に思いを馳せる3時間。
酒井さんは、得意の遊廓話も披露。

スペシャルゲストには、
閉山の頃、組(下請け)の仕事をした写真家、高橋昌嗣さんを迎え、
ヴェールに包まれた軍艦島の下請けの実態に迫ります。

ウェブ告知できないサプライズ・コンテンツもご用意。
ぜひお越し下さい。お待ちしております。

お申し込みはこちらから↓
http://pundit.jp/events/3253/
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軍艦島:防空壕トンネル3

2017-09-16 02:39:06 | 軍艦島(端島)
昨年発売した『誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK』の内容紹介。

これまでたくさんの軍艦島関連の書籍を出してきましたが、
この書籍では、それまで発表してこなかったテーマを数多く盛り込んでいます。
軍艦島の防空壕トンネルの全貌もその一つ。

防空壕トンネルとは、
軍艦島の中央に聳える元々の岩礁の中を、
ほぼ縦断するように造られたトンネルで、
一直線のトンネルを中心に、
左右に様々なトンネルが造られています。
前回&前々回からの続きです。

軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

防空壕トンネルの簡略図を参考に、
以下をご覧下さい。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図Lの位置。
前回はG地点の交差点から上へ伸びるトンネルを見ましたが、
今回は下のトンネルを見てみます。

交差点からG地点へ向って進むと、すぐに大きな崩落があり、
天井が大きく削れて、その土砂が下に積み上がっています。
防空壕トンネルの中では、唯一大きな崩落点です。
もともと軍艦島の岩礁は砂岩なので、
それほど頑丈ではないと思いますが、
その割には崩落が少ないほうだと思います。

図ではGからLを一直線に表記していますが、
実際には少し弧を描いて、
画像左奥の閉塞点へと到達します。

謎なのは右のトンネルです。
画像で見ると、左と別の方向へ続くトンネルのように見えますが、
すぎに左へ曲がって、左奥の閉塞点の横へと続いています。
何のために造ったのか、まったくわからない、
ともすればただの掘り間違いとしか思えないトンネルです。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図Mの位置。
上画像左奥の閉塞点の外側です。
軍艦島中央の岩礁の内海側、そのほぼ中央中腹にある、
防空壕トンネルへ通じる出入口。
下部には軌道の跡が残っています。

左端に写る小さな孔の数々は、
削岩機のテスト跡。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図Nの位置。
メインのトンネルへ戻ってさらに奥へと進むと、
メインのトンネルに平行して、
測道的に下りのトンネルがある場所へたどり着きます。
右の軌道跡が残るのがメインのトンネル。
左下の大きな岩の転がっている奥が、
下りのトンネルです。





軍艦島:疎水卸
軍艦島:疎水卸

上図Oの位置。
左のトンネルを20m程下ると、
やがて水没地点へと到達します。
灯を照らし目を凝らすと、
まだまだ下りのトンネルは続いているようですが、
この日の探索は一応ここまで。

この水没したトンネルは、その位置から推測すると、
かつて軍艦島が操業していた時に、
おもに坑内水の揚水で使われていた、
「疎水卸」と呼ばれる斜坑の跡ではないかと思います。

なお図のP地点の左隣から下へ続くトンネルですが、
その存在は聞いた事があるものの、
防空壕トンネルに通ずる形では見当たりませんでした。
これはおそらく、
防空壕トンネルよりかなり低いレベルにあるからだと思います。

そして、何らかの形で、
この水没したトンネルと繋がっているのだと思います。

事実、Pの左隣から下へ伸びるトンネルの終着点は、
Mよりもかなり低い位置にあります。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図Pの位置
再びメインのトンネルへ戻って先へ進むと、
前回アップしたi地点と同様、
扉を設置した跡があり、
その先はトンネルが狭くなっています。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図Qの位置
そして暫く進むと、やがて最終の閉塞地点へと辿り着きます。
画像中央の少し左寄りが閉塞地点。
多少丹念に調べましたが、人工的に塞いだ跡はみあたらず、
とりあえず掘り進んだ岩盤の最終地点のようです。

ここでトンネル最大の謎にでくわした。
右に写る簡易な竃跡です。
こんな閉塞したトンネルの最奥地で火をたけば、
酸欠になるのは必至。
しかし、周囲を見ると真っ黒に煤けているので、
明らかに使用していたのだと思います。

一体何のために造られた竃なのか。
そして誰がどのように使っていたのか。

閉山後、近隣から多くの人が訪れ、
よく焚き火をしてはバーバキューをやったと聞きますが、
わざわざこんな最奥までブロックを運んで、
空気の状態の悪い場所でバーベキューをしたとも考えられず。。。
謎の竃です。

シリーズ:あまり知られていない軍艦島 INDEX

誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK

◆誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK◆

価格:3,700円(税抜)
DVD収録時間: 65分
書籍:B5版/96ページ/オールカラー
発売元: 宝島社
発売日: 2016/01/12
ISBN-10: 4800250013
ISBN-13: 978-4800250018

誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK
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軍艦島:防空壕トンネル2

2017-09-15 03:28:13 | 軍艦島(端島)
昨年発売した『誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK』の内容紹介。

これまでたくさんの軍艦島関連の書籍を出してきましたが、
この書籍では、それまで発表してこなかったテーマを数多く盛り込んでいます。
軍艦島の防空壕トンネルの全貌もその一つ。

軍艦島の中央に聳える元々の岩礁の中を、
ほぼ縦断するように造られたトンネルで、
一直線のトンネルを中心に、
左右に様々なトンネルが造られています。
前回からの続きです。

軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

防空壕トンネルの簡略図を参考に、
以下をご覧下さい。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図Fの位置。
前回アップしたボタ棄てトンネルから、
一直線に北東へ向って(図では右方向)伸びるのが、
防空壕トンネルのメイン坑道です。
前回アップした複雑な迷路状の場所(A地点付近)より、
多少スペースは広いものの、
荒削りな素堀の状態は同様です。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図Gの位置。
一直線の防空壕跡を暫く進むと、
様々な什器の墓場へ到着。
トランスを初めとした大量の機器は何れも錆び付き、
放置された年月を物語ります。

なお、防空壕としての役割を終えた後も埋められることなく、
閉山まで殆どの部分を残していたのには理由がありました。
トンネル内にいくつかの基準点があり、
それを基に、島の沈下具合を定期的に調査していたようです。

そして、この付近でトンネルが十字路になっているので、
まずは北西(図では上)のトンネルからみてみましょう。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図Hの位置。
十字路から北西へ進むトンネルへ入ると、
A地点付近のトンネルと同じ位の狭さになります。
左手に何らかの大きな機器を設置したと思われる跡があり、
ほどなく右へ曲がります。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図iの位置。
右に曲がるとすぐに、ぞんざいな造りの扉を設置した跡があり、
その奥は再び左へと迂回します。
このクランクは、おそらく爆風回避の措置ではないでしょうか。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図Jの位置
再び左へクランクしたトンネルを進むと、
少し下り坂になって、やがてコンクリートの閉塞点へ辿り着きますが、
この閉塞点の先が20号棟と21号棟の間の岩礁の麓にあたります。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図Kの位置
これが20号棟と21号棟の間の岩礁下部に残る、
防空壕の出入口を外から見た様子。
操業時は木製の扉が設置されていて、
入ろうと思えば誰でも入れる状態だったと聞きます。

かくれんぼとかで、トンネルに隠れた子供も、
きっといたのではないでしょうか。

シリーズ:あまり知られていない軍艦島 INDEX

誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK

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価格:3,700円(税抜)
DVD収録時間: 65分
書籍:B5版/96ページ/オールカラー
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軍艦島:防空壕トンネル1

2017-09-14 04:01:14 | 軍艦島(端島)
昨年発売した『誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK』の内容紹介。

これまでたくさんの軍艦島関連の書籍を出してきましたが、
この書籍では、それまで発表してこなかったテーマを数多く盛り込んでいます。
軍艦島の防空壕トンネルの全貌もその一つ。

防空壕トンネルとは、
軍艦島の中央に聳える元々の岩礁の中を、
ほぼ縦断するように造られたトンネルで、
一直線のトンネルを中心に、
左右に様々なトンネルが造られています。

軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

中央の白いラインが防空壕トンネルの概略。
マスクした部分の拡大を下に。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

左寄りの30号棟付近が複雑な構造になっているのは、
進入を困難にするするのと爆風の回避が目的だと思います。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図Aの位置。
防空壕トンネルは、すべて手掘りのまま。
せまくて湿度も高く、居心地はよくありません。
迷路状態の部分には、鉄管や軌道など、
使わなくなった資材をまとめて置いてある場所がいくつかあります。





軍艦島:防空壕トンネル
軍艦島:防空壕トンネル

上図Bの位置。
複雑な迷路を進むと、
やがてコンクリートを四角くくり抜いた、
ボタ棄てトンネルの出入口へ到達します。
この造りから見て、防空壕トンネルが先行、
その後にボタ棄てトンネルが造られたことがわかります。






軍艦島:ボタ棄てトンネル
軍艦島:ボタ棄てトンネル

上図Cの位置
防空壕トンネルに交差するように、
後から造られたボタ棄てトンネルの跡。
軍艦島の石炭は
外部の炭鉱からボタを取り寄せていたほど、
殆どボタがありませんでした。
後年、別の採掘エリアへ移って、
はじめてボタを棄てる必要に迫られます。





軍艦島:ボタ棄てトンネル
軍艦島:ボタ棄てトンネル

上図Dの位置。
正確な用途はわかりませんが、
その位置から、おそらく浮選機とかから出たボタを、
メインのボタ棄て坑道へ合流させるトンネルではないでしょうか。





軍艦島:ボタ棄てトンネル
軍艦島:ボタ棄てトンネル

上図Eの位置
上記2つのボタ棄てトンネルは、
ちょうど第一見学所から見える、
2つの穴を塞いだ跡の内部です。
一つ前が右の、二つ前が左の閉塞の奥。

左のボタ棄てトンネルの入口は、
コンクリートで巻かれてそれなりに造られていますが、
右のトンネルの入口は、なんの巻立てもなく、
擁壁をくり抜いただけの簡素な造り。
原料産業の費用対効果主義の現れだと思います。

シリーズ:あまり知られていない軍艦島 INDEX

誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK

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軍艦島:夜の住宅棟

2017-09-05 15:22:57 | 軍艦島(端島)
昨年発売した『誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK』の内容紹介。

これまでたくさんの軍艦島関連の書籍を出してきましたが、
この書籍では、それまで発表してこなかったテーマを数多く盛り込んでいます。
軍艦島の海底坑道の全貌もその一つ。

画像は「軍艦島の夜」のコーナーに収録させて頂いた、
狐火さん撮影による、廃墟65号棟の全室がライトアップした光景です。

軍艦島:65号棟全室点灯
軍艦島:65号全室棟点灯

操業時に撮影された夜の住宅棟エリアの写真を、
ほとんどど見たことがありません。
いくらカメラが普及していた軍艦島といえど、
さすがに夜は暗かったんだと思います。
事実、元島民の方からは、
夜は仄暗かったとよく聞きます。

画像は廃墟の65号棟の中庭に面した全室を点灯した写真。
夜間の撮影によって建物の廃墟感がうすれ、
いまでも人が住んでいる様な印象ですね。
おそらく操業時はこんな光景だったのではないでしょうか。

これ以外にも南部商店街の夜の光景や、
島民からうかがった夜のお話などを収録しています。



誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK

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軍艦島:海底坑道の全貌

2017-09-02 02:48:03 | 軍艦島(端島)
昨年発売した『誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK』の内容紹介。

これまでたくさんの軍艦島関連の書籍を出してきましたが、
この書籍では、それまで発表してこなかったテーマを数多く盛り込んでいます。
軍艦島の海底坑道の全貌もその一つ。

地上の建物とかと違って、
海底にアリの巣のように造られた複雑な坑道の全貌を、
写真に収めることは絶対にできません。

そこで全貌までは無理ですが、
基本的な構造を立体図にして紹介できればと思いました。

イラストは崩れゆく都市の光景を得意とする、
東京幻想さんにお願いし、
素晴らしいイラストを制作頂きました。

軍艦島:海底坑道の3Dイラスト
軍艦島:海底坑道の3Dイラスト

これが書籍に掲載した海底坑道図の全体像。
坑道は全て手前半分を削り落とした状態にしました。
実際の構造ではなく、
重要なポイントを抽出して構成した簡略図になっています。





軍艦島:海底坑道の3Dイラスト
軍艦島:海底坑道の3Dイラスト

全体図の左下、石炭を採掘する「切羽(きりは)」と呼ばれる部分のアップ。
軍艦島の直下の炭層は傾斜55度を越える急傾斜だったので、
切羽は擬似的に角度を付けて、傾斜のきつさを軽減していました。

左側の黒い部分が掘り進む炭層、
右の灰色の部分は既に掘った穴を埋め戻した部分です。

ピーナッツバターをまんべんなく塗った
四角いパンのサッドウィッチを想像してみてください。
ピーナッツを炭層として、
このサンドウィッチを55度の角度で立てます。
パンの中央に穴を空けてピーナッツまで辿り着いたら、
ピーナッツを両側に向って斜めに削り落とし、
中央の穴から外へ出していくといったような、
ざっくりといえばそんなイメージです。





軍艦島:海底坑道の3Dイラスト
軍艦島:海底坑道の3Dイラスト

これは全体像の中央下部付近のアップ。
中央のものはチップラーと呼ばれる装置で、
石炭を運んで来た炭車を回転させて、
下部にあるスキップカーと呼ばれる大型の炭車に積み替えられ、
主要の水平坑道まで運び上げられます。





軍艦島:海底坑道の3Dイラスト
軍艦島:海底坑道の3Dイラスト

これは全体像のほぼ中央、
仲卸の捲座と仲卸斜坑人車の様子です。

仲卸とは坑道内に施工された斜めの坑道のことで、
先ほどのピーナッツサンドの例でいうと、
55度に立てたサンドウィッチの左上の角から右下の角へ向って、
対角線上に移動するような感じです。
それでも傾斜は25度以上あるので、
人車は後ろ向きに座らなければなりませんでした。

それ以外にも、竪坑を移動するケージの様子や、
竪坑底で炭車を積み込む様子、
スキップカーが運んで来た石炭の排出など、
軍艦島の海底坑道の基本的な構造を、
一目でわかるように作ってみました。



誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK

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軍艦島:未来予測図

2017-08-30 12:21:25 | 軍艦島(端島)
昨年発売した『誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK』の内容紹介。

これまでたくさんの軍艦島関連の書籍を出してきましたが、
この書籍では、それまで発表してこなかったテーマを数多く盛り込んでいます。
その一つが軍艦島の未来予測。
果たして軍艦島はこれからどうなっていくのでしょうか?

20年近い取材の中で、
特に建築系や土木系のアプローチで軍艦島を調べている方々からうかがった話をもとに、
10年後、30年後、50年後、100年後の未来を予測しみました。

イラストは崩れゆく都市の光景を得意とする、
東京幻想さんにお願いし、
素晴らしいイラストを制作頂きました。

軍艦島未来予測図10年後
軍艦島未来予測図10年後

ことあるごとに決壊する南部の堤防が崩壊し、
地盤を造る土砂が流出して、本来の岩礁が姿を現した様子。
30号棟も自然崩壊してしまうかもしれません。





軍艦島未来予測図30年後
軍艦島未来予測図30年後

中央付近や北部の堤防が決壊し、
それにともなって、その付近の建物が倒壊。
南部の地盤は完全に流出。
また頂上部の3号棟は強風によるダメージで、
自然崩壊してしまう可能性が高いそうです。





軍艦島未来予測図50年後
軍艦島未来予測図50年後

堤防の決壊が進行し、
建物も多くが崩壊、あるいは崩壊途上にあります。
65号棟の旧棟部分も、50年後には崩壊してしまうでしょう。





軍艦島未来予測図100年後
軍艦島未来予測図100年後

堤防はほぼなくなり、
建物もその多くが崩壊し、残骸ないしは基礎が残るばかり。
すなわち、軍艦島の隣にある中ノ島と同様、
本来の岩礁だった姿に戻りつつあります。


もちろんこれは人が手を加えないと仮定しての予測で、
実際には、軍艦島にある灯台を守るため、
堤防が決壊すれば海上保安庁がすぐに補修するので、
堤防がこのスピードで崩壊していくことはなく、
したがって建物も予測よりは存続すると思います。

しかし建物の崩壊が年々進行しているのは事実。
一度失われたら二度と元には戻りません。
長崎市では、現在、軍艦島の整備基金を受け付けています。
もし軍艦島の保存に少しでもご協力頂けるのであれば、
こちらへ↓
端島(軍艦島)整備基金



誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK

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価格:3,700円(税抜)
DVD収録時間: 65分
書籍:B5版/96ページ/オールカラー
発売元: 宝島社
発売日: 2016/01/12
ISBN-10: 4800250013
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軍艦島トークイベント 開催

2016-10-25 12:58:47 | 軍艦島(端島)
今年は、国内の鉄筋集合住宅が初めて建設されてからちょうど100年!
その第一号は、軍艦島に今も現存します。

それを記念して、
八重洲ブックセンターでトークイベントを開催します。

国内初の鉄筋集合住宅[軍艦島30号棟]築100年記念トークイベント
【軍艦島の秘密と不思議に迫る!】


画像はクリックすると拡大

今年100歳を迎える国内最古の鉄筋集合住宅、
その2年後に建設された、長屋と鉄筋が融合した驚きのアパート、
大正時代の摩訶不思議な建築群、
そして戦中の巨大集合住宅まで、
こんにち、多くの人があたりまえのように生活する集合住宅の、
黎明期の驚きの姿に迫ります。

当日は、東京カルチャーカルチャーのテリー植田氏を進行に迎え、
ディスカッション形式で進めさせて頂きます。

イベント終了後は、ご希望の方々で、懇親会も予定しています。
ぜひお越し下さいませ。

【開催日】
2016年 11/05 (土)

【時間】
14:00〜15:00 (13:30)

【参加料】
500円

【お申し込と詳細はこちら】↓

国内初の鉄筋集合住宅[軍艦島30号棟]築100年記念トークイベント
【軍艦島の秘密と不思議に迫る!】


【主催】
八重洲ブックセンター/テリー植田

【協力】
軍艦島フェア/実業之日本社/三才ブックス/亜紀書房/大和書房/忘羊社
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軍艦島:トンネルコンベア

2016-06-01 00:14:11 | 軍艦島(端島)
ブログをはじめた頃にシリーズでお送りしていた、
「あまり知られていない軍艦島」
約10年くらい前は、公開する媒体がウェブだけだったので、
一生懸命アップしてましたが、
その後、軍艦島の書籍を幾つも書くようになって、
いつのまにかアップすることもなくなってしまいました。

実際、昨年世界遺産に登録され、
あまり知られていないことも、ずいぶん無くなったと思いますが、
ブログにアップしていないことはまだまだあるので、
久しぶりにアップしようと思います。



今回はトンネル・コンベアと呼ばれる施設です。



トンネルコンベアは、俯瞰図の下中央、
スクリーンで囲ったエリアにある地下施設です。







スクリーンで囲ったエリアの拡大俯瞰図。
地下施設なので、当然地上からは見えません。
アルファベットは、続く画像に対応する記号です。







位置的には、内海側の炭鉱施設のあったエリアのうち、
製品になった石炭を蓄えていた「貯炭場」と呼ばれるエリアの地下になります。
右下手前の四角い穴が、トンネルコンベアへの入り口。
奥に見える列柱が、製品になった石炭を運搬した、
ベルトコンベアが載っていた支柱の跡です。







見学コースからほど近い拡大俯瞰図のA地点に、
1.5メートル四方の穴が2つ空いていて、
ここからトンネルコンベアへ出入りできます。
実際に人が出入りしていたのは、
エリア拡大図のAとBの間にある、
下に向いて伸びているトンネルの最下部で、
この場所は、堤防沿いの人道へと通じています。







トンネルコンベアはベルトコンベアの支柱を挟むように平行して2本あり、
その2本のトンネルを繋ぐ連絡通路が、
拡大俯瞰図のB地点で見られるトンネルです。
トンネルコンベアは、コンクリート製のボックスカルバートで、
高さは、2メートルほどです。
壁面には、かつて通電していたであろう電線ケーブルが残っています。







拡大俯瞰図の下の位置にあたるトンネルを右へ進むと、
画像のような漏斗状の構造物が天井に設置されています。(拡大俯瞰図C)
錆による腐食が進行して、下半分が崩れた姿に、
人の手が加えられない40年の時間を感じます。







上の画像のように、入口に近いものは崩壊が進行していますが、
トンネルの奥へ進むと、綺麗な形で残るものもありました。(拡大俯瞰図D)
これがトンネルの中で一番右にあるものです。
トンネルの奥から出入口の方を向いて撮影しているので、
遠くに出入口の光が見えます。

さて、
このトンネルコンベアは、何のために使われていたかというと、
製品になった石炭を、この漏斗状の構造物を通して地上から地下に落とし、
トンネルの床面に設置されたコンベアで運んで、
船積みするための施設でした。

普通の炭鉱には無い施設。
それは、土地があまりにも狭かったゆえに発想された、
軍艦島ならではの極めて特殊な施設でした。

漏斗の下部に取ってのようなものが見えます。
トンネル内での作業員が、手前に引いて、
上にたまった石炭を落とすためのものですね。







トンネルの終点、拡大俯瞰図でEの地点は、
画像にようにブロックで塞がれています。
約2メートルの高さで続くトンネルは、
このブロックの部分だけ、徐々に高くなっています。
上の部分がR状になっていますが、
この部分は地上に露出した部分にあたります。







これがトンネルコンベア終点の地上部分。
その形から斜坑(斜めに造られた坑道)の入口であるとか、
坑内排気口などといわれているのも見かけますが、
この構造物は、製品になった石炭を排出する出口です。







トンネルを出入口の方へ戻り、
最初の頃に見た連絡通路を通って、
もう一つのトンネルへも行ってみます。
拡大俯瞰図の上に位置するトンネルの左側は、
下のトンネルに比べて、左の部分が短く、
連絡通路からほどなくして閉塞しています。







右側は最初のトンネルと同じだけの長さがあり、
同様に、等間隔で漏斗施設が並んでいます。
奥にあるおかげか、
拡大図の下のトンネルに比べていずれの漏斗もほぼ原型を保っています。

あまり知られていないながら、
軍艦島ならではの施設、それがトンネルコンベアです。

シリーズ:あまり知られていない軍艦島 INDEX

軍艦島オデッセイ
オープロジェクト制作による軍艦島総合サイト。
軍艦島を詳しくお知りになりたい方はこちらをどうぞ。
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『誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK』リリース!

2016-01-12 23:32:34 | 軍艦島(端島)

誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK

昨年初頭にリリースさせて頂いた
『奇跡の海上都市完全一周 軍艦島 DVD BOOK』に続く、
DVD BOOKシリーズの第二弾です!

前作は、手持ちドローンによる同録解説で、
軍艦島の島内を隅から隅まで回ったDVDがメインのものでしたが、
今回はDVDとともに書籍も96ページオールカラーの豪華装丁版。

タイトル『誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK』は、
従来、テレビや書籍等で発表されていない軍艦島を集めた作品です。

DVDには、
10年以上にわたって軍艦島を映像作品化 してきたオープロジェクトによる、
昨今流行のドローンを駆使した空撮をまtめた『軍艦島空景』、
岩礁の中を貫く防空壕トンネルと炭鉱施設の地下トンネルを撮影した「探検!軍艦島のダンジョン」、
そして、周囲の護岸の上をノンストップ一周歩いた『軍艦島護岸一周』を収録。
いずれも4Kをメインに撮影された高解像度の映像集。
前作同様、私がコメンタリーを付けさせて頂きました。

また書籍では、
未発表の貴重な写真と知られざる軍艦島のリポートを多数掲載。
現在では見ることのできない海底炭坑の坑道、
および100年後までを予測した軍艦島の未来の姿を、
イラストレーターの東京幻想さんによる描きおろしのイラストで再現。
写真家の酒井透さんによる「軍艦島遠景」をはじめとするグラビアも収録。
DVDに収録された軍艦島のダンジョンの完全踏破のリポートや、
軍艦島の夜、そして軍艦島へ行商で通った人のリポ。
さらに元島民による島の思い出を綴った詩も併載。

DVD・誌面とも、
まだ「誰も見たことのない」映像・画像満載の新作。
お値段は少々高めですが、
DVDと書籍2つ分と思って頂ければ幸いです。

◆誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK◆

価格:3,700円(税抜)
DVD収録時間: 65分
書籍:B5版/96ページ/オールカラー
発売元: 宝島社
発売日: 2016/01/12
ISBN-10: 4800250013
ISBN-13: 978-4800250018

誰も見たことのない世界遺産「軍艦島」DVD BOOK

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『軍艦島カレンダー2016』発売!

2015-12-08 06:15:04 | 軍艦島(端島)

軍艦島カレンダー2016

来年用の軍艦島カレンダーを造らせて頂きました。
以前、2010年の時に一度カレンダーは制作していますが、
今回は祝!世界遺産登録ということで、
前回とは全部違う画像で制作しました。
月めくりで、各月、大きな画像に加えて、
関連する小さい画像&簡単な解説をつけました。

これまで軍艦島関連の書籍や映像はたくさん制作してきましたが、
いずれもわざわざ開かないと見ることができないものばかり。
カレンダーなら、掲示しておくだけで、
いつでも見られると思います。

まもなく今年も終わり。
来年のカレンダーでお悩みの方は、ぜひ!

◆軍艦島 黒沢永紀 2016年 カレンダー 壁掛け◆

価格:1,500円(税抜)/1,620円(税込)
仕様: 月めくり/オールカラー/マット紙
発売元: ウイング
販売元:トライエックス
発売日: 2015/09/02
ASBN: B014PE4GV0

軍艦島カレンダー2016

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『軍艦島~廿世紀未来島を歩く~』BD版裏リース!

2015-07-07 02:13:35 | 軍艦島(端島)

軍艦島オデッセイ~廿世紀未来島を歩く~BD版

2008年に既発のDVD『軍艦島~廿世紀未来島を歩く~』を、
BD晩で発売させて頂きました。

閉山後30年ぶりに島を訪れたもと島民が、
廃墟軍艦島の島内を歩いているうちに、
徐々に昔の記憶が甦って来る。
楽しかった子供のころの思い出から、特殊な生活、
過酷だった炭鉱の仕事、そして閉山。
約10年前の島内のウォークスルー映像と過去の映像がオーバーダップし、
軍艦島の全貌が明らかになって行く。

元島民としてナレーターを勤めるのは、
実際に島民でもあった声優で、
おしくも昨年亡くなられた石森達幸氏。

特典映像には軍艦島の雛形炭鉱だった中ノ島と、
石森達幸さん×鐘ヶ江貞子さん(島内の酒屋さん)のインタビューを収録。

さらにコメンタリートラックでは、
軍艦島を世界遺産にする会の理事長、坂本道徳氏をむかえて、
今は亡き民間の軍艦島研究者の第一人者だった小島氏とオープロジェクトで、
お話をうかがいます。

ドローン空撮など多少の再編集を施して奇麗な画質になったBD版を、
この機会に是非ご堪能ください。

◆軍艦島~廿世紀未来島を歩く~◆

価格:4,800円(税抜)
収録時間: 45分(特典:中ノ島10分、島民インタビュー5分)
発売元: 日活
販売元:ハピネット
発売日: 2015/07/02
ASBN: B00USZREM4
EAN: 4907953055858
軍艦島オデッセイ~廿世紀未来島を歩く~BD版

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『オール讀物』で軍艦島を執筆しました

2015-07-03 16:03:59 | 軍艦島(端島)

オール讀物

文藝春秋社の月刊誌『オール讀物』で、
軍艦島を執筆させて頂きました。

7ページなので、軍艦島の凄いところと、
世界遺産がらみの話題に絞って書きました。

思えば、これまで軍艦島に関してはたくさん執筆してきましたが、
最初に島を訪れた時に感じた廃墟軍艦島に関しては、
一度も書いたことがなかったので、
冒頭に、ルポ風にまとめてみました。
この部分は次号が出るまで、
オール讀物のサイトで立ち読み出来ます。
※「軍艦島 未来への襷」をクリック

オール讀物

またモノクロですが、巻頭グラビア8ページも軍艦島です。

1冊まるまる読むのはしんどい~っていう方は、
是非ご覧になって下さいませ。

◆『オール讀物』◆
グラビア:二十世紀を牽引した軍艦島
本文:軍艦島 未来への襷

価格:1,000円(税抜)
新書: 366ページ~
出版社: 文藝春秋社
発売日: 2015/6/25
ASIN-10: B00Z7L028W

オール讀物

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『軍艦島 奇跡の産業遺産』リリース!

2015-06-18 04:48:01 | 軍艦島(端島)

軍艦島 奇跡の産業遺産

軍艦島の新刊、『軍艦島 奇跡の産業遺産』
を出版させて頂きました。

これまで軍艦島関連の書籍は、
『軍艦島全景』『軍艦島入門』と出させて頂いてますが、
いずれもカラー画像や図を中心としたものでした。
今回は新書判ということで、文章が中心です。
写真も掲載していますが、モノクロで量も少ないので、
写真や図がないとわかりにくい建築や炭鉱の話は少なめにし、
かわりに昨今話題の世界遺産関連の話や生活の話を多めにしました。

また、
タレントの石原良純さん、千秋さん、
ラストレーターの蛭子能収さん、DJのDAISHI DANCEさん
国会議員の秋野先生の各氏に頂いたコラムも収録してあります。
みなさん、ありがとうございました!

過古作と同じ人間が書いているので、ダブる内容もありますが、
一生懸命書きました(笑)
是非ご覧になって頂けたらと思います。

◆軍艦島 奇跡の産業遺産◆

価格:850円(税抜)
新書: 242ページ
出版社: 実業之日本社
発売日: 2015/6/11
ISBN-10: 4408111465
ISBN-13: 978-4408111469

軍艦島 奇跡の産業遺産

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