黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

同潤会青山アパート #04

2005-11-21 12:21:50 | ・同潤会アパート


画像は原宿寄りに建つアパートの裏側ですが、
この光景が最も青山アパートらしい光景だったのではないかと思います。

同潤会青山アパートは、一見4階建てに見えながら、実は3階建てでした。
屋上には共同浴場もあったらしいですが、
結局確認することが出来ないうちに、解体されてしまいました。

同潤会青山アパート #02でもアップしたピンクのスエットのおばさんは、
ちょうどその時、入浴セットを入れた洗面器を持っていました。
それから考えると、このおばさんの部屋には風呂がなく、
また屋上の共同浴場も使うことがなかったんではないかと思います。
ではこのおばさんは原宿のど真ん中で入浴セットを持って何処へ行ったのかというと、
おそらく原宿に唯一あった銭湯だと思います。
隠田商店街というそこそこレトロな商店街の入り口付近に
第二桜湯という銭湯がありました。
その近くを通るたびにいつも気になってはいましたが、
いつのまにかなくなっていました。

銭湯がなくなり、青山アパートがなくなった原宿、
次からは、生まれ変わった表参道ヒルズを、
ちょっとアップしていきたいと思います。

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■シリーズ:同潤会アパート■
旧青山アパート #01
旧青山アパート #02
旧青山アパート #03
同潤館
表参道ヒルズ
ゼルコバテラス
柴犬と同潤館
同潤会記憶アパートメント展
 


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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (地元住民による表参道ヒルズブログ管理人)
2005-11-21 16:16:38
廃墟徒然草管理人さまへ



すごい写真お持ちなんですね!

古い感じがとてもよく表現されていていい写真ですね。



原宿の銭湯もなくなり、寂しいかぎりです。

あそこの銭湯は、子供とたまに行っていましたので、、。今は、しかたなく南青山の銭湯へ行っています。



古いものがなくなるというのはさびしいものがありますね。



表参道ヒルズ向いのエスキスビルも来年立替するんですよ。もともと、ニチイがビブレ21といって営業していたビルなのですが、、、。ビブレにはスポーツクラブがあり、屋上にプールとジャグジーがあって、外人客がたくさんいました。いまは、プールのあった場所は、レストランです。



寂しい限りです。



お邪魔しました。

それでは。



地元住民による表参道ヒルズ完全攻略ブログ管理人より

http://blog.goo.ne.jp/bvcinc/
変わりゆく表参道 (廃墟徒然草)
2005-11-22 03:03:29
▼地元住民による表参道ヒルズブログ管理人さんへ



書き込み、ありがとうございます!

trackbackもありがとうございます!



画像は最後の頃のものですが、ほんの少ししかありません。

仕事場も近いのに、もっと撮影しておけばよかったと悔やまれます。



エスキスビルも立て直しだそうですね。

ここまで新しいビルが揃ってきてしまうと、

ちょっと古い感じは否めないかもしれませんね。

VIBRE!懐かしいですね!

特に1階のお店には、

B benの時も、ハーゲンダッツの時も、ペルバッコの時も、

随分と利用させてもらいました。

ペルバッコがなくなった後は、もっぱらバッカナル@パレフランセでしたが、

これもまたなくなってしまって・・・

上階のスポーツクラブには知り合いが入会していて、

ペルバッコでお茶してたら、たまたまジム帰りに遭遇

なんてこともありました。



地元の方と聞いて、つい細かな話になってしまいました(^^;)



でも、これからは表参道ヒルズが、

思い出の場所になっていくんでしょうね。



「表参道ヒルズ完全攻略ブログ」拝見しました。

かなり細かく報告されていたので、

とても楽しく見させて頂きました。

これからも報告楽しみにしています。

I miss the apartment (樋口 芳)
2010-02-18 00:38:02
なんで丸ごと壊すんですかね?私は建物の絵を描き、(同潤会アパート)神楽坂では塾の2人の講師から、賞状をもらいました。あの当時もう一回ちゃんとした写真を撮りに行ったら、周辺に囲いがほどこされて、あの古びた個性的な建物は、かげもかたちもありませんでした。
いかりがこみあげてきました。日本人て軽くて、金儲けに血眼で、安っぽい国だ。失礼、、、全く、、そして、ある日TVで安藤さんが、建て替えの話と、住民の
「あんな建物には何の価値もないと」平然と断言している住民の顔が映ってました。

呆れて開いた口がふさがらないです。

教師は「すいません教授でした」価値の普遍性や、意義そこにあるロケーション、が人間の心に与えるに陰影や空間の豊かさ、がありました。東京にしては、計算されつくしていない余裕が、あの環境にはあったように思います。

安藤さんのカキワリ的のっぺりしたガラスの壁面の魅力のなさ、又管内の
店舗の中心のスロープの歩きにくさ、もう一度
いきたい気持ちがわかないのです。

飾り窓的テナント群は他の店舗と比較して
も特に魅力を感じなかったわ、

さみしいです。教師は(失礼教授でしたね、教育する義務があるんじゃないでしょうか?)

不愉快きわまりないね。いまでも思い出すと
腹が立ってくるのよ。

▼樋口 芳さんへ (KLO @ 廃墟徒然草)
2010-02-18 06:42:46
同潤会青山は大正末期の建設なので、
さすがに使い続けるとなると、
老朽問題があったのではないかと思います。
しかし、新しく出来たヒルズは、おっしゃるように、
スロープの歩きにくさを始め、なんかおかしな感じで、
私も殆ど寄り付きません。

そこにあるロケーションの意義や、
人間の心に与えるに陰影や空間の豊かさ、
はとても大事な事だと思います。
建て替えられる建物が権力の象徴的なものではなく、
人に寄り添ったものになってほしいと思います。

ところで「教授」というのは、文章から察するに、
青山アパートの事かと思いましたが、
よろしいでしょうか。

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