Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

それでもお弁当にはしない、そして面談

2017-10-12 08:00:18 | 育児: 2歳〜
【2歳8ヶ月】
お弁当か、給食か、それが問題だ。
いやいや、この話題ひきずってすみませんね。
我が家にとっては一大事でしたので。長いので興味ない人はスルーしてくださいね。

(前回からのつづき)
フィリップは「どうせ食べない給食はやめて、お弁当を持たせよう」と言います。その理由は「お弁当なら息子が何をどれくらい食べたのか把握できるし、空腹でいる状況を防げる」私もそう思うものの、反面、息子が食べられるお弁当って、、、とその中身を考えると、毎日ごはん、パン、パスタばかり???それは気が進みません。からあげ、ソーセージ、卵焼き、ミートボール、、、そういった世間一般のこども達が好きなものを詰めたところで自分からは食べないでしょうから、施してくれる人がいない限り。

一方で、給食のメニューを見てみると、肉豆腐、五目チャーハン、ピザ、ラビオリ、鮭の混ぜご飯、コーンスープ、野菜スープ、、など魅力的。こういうの、家で作ったところで息子は絶対に食べませんでした。私がどんなに工夫をして作っても、一目見ただけで「いらない」といい、「ごはんがいい」「パンがいい」となる。情けない話だけれど、息子の好き嫌い(食わず嫌い)は極限まできてしまっていて、これを直すには何か大々的に環境を変えない限り無理だなぁという思いがありました。

そこへきて、
1)家とはちがう、幼稚園という環境で、
2)食事の介助は親ではなくて、先生で、
3)目新しいメニューが出るのが日常で、
4)周りのお友達もみんな同じものを食べる、
という状況をつくりだせる幼稚園での給食は、息子の好き嫌いをなおすためには試してみる価値ありと思ってたんですよね。

でも問題は、今がその時か。
好き嫌いをなおすのが先か、体重をまずは元に戻すのが先か。

息子の体重はこれ以上おとせないです。
今は当然、体重を戻すのが先だね。

そう思って、幼稚園ミーティング前夜、近所のDAISO(ダイソー)で息子のお弁当箱になりそうな小さめのタッパーウェアをいくつも買ってきて、「よーし、明日からお弁当生活だ!」と私なりに意気込んでいたのですが、家に戻るとフィリップが、

「やっぱり給食に徹底しよう」というじゃないですか。
「ごはんばかり食べてほしくない。食事のバラエティに触れる必要がある。」って。

たとえ給食が食べられなくても、朝食と夕食をしっかり食べる。それから、ドクターに言われているプロテイン入りのシェイクを1日2回、飲ませる、それで十分カロリーがとれているはず、と。フィリップが「もうちょっと給食でがんばってみよう」と言ってくれたことは嬉しかったのですが、このドクターのシェイクというのがね、、、(後述)。

まぁいいや、ごちゃごちゃ考えているうちに、ミーティングの日。
あとは先生方と相談しようと思って。

ドクターが前もって幼稚園宛に手紙を書いていたのでそれをもって面談に臨みました。朝8時半という忙しい時間帯に、校長先生と担任の先生が席についてくださいました。ドクターの手紙の内容は、「体重が落ちていて健康に支障をきたすことが懸念されるため、家庭と連携し、1日の大半を過ごす幼稚園での食の改善をはかること」というもの。食の改善、と言ったってね、アメリカ人のドクターのいうことはとおりいっぺんで「ハイカロリーなものを与えること」です。話が前後しますが、ドクターは幼稚園での給食のメニューは良しとしても、おやつ(フルーツとクラッカー)はヘルシーすぎるから変えるべき」と言っていました。ドクターの提案は「おやつの時間にプロテイン入りバニラシェイクを与えること」でした。

結果からいうと、
幼稚園の先生方とのミーティングは大きな助けになりました。

まず先生方おふたりとも日本人で、アメリカでこどもを育てた(または育てている)経験者。
開口一番「うちのこども達もずっと1〜3%タイルでしたよ」と同情をよせてくださって。
なんだかのっけから救われた気がした。

ドクターの勧めるプロテインシェイクに関しても、「どうぞ、持ってきていいですよ、こちらで飲ませますから」となんとも気軽。プロテインシェイクそのものの是非はともかく、そういうものを持ち込むことで先生の負担が増えることを心配していたのだけど(息子ひとりでは飲めないし、他の子の手前もあるし)、そんなことは歯牙にもかけない様子で、とても協力的な態度を示してくださいました。

それから決めたいくつかのプラン:
1)朝ごはんに30分以上かけない。iPad はやめる。
→これまでは朝ごはんのテーブルにつかせるために、iPad を見せながら食べさせていました。その結果、息子は食べ物に集中しなくなり、ダラダラダラダラ、とにかく食べるのが遅くなりました。

2)残した朝ごはんは、幼稚園に持ってきて食べる。
→きちんと量を食べてもらうために、時間内に家で食べられなかった朝ごはんは幼稚園に持ち越し。幼稚園の教室で食べてもらう(先生が面倒を見てくださるそう)。この幼稚園では朝ごはんは皆家で済ませてくることになっているので、息子だけひとりで食べることになる。それがいやなら早く家で食べられるようにしなさい、と教える。

3)プロテイン入りバニラシェイク(200ml)を幼稚園にいる間に飲む。
→これはドクターからの勧め。幼稚園は協力してくれるとのこと。

4)これまでどおり、給食でいく。
→お弁当よりも、給食の方が好き嫌いをなおしやすい、という先生方の意見と、私たちもそれを望んでいたため。

5)お迎えの時にスナックなどの間食を食べない。
→お腹が空いているとかわいそうと思って迎えに行って車の中ですぐに食べ物を与えるのはよくない。これが続くと、こどもはママが来たら何かもらえると思ってよけいに給食や幼稚園でのおやつを食べなくなる。ごはんやおやつの時間をスキップしたら、次の食事の時間まで何も食べられないことを教える。

6)家での食事もバランス良く、幼稚園と同じ方式で与える。
→大皿に「1.肉魚系、2.野菜系、3.炭水化物系」を全て盛る。こどもはそこから、自分の小皿に食べられる分をひととおりとる。それを全部食べたら次のおかわりができる。親も同じく。食べなくても大ごとにしない。食べなかったらそれまでよ、という姿勢。

7)こどもはルーティンが好き。毎日いつも同じスケジュールで。
→朝夕の送迎もぴったり同じ時間に。朝食、夕食も毎日ぴったり同じ時間に。すべてのこと(送迎、食事、お風呂など)を同じ人が、同じ場所で、同じ時間に。これでリズムを確立する。

だいたいこんな感じのことを面談では決めました。
ひとつひとつ、本当に大事な項目です。

一番身にしみたのは、校長先生がおっしゃった "breaking the habit"(今までの悪習慣を打ち壊す)ということ。今までの私たちのやり方、本当にダメダメでした。

例えば、今までは、息子のために特別食(彼が食べそうなもの)をつくり、息子が食べるときは横につきっきり。手を貸し、口を出し。iPadやタブレットで釣って、テーブルに座らせて、息子がスクリーンに気をとられている間に口に食べ物を押し込む、、、毎回テーブルにつくわけではなく、時には、息子が遊んでいるところへお皿を持って行って、横について、遊んでいる間に食べ物を口に運んであげる、というようなやり方でした。食事の時間は、小さなお茶碗ひとつ分を終わらせるのに1時間とか、かかりました。苦痛でした。それでも、食べ物が体の中に入ってくれさえすれば、、、というような思ってやっていましたが、それは当然ながらサステイナブルではない。頭ではそれはわかっていたのですが、でも現実問題食べてくれないわけだし、体も人一倍小さいのだから、どうにかして食べ物を口に運ぶしかない、という思いだったわけです。

でもさすがの幼稚園の先生方とお話しして目が覚めた思いがしました。
食べるという行為の大切さ。マンガやおもちゃで気を散らせて食べ物を口に入れてあげる、、、それは食べるという行為に入らないでしょうと。言われたからしぶしぶ食べる、、、それもおかしいでしょう。食べるという行為は、お腹がすいたから、自ら食べたいと思って食べるものでしょう、と。当たり前のことなんですよね、なんでそれが息子は確立できていなかったのか。

それは1日のリズムができていなかったこともあるかもしれない。
けっこう変則的でした。以前のデイケアに通っていたとき、朝のドロップオフも、迎えに行く時間もまちまち。迎えてから家に帰るまでのプロセスもばらばら。朝はフィリップ担当ですが、変則的な朝ごはんが押して登園が遅れたり、お迎えは私担当ですが日によって、5時だったり、6時だったり。お迎えしてからは、スーパーに買い物に行く日があったり、公園に行く日があったり、自転車に乗る日があったり、そのまままっすぐ帰る日があったり、車で迎えに行ったり、歩きで迎えに行ったり、カフェに寄る日があったり。そんなんだから夕食の時間も変則的でした。食べるのだって、テーブルで食べさせたり、遊んでいる時に食べさせたり、お風呂が先だったり、お風呂をスキップしたり。

むちゃくちゃ・・・。

同じ人が同じ時間に、同じ場所で、同じことをする。そのくりかえしが大事なんですよ、と先生。
「朝は 8:20に幼稚園の庭にドロップオフしてください。必ず。」と言われました。この幼稚園では、8:30をすぎると、教室にドロップオフすることになっているのですが、息子のためにも毎日、同じ時間、同じ場所に、同じ人がドロップオフ。幼稚園側も、毎日お外で待っている先生が決まっているので、同じ先生に息子を預けることができます。

それに始まり、私たちは息子の1日のスケジュールをきちんとつくっていくことにしました。朝は、起床-朝食-遊び-登園。夜は、お迎え-夕食-お風呂-遊び-歯磨き-絵本-就寝というこのリズムを確立する。これをぜったいにくずさないこと。

Breaking the habit.
まずは、今までの悪い慣習をぶちこわすこと。
たくさんのサポート、それにアドバイスをいただいて、面談は終わりました。ドクターからの「カロリーをもっと摂取すること」と、私たちが望んでいた「食事のバラエティ、バランス」の両方をうまく取り入れる形で物事をするめることができそうで、とりあえず一安心。

その後の話はまたつづきで。

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そして、運動することだね。
息子は9月のあいだに自転車(キックバイク)が本当に上手になりました。

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