Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

あした出発

2012-10-21 09:24:30 | 日常
今回イタリアで仕事以外で個人的にお世話になる方へ、なにか日本からの贈り物を用意したいなと思い、サンフランシスコの和菓子屋さん源吉兆庵へ。今の季節らしい、柿の和菓子を購入しました。粋甘粛(すいかんしゅく)という干し柿と白あんのお菓子なのだけど、、、さて、お口に合うでしょうか。

日本のお菓子を海外の方に送る時にいつも言われるのは、個包装のパッケージが美しいことや、きちんとした箱におさめてあるところ。だから今回も味の好みはわからないけれど、見た目のプレゼンテーションではきっと喜んでもらえるでしょう(きっと)。



お店では、桜餅や草餅、豆大福、おはぎをバラで買うことができます。見たら買わずにいられなくて、自分達用にもいくつか購入。家に戻ってさっそくお茶タイムにしました。ほっこり、日本茶で。あぁ、サンフランシスコにこのお店が存在していてくれてありがたい。。

さて、これから自分の荷物をまとめます。
フライトは明日の夜、向こうでの滞在は8日間の予定です。

仕事でイタリアへ

2012-10-19 21:30:44 | エクスプロラトリアム
晴れてミュージアムエデュケーターとなってから、初めての大きな仕事。
それが来週のイタリア行きです。ミラノにて、イタリア国内のいくつかのサイエンスミュージアムスタッフを対象としたプロフェッショナルディベロップメント研修が行われます。その研修に同僚チームメイトとともにインストラクターとして行くことになりました。


ミラノは北イタリアの端っこ。

この件は今所属しているグループでパートタイムとして働いていた頃から計画されていたので、とりたて「ミュージアムエデュケーターになれたから入ってきた案件」、というわけじゃないのだけど。でも、自覚が少し変わってくるかな。自分もっとしっかりしなくちゃ!と思う。

6月にサウジアラビアで研修を行ったときの相手は学生さんだったけど、今回は相手も同じくミュージアム勤務している人達。さぁ、私たちの実践はどう受け止められるのでしょう???


ミラノで行うワークショップに使う道具や材料は、『確実』に持参するためにすべて手持ちで持ち込みます。それだけでスーツケース5個分!そのうちひとつは機械じかけのぬいぐるみのおもちゃでパンパンだったり、まぁ全体的にへんてこりんな道具や材料だらけです。空港のセキュリティの人に質問されること間違いなし。


モノの移動、モノの管理、モノの調達。
この仕事を続ける限り、数百もの雑多な素材類とつきあっていくことは必須。

こうやって、今私たちがサンフランシスコのエクスプロラトリアムでやっている活動の伝道師(?)として他の機関へ出向き、プロフェッショナルディベロップメントを行うことは、これからの私の仕事のメインのひとつになりそうです。そしてその機関が国外であっても躊躇せず、呼ばれれば、行きます。軸足をサンフランシスコに置きながら、外の機関へ行ってそこでも研修や実践を許されるというのは、すごく魅力的な仕事の形態だと思う。内と外をじゅんぐり行ったり来たりしながら、自分たちのホームであるエクスプロラトリアムでの活動もどんどん刺激されていきそうだから。

ものすごく、ワクワクしています。
サウジアラビアに行ったことは、今の仕事を続けていくうえで強烈な学び体験となりました。今回は、また違う国で、違うレベルの人達を対象として一体どんな学びがあるのか、ホームに何を持ち帰ってこられるのか、とても楽しみです。

Stay tuned.

フロアスタッフを卒業!

2012-10-14 08:45:04 | エクスプロラトリアム
金曜日がフロアスタッフとしての最後の勤務日でした。

エクスプロラトリアムには2種類のフロアスタッフがいて、私が所属していたのは遠足で訪れるこども達のグループをまとめ、館内の展示を説明したり、デモをしたり、アクティビティを一緒にやりながらこども達によりよいミュージアム体験を提供することが主目的のグループ(もう1種類は高校生で構成される大グループ、放課後にミュージアムのフロアを巡回してくれるアルバイト学生です)。


(イェイ!)

フロアスタッフの仕事は週に20~28時間の勤務で、フルタイムで働いている人と同様に社会保険も給付されていました。ただ、契約は1年ごとの更新制で、任期は3年がマックス。この「任期は3年がマックス」ということから分かるように、フロアスタッフの仕事は多くの人にとってキャリアにおける通過点のようなもの。

私はちょうど、フロアスタッフになって1年半が過ぎたところでした。
この1年半で学んだことはとても意味があったと思うので、これを機にどんなことが自分にとってプラスだったのか記しておこうと思います。

1)英語でガイダンス/オリエンテーションを行うための訓練になった!
留学時代に、英語でクラスルームティーチングを行う経験はあったものの、ミュージアムのようなガヤガヤとした場所で英語でこども達のグループを先導したりデモンストレーションをする経験が私にはなかったので、毎日仕事としてそれをさせられることがすごくいい訓練になりました。


(ミュージアムに到着したこども達はたいてい浮き浮きソワソワしていて、落ち着きがありません。
そんな子たちを前にどうやって全員を注目させ、話を聞かせるか。最初はみんな苦労します。)

2)英語でファシリテーションを行うための訓練になった!
エクスプロラトリアムには優れたファシリテーターがたくさんいます。またそのためのトーレニングも頻繁に行われます。ファシリテーションには、こども達のアタマの中のモヤモヤとした疑問を刺激し、育て、発見につなげるための良質な質問というものが絶対に存在します。良質な訓練を受け、先達者からワザを盗み(!)、毎日のようにこども達を前にしてファシリテーションを行い、ミーティングで仲間と話し合い、自分たちの実践をふりかえることはこの上ない学びの機会でした。


(The right question at the right time. と私たちは呼んでいますが、適切な問いかけを適切なタイミングで行えるようになるには訓練が必要。)

3)ミュージアム内の様々な人達とのつながりができた!
エクスプロラトリアムに働く人はパートも含め500人以上います。正直スタッフバッジをつけていても「あの人何してる人?」「どこの部門?」なんて疑問は日常的に起こります。でも、フロアスタッフはミュージアムのすべての部門のフロントラインとして働くため、生物、物理、アート、心理学、メディア、工房、などそれぞれの部門の中の人とも関係を築くことができました。そしてそのことはミュージアム全体を理解する助けとなりました。


(毎週木曜日はエクスプロラトリアムの名物教師、ポールによる研修、その他の日も他の部門からアーティスト、サイエンティストがレクチャーをしに来てくれました)

4)様々なバックグラウンドの仲間と知り合えた!
一緒に働いていたチームメイト達(全部で15人)は 20~30代で構成される若者達。彫刻アーティスト、元高校の理科教員、市内の劇場で芝居をする役者、物理学やコンピュータサイエンスの大学院生、写真家、ピースボートでアフリカから帰ってきたばかりの人、TESL(英語教育)の修士号をとったばかりの人、アフタースクールプログラムで教員をしている人、、、。この多様なメンバーで展示のスタディをしたり、ファシリテーショントレーニングをするものだから、意見もリアクションも様々。お互いがお互いにないものを見て学び、刺激しあう、そういう集団でした。



5)フロアの展示物にとても詳しくなった!
エクスプロラトリアムのフロアをフィールドとして仕事をするので、当然フロアの展示には詳しくなります。勤務中に展示物をいじくりまわして、遊んで、ビジターの人も巻き込んで、、、なんてことがしょっちゅうです。

大好きな展示の1つ。同僚ニコルがつくった Strob-O-scope!


そして、自らワークショップを考えていくうえでの様々なインスピレーションをもらいました。


自分で自分をパチリ。


毎日、ここが自分の仕事場でした。

様々な経験を積むことができたフロアスタッフ。
これで卒業です。

着ていたオレンジのベスト(ユニフォーム)を返却し、使っていたロッカーを空にし、毎朝館内のブレーカーをONにするための鍵(これも仕事の1つだった)を返却。代わりに、新しいオフィスの鍵を受け取りました。

もう、ユニフォームを着ることもないんだなぁと思うと感慨深いものがあります。もう、こども達を前に大声をはりあげて Welcome to the Exploratorium! なんて挨拶することもない。もう、フロアで牛の目を解剖することもない。もう、電球を爆発させたり、手品をしてみせたり、植物を解剖することもない。仲間と離れることはさみしいけれど、これからも同じ屋根の下で働く身。門出を祝福し、快く送り出してくれたみんなにありがとう、です。

さぁ、これからは、新しい仕事。
今までよりも、少し責任のある仕事をしながら、それでも今までと変わらぬ好奇心とワクワクで取り組んでいきたいと思います。



夢がかなった日

2012-10-08 05:49:40 | エクスプロラトリアム
フロアスタッフとして勤務していた午前中、マイクのオフィスに呼ばれ、Museum Educator として正式にフルタイム雇用となるオファーをもらった。

うれしくて、うれしくて、うれしかった。
思わず両手をあげてガッツポーズしていた。
この時を、待って、待って、待ち望んでいた。

一日のうちに何度きいたかわからない Congratulations!
フロアスタッフ仲間からは We'll miss you.
新しいチームのみんなからは Welcome on board!
(新しいチームと言っても、今までずっと一緒にやってきた仲間だけどね)


夕方、よろこびをどこに発散していいやら分からなくて、
自転車をとばして近くの埠頭まで。


からだ中からエネルギーがわいてきて、
いてもたってもいられない。

私は喜びのかたまり。
ぐんぐんペダルをこいで風をきって進む。

言葉にならない。
今までのこと。
2007年3月。初めてエクスプロラトリアムを訪れて感動しっぱなしだったこと。初めてマイクに会った日(一緒に記念撮影までしてた!)まさか一緒に働けることになるとは、夢にも思っていなかった。

2009年3月。日本を離れるとき、大好きな仕事を辞めなければならず悲しかったこと
「好きな人たち・仲間、組織と離れてひとりになっても、ひとつ、ひとつ、マイペースに私は私の道をいこう。どこへ行っても、あこがれの空気をかぎわけ探しあてることのできる自分でありたい。」
当時の日記にこう書いていたけれど、実は相当さみしかったし心細かった。

2009年秋。アメリカにきて、エクスプロラトリアムでボランティアを始めたこと
何の役にもたっていない気がして、自分の存在価値を問う日々だったこと。仕事の内容で苦しくてつらかったことはないけれど、過去3年間ボランティア時代も含めて、自分には果たして何ができるのかという「自分疑い」の疑心暗鬼と、ポジション獲得のための内部競争にもまれて心が萎えそうになったことは何度もありました。そういうことはブログには書いてないけれど、流した涙もたくさん、傷ついたこともたくさん。

それでも、ここで働くことが夢だった。

2011年1月。フロアスタッフの仕事をもらった時の心の迷い。日本でやってきた仕事が何もかもいったんリセットされて、アメリカでは未経験の若手と同じ扱いで、一からのスタートになることが本当は嫌だった。それでも、一歩や二歩後退したとしても、フロアスタッフの仕事をとることが私がミュージアムエデュケーターになるためには必要なことだった。

そして今日。新しく(?)正式にメンバーとして迎えてくれたラーニングスタジオの仲間達からの祝福。パッションと、ビジョン、知的好奇心を共有できる数少ない仲間達。あらためて、あぁこの人達のために働きたいんだった、この人達と一緒にやっていきたい、と強く思う。そんな仲間に出会えたこと、そしてそこに発生する仕事がボランティアやパートタイムではなく、これからはフルタイムとしてのコミットメントになること。

ワクワクして、いてもたってもいられない。
うれしい、しか思いつかない。

ドキドキ

2012-10-03 08:18:23 | 日常
毎日ドキドキしながら仕事に行っている。先週の金曜日に私の面接(インタビュー)も終わり、後は結果を待つのみ。でも聞こえてきたウワサによると、候補者すべてのインタビューが終わるまでまだ少しか
かりそうだとのこと。

結果がわかるのは今日か、明日か、はたまた一週間後か、、、? そんなドキドキが続いている。
そんな気持ちで今日も出勤途中。