『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『唐版・滝の白糸』

2013年10月26日 | ・ロバみみの芝居小屋
久々にシアターコクーンに行って来ました。
蜷川さんの「唐版・滝の白糸」。

まずはロビーで西岡徳馬さんにバッタリ。
「あら、容堂様。ウィルヴィルでは神父様だったわねー」と思いつつ、
客席に入るとなんだか懐かしい匂い。
コクーンって独特の匂いがするんですよね~

さてさて、大空祐飛様の女優姿のお披露目公演。
絶対行くでしょ。

自分の席を探して階段を下りるとビックリ。
最前列じゃありませんか~。
そして座席にはビニールが……。

「これはウィルヴィルでもご用意があったやつか。そっか、水芸だもんね」

と思いつつ着席。

いやいや、全然、作品については勉強して行かなかったんで、
ちょっと戸惑いました。

ラブストーリーだと思ってたんですよね。勝手に。
好きな男の為に、終いには自分の手首から血の水芸やる、みたいな。

私、間違っちゃった?
祐飛様、いつ出てくるんだろう? 
ラブストーリーなのに、おっさんと少年の二人芝居じゃラブにならんだろう。

と、しばらく思っていました。

怖いねー。勝手な思い込みと先入観。

少年と、かつて少年を誘拐した刑務所帰りの男。
少年の兄と心中を計って、自分一人、生き残った「水」商売の女。
金の無心をする女に反発しながらも、彼女の命がけの水芸に心奪われ、
女に心酔していく少年。

みたいな。

でも、幻想的なゴーストタウンに、泥臭い人たちが集う物語は、
蜷川ワールド炸裂といったところでしょうか。

命を賭けた水芸に心奪われた少年は、その「血の洗礼」によって、
少年から脱却し、覚醒していく。
その鮮やかな演出は、蜷川チックでした。とても。

んでもって、劇中、突如として、
ドドーンと真っ赤なワンピでご登場の祐飛様は、カルメンみたいでした。

もう、最前なもんだから、手を伸ばしたら届きそう。

「おお、元ヅカトップスターがこんな至近距離に……」

と、ドキドキ。

射るような視線がまっすぐこちらに向かっているだけで、硬直(笑)

ワンピを着てらっしゃるのですが、髪もショートなので、
首から上を見ている分には凛々しくユニセックスな美女・大空祐飛様、その人でした。
ロバみみも、オオカミカットにしようかしら…(笑)

そして、祐飛様の言い放った、

「~で、ござんしょ!」

の、ごさんしょ、がツボでした(笑)
今度、ロバみみも使おうっと。

途中、水芸をおっぱじめる前に、口上みたいなのを述べるんですが、
「俺」という人称だったりしたんで、思わずピクッと反応してしまったロバみみです。

でね。

我ながら、「持ってる」と思ったのは、観劇後、
祐飛様退団のあと、気になって日本青年館まで足を運んでしまったイケメン、
明日海りおさんを発見!!
一度に美女二人をこんな至近距離で拝めようとは夢にも思いませんでした。

一度で二度おいしい、「滝の白糸」でした。