『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『江戸は燃えているか』

2018年03月15日 | ・ロバみみの芝居小屋
先日、新橋演舞場へ行って参りました。

「江戸は燃えているか」

足を運んだのは三谷作品です。

初めて私が三谷さんの作品を観たのは友達に借りた「君となら」のDVDでした。
斎藤由貴さんが主演のやつね。

あの時、テレビの前で大爆笑しましたが、
今回も嘘を突き通すために登場人物がてんやわんやの大騒ぎ、
勘違いと苦し紛れの言い訳と、もう、さすがとしかいいようのないコメディです。

勝海舟と西郷隆盛が、江戸無血開城前に勝の邸宅で
戦を避けるために、秘密裏に談合することになるんですが、
勝が西郷どんに会わないと言い出したからさあ、大変。
身代わりを仕立ててのすったもんだ。

一幕は勝の身代わり。
二幕は西郷どんの身代わり。

ネタバレできないので、あまり書けませんが、
ほんと、ゲラゲラ笑いました。

特に、天璋院篤姫のくだりは腹抱えて笑いました。

今、大河で「西郷どん」やってて、タイムリーってこともあり、
藤本隆宏さんもハマってたこともあり、作品に入り込みやすい。

高田聖子さんも、本当にいいわ~

そうそう、勝のお内儀さん役の八木亜希子さんも、
すごくよかったです。

正直、こんなにしっくりくるとは思ってなかったので驚き。

キャストの皆さん、それぞれにいい味を出してらっしゃいました。

とにかくおもしろかったので、百聞は一見にしかず。

観たほうが早い。

強制爆笑してみたら、

「ああ、最近、あんまり笑ってなかったな」

と、思い出すかもしれません。

笑うって大事。大事ですよ。

劇場をすっきり笑顔で出られる幸せって、いいですね。

ちぇすと~!(笑)


・『ポーの一族』

2018年03月11日 | ・ロバみみの芝居小屋
久々のブログ更新となりますが、まずは東日本大震災でお亡くなりになった方々の
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

あれからもう7年なんですね。

ジャニーズもチャリティーですったもんだあったことを思い出しました。
あの時はSMAPが解散したり滝ツバが活動休止するなんてことも
想像していなかったし、V6に対する非常識な小娘どもの物言いに、
怒ったりしたなぁ……(遠い目)。

そんでもって、舞台で動いているイノッチの姿を生で見て、
「生きてる。動いてる」って感動したんだった。

そっか。私も7つ、歳をとったのか……。しみじみ。

さて、今年、初めての観劇は宝塚となりました。

花組の「ポーの一族」。

漫画原作のバンバイアものね。

この演目、やたらに人気でチケットが激戦だったらしく、
私もなんとか観れたって感じでした。

相変わらずの別世界。ヅカ。

人の生き血を喰らい、生き続ける少年の孤独と苦悩を描く物語。

エドカー役の明日海様のくるくるパーマ。

一歩間違えば、ちびまる子ちゃんのお母さんだよ。

そこを麗しい少年に化するは明日海マジック。

お・み・ご・と!

そして、アラン役の柚香さんも素敵でしたよ。

この二人を中心としたアナザーストーリーをボーイズラブ仕立てでやったら、
ヅカファンは萌え死ぬに違いあるまい。

物語もファンタジーだし、ヅカも非日常だし、
カンペキ、美しきアナザーワールドです。

これっくらい非現実だと、頭の中の重りもぶっとぶからいいですね。

難しいことなんて考えず、空間に身をゆだねるのが正解。

また逃避行しに行きたいと思います。

・『すべての四月のために』

2017年11月22日 | ・ロバみみの芝居小屋
昨日、仕事終わりで無事に観劇できました。

舞台ではあんまり泣いたりしない、というか、
泣かないようにしているのですが、3回目にしてウルッときました。

なんでだろう?

この日、なんだかちょっと泣けたのは。

最初の2回は、もっとここは悲しんでいい場面なのにな。
どたばたしちゃっていいのかな……。

とか、ちょっとひっかかってた部分も、
そこで止まってても仕方がないので、
心が物語と一緒に上手に流れていくようになったのかも。

そうそう、ヤング剛くんが冒頭で客席に向かってペコリってした時、
私もつられてペコリって挨拶を返しそうになったんでした。

あぶない、あぶない(汗)

って、一人で額の汗をぬぐっていたのですが、
それくらい、この日の観劇は気持ちが入っていたのかもしれません。

演じる方が日々違えば、
観る側もコンディションが毎回、違いますからね。

それに、悪いのは人じゃない。

時代と戦争なんだ。

って、思ったからかな。

春ちゃんのいない乾杯が、なんだか本当に哀しくてね。

もし、平和な世の中だったら、

死なずに済んだ人がいて、

苦しまずに済んだ人がいる。

誰かを憎まずに済むのなら、それが一番いい。

「敵といえども人であります。
 自分は人を殺したくはありません」


当たり前です。

でも、それを当たり前と思うことが、
当たり前でなくなくなったら……。

悲しいニュースは現代にもたくさんあるから、
人を殺してもなんとも思わない、なんてことが
当たり前にならないように、
幸せな世界であって欲しいと思いました。

世の中、嫌なこともたくさんあるけど、
辛いと思えばいくらでもどん底まで落ちて行ける状況下で、
萬石さんが「幸福だった」と日記に書いていたように、
今ある小さな幸せを大切にできたらいいですね。

前回観たのが16日でしたが、
ちょっと演出が変わってたところが何か所かあった気がします。

あれ? こんなことしてたかな?

って、最初は気のせいかと思ってたんですけど。

もちろん大筋は変わっていないのですけどね。

今日は休演日。

また明日から、気持ちも新たに素敵な舞台を届けて欲しいです。

明日も好い日でありますように……。

・『すべての四月のために』

2017年11月20日 | ・ロバみみの芝居小屋
過ぎちゃった。

遅れちゃった。

ごめんよ、末っ子くん。

今更だけど、

誕生日、おめでとー!!

えーと、いくつになった? 37歳?

だんだん、孫たちの年を把握できなくなってきたおばあちゃんみたくなってきた(笑)

もう、いくつでもいいよ。歳とか関係ないもん。

赤いほっぺのデコッパチが、いつのまにやらゴリマッチョ。

悲しくないといったら嘘になりますが、大切なウチの子に変わりない。
これからも、「オカダはオカダの三文字」のまま、
かわいい末っ子としてV6の屋台骨をその力強さで支えてくれ。

そして、トニセンの介護はキミに任せた(笑)

はい。

そして、剛くんの舞台の感想がまだでした!

観劇したのは先週の16日の木曜日。

実は、明日も観劇予定なので、気持ちが上書きされないうちに書いておかねば……。

初日は2階席だったので、全体を見るにはよかったですが、
それは半分は本当でもう半分は強がりです(笑)

私は、剛くんの小さな表情まで双眼鏡なしで見たいんです。

二回目はそれが叶いました。

ヤング剛くん、可愛すぎた……(涙)

お芝居は、やっぱり、ロバみみ的には冬ちゃんとシノダさんかな。
この二人のストーリーが一番切なくて見入ってしまいます。

孤独な長女。

ここ個人的にツボ。
自分を見るようで、応援せずにはいられない感じ(笑)

だって、物語のクライマックス。

胸が焼かれてしまうような家族の悲劇の時、
お母さんにはお父さん、秋子ちゃんには萬石さん、
夏子ちゃんには元ダンナさん(役名忘れちゃった)。

みんな、すがる胸があるのに、
冬ちゃんだけ、一人。

桜の木から落ちてからずっと、頑張って、我慢して、強がって、
その不自由な足で、一人で踏ん張って立っていたのは、
冬ちゃん、その人なのだと思ったら、切なくて仕方がなかった。

そこに想いを馳せる人はあまりいないかもしれませんが、
ロバみみは、そんなことを思いながらあのシーンを見ています。

あと、繰り返し使われる「幸福」という言葉。

「幸せ」ではなく、「幸福」という言葉を選んだのにも、
何か意味があるのかなぁと思ったりもしています。

現代に時が移っても、ヤング剛くんのセリフでも「幸福」と言っていて、
今に合わせるなら、そこは「幸せ」と置き換えるのが自然だと思うんですが、
あえて「幸福」と言わせているところに何か強い想い入れがあるのかしら……と、
考えながら客席にいます。

そして、秋子ちゃんに浮気されてて、
お義父さんに「そんな目で見るな」って
言われた時の剛くんの表情が秀逸すぎます(笑)

あのシーンが大好きです。

あと、春ちゃんに忘れ去られた淋しい萬石さんも(笑)

剛くん、すちゃらかした演技で笑いを起こすより、
静かに笑いを誘うみたいな方が合ってるかもって思います。

張りネズミでもおもらしして「わー」みたいなんじゃなく、
所長の山口さんとの視線のやりとりとか、
落ち着いてるけど、センスのある掛け合いとか、
そういう方が、個人的には私は好きでした。

話がそれてしまいましたが、
明日も剛くんの小さな演技まで、ちゃんと見てこようと思います。

お芝居を観るにはとてもいい席なので、
瞬きもできればしたくない(笑)

それでは、明日、行って参ります!


・『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』

2017年11月14日 | ・ロバみみの芝居小屋
実は剛くんの舞台よりも前に観劇済でした。

感想とか書く余裕もなかったので、
とりあえず、体だけ劇場に行ったって感じでしたが(汗)

おまけに、「すべての四月のために」に気持ちが上書きされてしまってるんで、
今、新たに感想書こうと思ったら、

あれ? ローゼンクランツがどっちで、ギルデンスターンがどっちだったっけ?

ってなっちゃいました。

なんか、この舞台、斗真くんと菅田くんの共演だからか、
えらいチケットが厳しかったみたいですね。

かろうじて取れてよかったなぁと思ってたんです

が、

睡魔との闘い。

イケメンを無駄にしてはいけないと必死でした。

もうちょっと、コンディションのよい時だったらよかったんだけど、
ごめんよ。斗真くん、菅田くん。

お話自体は、やるせないわけですよね。

タイトル通り、ハムレットの脇役の二人が、
訳も分からず、死へと向かっていくわけですから。

その過程で二人が「ハムレット」の一部として、
右往左往しながら、慌てたり騒いだり、
裏切りに絶望しながら、ラストへと近づいて行く。

最初に断ることもできたんだ。

そう、その決断から二人の物語は走り始めてしまった。

裏切りの死へと。

ロバみみの感想は、

主人公のドラマを盛り上げるために、
翻弄される脇役って、切ないなぁ……。

でした。

なんとかしようともがきながらも、その運命に飲みこまれていく
二人の若者の姿はフィクションの中の悲哀そのものでした。

そして、そのあらがえない「筋書き」に涙する菅田くんのフレッシュさ。

なるほどなぁ……。

と、さしたる理由もないけど、なんか納得。

ロバみみは、特にファンというわけではないんですが、
実は何気に林遣都くん、注目の俳優さんなので、
狂気のハムレット役もよかったけど、主役のどちらかのキャスティングでも、
ちょっと見たかったな。

個人的に、林遣都くんと中村蒼くんは、
もうちょっと、ぐぐぃときてほしい俳優さんです。

変にアクの強い、悪い意味で個性派で売っているわけでもなく、
かといって、胸キュンラブストーリー的な感じにノコノコ出て行く感じでもない、
なにか、どこか、花咲く場所がある気がしてならないんですよね。

でも、中村蒼くんは突如、結婚してしまい、
正直、テンション下がってしまったんだけど(涙)

林くんに関しては、特に意識してなかったんですが、
今年、観たいと思って、実際に観た作品、三本に偶然、出演していたので、
勝手に方向性の一致を感じています(笑)

あらら、作品の感想が林くん応援演説になってしまいましたが、
元にもどすと、

斗真くんと菅田くんの入れ替えキャストでも観たかったけど、
これ、林くんを含めて三人で役をぐるぐるまわしたら、
それぞれに個性が出て、まるで違うものになりそうで、
考えただけでワクワクしちゃいました。

ですが、役者さんには負担かかりますよね(汗)

んでもって、しみじみ思ったこと。

「ハムレット」のストーリー、おさらいしていけばよかった!

劇中劇もあるし、わかるっちゃあ、わかりますが、
やっぱり、ね。

さ、てことで、また心は朝鮮半島の小島へと
飛ばしたいと思います。


・『すべての四月のために』初日

2017年11月11日 | ・ロバみみの芝居小屋
ライブツアーが終わって、早、3週間。

淋しさと余韻に浸りながらも、おセンチになってばかりもいられず、
追い詰められた状況で、フラッフラになりながら、
この日を目指して爆走しておりました。

剛くんに照準を合わせ、それまでになんとか切り抜けよう。
寝る時間を削ってでも、剛くん舞台初日まで頑張ろうって思ってた。

はい。

剛くんは私の栄養剤!

リアルに「小さな巨人」です(笑)(←カミセン世代以上向け)

そして、なんとか山場を乗り切り、久しぶりに惰眠をむさぼり迎えた
「すべての四月のために」初日!

嬉しくて、歯磨き後のキシリトールガムを噛みながら、
鼻歌うたってたら、なんと、飲みこんでしまいました……。

うう、喉にひっかかってる気配(涙)

浮かれすぎてもうた……。

アホだなぁ……

そうだよ! アホだよ!

と、自分を責めながら、プレイハウスへ向かいました(涙)

前置きが長くなりましたが、初日の感想を。
ネタバレしないように書きたいけど、ポロリしちゃうかもしれませんので、
これからご観劇の方はご注意願います。

そうはいっても、内容に触れないように感想書くのって難しいんですよね(汗)

まあ、ブログラムは買わずに、
いつも感じた気持ちのみをお持ち帰りしているので、
間違った解釈もあるかもしれませんが、
個人の感想としておおめに見てやって下さい。

物語は戦時下の朝鮮半島の離れ小島。

戦争によって引き起こされる悲劇の中、
未来の希望を信じて生きた一家と彼らを取り巻く人々の物語。

起こる出来事は悲しかったり、やるせなかったりすることが多いけど、
笑いの演出で重くなりすぎませんでした。

私的には、

そこ、さらっと流しちゃうの?
萬石くん、いいの? もっと、色々、複雑な胸の想いとかあるよね?
ここでさらけださずにいいの?

私、今、客席でショック受けてるけど、
悲しんでるけど……

って思ってるうちに、話はどんどん進んでいってしまいました。

詳しく書きたいけど、今日は我慢します。

鄭義信さんに色々、話を伺ってみたい~

もちろん、あまり深く考えないで楽しむ分には、問題ありません。

剛くんの出る作品にしては、わかりやすい感じかも。

戦争中でも世界はこんなに輝いていて、
だから明日はきっといいことがある、よくなるよって
いつも希望を口にしている四女の春ちゃん。
(後から思えば、自分に言い聞かせていたのかもしれませんが)

この先、平和な未来がきて、今の時代をそんなこともあったんだって
自分たちの子供や、孫たちが、幸せに感謝しながら自分たちに
想いを馳せてくれると思うと光が見えるんだという萬石くん。

そして、舞台の上で生きる人たちから見たその未来に生きている
客席の私たち。

戦争の悲惨さを乗り越えてくれた人たちのおかげで、
今の平和があって、それに感謝して、この世界を守っていかなくちゃならない。

過去の悲劇を繰り返さないように。

彼らが夢見た希望の中に私たちは生かされているのだから。

暗く描こうと思えばいくらでも暗くできる内容を、
時にドタバタ・ホームコメディのような笑いで彩り、
時にラブ・ストーリーの切なさで胸を締め付ける。

私は長女の冬ちゃんと近藤公園さん演じる軍人さんの二人が
とってもよかったし、感情移入。

近藤さんの軍人役が、何より一番、葛藤も多く切なかったし、
この二人のラブストーリーは、見どころのひとつだと思います。

女性が男性の足を洗ってあげるって、すごく艶っぽい行為ですよね。
ある意味、ラブシーンです。

なのに、ポスターに近藤さんの姿がなくて、
うーん……って、思っちゃった。

四姉妹を取り巻く男たちがいるからこそ、
あのゴタゴタ感と切なさがあるになぁ。

まあ、色々とオトナの事情もあるのでしょう。

そして、剛くん。

お義父さんとのコンビでいい味出してます。

今回は笑いを誘う場面も多いですが、
冬ちゃんと二人のシーンで想いのたけをぶつけるシーンは、
とてもいい顔をしてて切なかった。

ちょっとお調子者な婿感の中で、その時ばかりは
醸し出すしんみりとした雰囲気にキュンとしました。

そして、現代シーンでは、なんか懐かしい感じの剛くん。
若者の役だからかなー。
20代の頃の剛つんを思い出して、テンション上がりました。
もちろん、今の剛くんも素敵で好きなんだけど。

今日は2階席からの観劇でしたので、
全体を見渡せたし、剛くんの表情も双眼鏡で見られましたが、
今後、もっと細かいところも観られると嬉しいな。

あー、感想も本当は、もっと、色々書きたいんですけど、
初日だから、我慢します。

カーテンコールは、いつもの無邪気な笑顔の剛くんでした。
麻実れいさんとは鉈切り丸でご一緒したからか、
うちとけた楽しそうな雰囲気でした。

千秋楽まで、無事に素敵な舞台を届けて欲しいです。

って、終わるころにはもう年末ですね。

今年、8月から時の過ぎるスピードが速すぎます。

ですが、今年最後の単独の大仕事。
剛くん、体調には気をつけて頑張って下さい。

初日、おめでとう~!

ロバみみより、愛をこめて。

・『ヤングフランケンシュタイン』

2017年08月27日 | ・ロバみみの芝居小屋
先日、「ヤングフランケンシュタイン」に行って参りました。
結果から言うと、めっちゃ、おもしろかったです!

ですが、最初はまず、上演時間を見て、「ながっ!」と思いました。

歌わなきゃもっと巻けるのに……

と、まったくもって、ミュージカル界に
ケンカ売ってるかのような気持ちでいました。

未だ、ミュージカルを心から楽しむ術を知らない演劇ファンには
まだまだハードルが高いジャンルです。

小栗旬くんが歌が得意でないのは存じ上げておりましたが、
それにしても、

「わかった。トランシルバニアはもうわかったから、
 歌ってないで、話、進めて下さい」

と、上のまぶたと下のまぶたが今にもドッキングしそうなのを
堪えていた序盤でした。

福田さん、好きなんだけど、ミュージカルでなくてもよかったんじゃない?

と、心の雑音がしばらく消えませんでした。

が、

そんな、ロバみみを救ったのは、ムロさんと賀来賢人くんでした。

ムロさん、大人気!

歌とかダンスとか、度外視で皆、拍手喝采(笑)

チャーミングです。とにかく。

今や、かなりの集客力のある役者さんといった感じですね。

一人で何役やったんだろう?(笑)

個人的には靴磨き役が好きでした。

そして、今回、イケメンを封印したメイクの賀来賢人くん。

すごくよかった。

最初、賀来賢人くんだって、気づかなかったし。

テレビドラマとかでは、
影があったりクセがあったりする役が多いイメージでしたが、
あんなコミカルな脇役ができちゃうんだ。

旬くんの助手というか、小間使い役で、
コスいキャラなんだけど、憎めない感じ。

今回は、ほぼ、賀来賢人くんと滝本美織ちゃんを見ていたと言っても
過言ではないかも(笑)

瀧本美織ちゃんは剛くんと共演した時に、
舞台に上がると急に艶の増す女優さんだなって思ってましたが、
映像より舞台の上にいる方が私は好きかも。

最初は、歌ではなく、セリフでさくさくやってくれと思っていましたが、
どの登場人物たちもそれぞれに魅力的で、
徐々に、気持ちがのってきました。

いや、めちゃ、楽しんでました(笑)

さすが福田さん。

Youtubeで動画を流していた女優とか、
パワハラ暴言の政治家とか、
そのパロディ、ギリだろ!?みたいな時事問題(?)も随所に散りばめられ、
いいツボついてきて、大爆笑でした。

ばかばかしくて、温かい。
たくさん笑って、観終わったあとにハッピーな気持ちになる作品。

先日の三谷さんの舞台もそうだったけど、
最近、会社でイライラが止まらない曇りがちな心を
ひと時、笑いでスッキリさせてくれました。

チケットを取った時には、なんだかあまり気乗りしないまま、
とりあえず演出が福田さんだし……と、取った記憶でしたが、
あの時の自分に「グッジョブ」と言いたい。

長いと最初は思いましたが、蓋を開けてみたら、楽しい時間でした。

・『子供の事情』

2017年07月24日 | ・ロバみみの芝居小屋
観劇したのがかれこれ2週間前になるので記憶が薄れつつありますが、
めっちゃくちゃおもしろかったので、やっぱり書いておきます。

天海さん、大泉さん、吉田洋さん、伊藤蘭さん、
林遣都くん、そして、ロバみみのツボ、浅野和之さんをはじめとした
10人の役者さん。

シス・カンパニーの三谷作品。

これだけでもう、チケット確保に乗り出すに十分。
逆にチケットとらない理由なんてある?

いやー、面白すぎて叫びたかったね。

空・前・絶・後のー!(笑)

熟女とおじさんが全員10歳の小学生なんだから。

それぞれに教室の中での立ち位置とキャラがあって、
子供なりに色んな事情と感情があって。

世界が学校だけだった子供の頃を懐かしく思い出しつつも、
でも、なんかそれって、オトナになっても案外通じるものがあるのかなーと。

まだ公演は続くのでネタバレしない方がいいと思いますけど、
世代的にハマるツボもたくさんありました。

「ああ、それ、昔、あった!」みたいな。

あの、プラスチックでできたおもちゃで、
色鉛筆でぐるぐるなぞって描くときれいな模様がかけるやつ。

この舞台を観てなかったら、
死ぬまでその存在を思い出さなかったに違いない(笑)

鍵付の筆箱も、あった、あった!

それに、「こういう子いたいた」とか、
心の奥のノスタルジーが激しく刺激されて、
しかも、大笑いですよ。

クラスの出し物の「すいか売りの少女」。
伊藤蘭さん、最高だったなー。

誤解を恐れずに述べると、
昨今だと発達障害といわれるわけですが、
昔はクラスのちょっと変わったおとぼけ者って感じで、
皆がしょうがないなーとか言いながら、
温かくフォローしていたことだってあったなとか、
遠い記憶の中から蘇ってきました。

スーパー10と呼ばれる放課後の同級生たち。

融通のきかない学級委員とか、正義感の強いリーダーとか、
いたずらばっかりしてる悪がきとか、
自分の意見が言えなくて自信がなさそうにしてる子とか、
人のマネばっかりしてるとか、クラスのアイドルとか
やけに老成してるヤツとか。

その中に、きっと自分に近い子がいると思う。

笑って笑って笑ってるうちに、
ちょっといたたまれなくなって、バツが悪くなって、
そして、また笑って、切なくなって。

久しぶりに気持ちのいい作品を観ました。

劇場を出る時に、晴れ晴れとした優しい気持ちになれる作品が
やっぱり一番好き。

三谷さんの観察眼、記憶力と再生能力。
そして、さりげない緻密さと構成力。

素晴らしい。

とぼけたフリして、やっぱりスゴ腕だ。

チケットが手に入るなら、もう一回観たいくらい。

ですが、1回観れただけでもありがたいチケット状況のようなので、
またいつか再演でもあればトライしたいと思います。

・『君が人生の時』千秋楽・感想編

2017年07月03日 | ・ロバみみの芝居小屋
昨日は舞台の感想までたどりつけなかったので、今日は感想編です。

カーテンコールで坂本くんが

「なんだこれ? って思った方も、
 あの一言が心に刺さった、日常のささいなことに幸せはあるんだと感じたと
 言って下さった方もいらっしゃって、
 何かを持ち帰ってくれたことが嬉しい」

みたいなことを話していましたが、確かに、何かを汲み取ろうとしないと、
他人の日常を少しずつ垣間見せられたという感想で終わってしまいそうな作品でした。

安酒場に集まってくる人たちの悲喜こもごも。

決して豊かでも安心でもない世の中で、
くすぶっている人たちが、それでも、作品の中で小さな喜びとかを
感じる瞬間があって、人それぞれ、幸せは違ってて、
それはとても小さいけれど、日常のどこかにはあるわけで。

抑揚なく進んでいくので、正直、前半は辛いものがあったかな。

それぞれの内輪話をちょっとずつ聞かされてもなぁ……みたいな。

でも、たぶん、そこが肝なのかなという気もしました。

どこにでもいる人たちの日常を見せることで、その中の誰かに感情移入して
自分も安酒場の客のような気持ちになれたりもするかもしれません。

ただ、時代も国も違うので、それもなかなか難しく、
どこか遠い他人ごとという感じがしてしまい……。

いや、ちゃんとその時代のワールドにどっぷりハマれる作品もたくさんあるのですが、
この作品は、ロバみみとは、少し、相性がよくなかったのかもしれません。

坂本くん演じる謎の金持ちも謎のままだったし(笑)

まあ、それはそれでいいんです。
何もかもが、つまびらかに表現されることだけがいいわけでなし。

私的には、丸山さん演じる酒場の店主が一番よかったかな。
ぼやいたり、毒づいたりしながらも、
訪れる人たちの言葉に耳を傾け、ぶっきらぼうながら、情けは忘れない。

人情味のあるキャラクターが観ていて気持ちがよかったです。

でも、何に一番、度肝を抜かれたかって、
木場さんのロン毛とカントリーなデニム姿でした(笑)

それと、中山祐一郎さん、ぜんっぜんわからなかった……。
なんか、雰囲気変わった気がしましたー。

ともあれ、なかなか理解するにも難しい作品でした。

もし、日本の現代にアレンジされていたとしたら、
もう少し、話に入り込めたかもしれない。

たとえば、あれが新宿2丁目のゲイバーだったら、
そこにやってくる人たちも、ゲイだったり、
仕事を探している不美人なおネェだったり、
ひやかし程度に訪れる失礼なOLとかだったりして、
それぞれに抱えてる悩みとか、現実とか、その心情にも寄り添えたかもしれません。

いやいや、でも、あえてそのままの時代を持ってくるという
その意気込みは素晴らしいです。

多分、大変な苦労があったと思います。

坂本くんは、

「酒場で繰り広げられる物語ですが、キャスト全員、一滴も飲んでおりません。
 これから場所を変えて、吞みたいと思います」

って言ってました。

昨日はさぞかしおいしいお酒を飲めたことでしょう。

一日遅れましたが、お疲れ様でした。

そして今日からは心置きなく、
V6のリーダーとしてコンサートにまい進してください!


・三宅健、生誕記念~『君が人生の時』千秋楽

2017年07月02日 | ・ロバみみの芝居小屋
今日はまるで、健ちゃんのために坂本くんが舞台をプレゼントしかたのような
タイトルではありますが、健ちゃんの誕生日でもあり、
坂本くんの千秋楽でもありました本日、新国立劇場まで行って参りました。

気づいたら、一か月以上もブログを放置してました。

その原因はお察しの通りなんですが、
その気持ちを救ってくれた出来事があったので、
久々にブログを書こうと思いました。

もしよろしければお付き合いくださいまし。

コンサートの当落にドキドキしながら過ごしたこの一か月。

20周年に引き続き、私の名義は全滅してました(涙)
友人たちも引き続き落選したり、当たったりで、
まあ、トータルで20周年よりは悪い状態は回避したものの、
まさに唖然、茫然。

ファン歴19年目に突入し、アニバコンで惨敗しながらも健気に会費を払い続けたファンを
今回も見殺しにするなんて、マジで血も涙もないんだなぁと、逆に感動すら覚えました。

20周年の時は、ギャーピー騒いで、ブログでもいっぱい書き殴りましたが、
なんか今年はもう、力尽きて、文字通り言葉もなく……。

ただただ、一昨年の傷口がバックリ開いて、大量出血。
もう、手当なんてしなくていいや。
このまま出血多量で死ぬんだ。

と、静かに死期を待つばかりの心境で臨んだ坂本くんの「君が人生の時」千秋楽。

このチケットも友人経由で回ってきたチケットだし、
この数年、自分名義のチケット見てないわーと思いつつ劇場へ向かったんです。

感想はまたゆっくり書きますが、
この坂本くんの舞台をメンバーが観に来たか否かもノーチェックで、
今日、いたとしても、もう見つけられないから、舞台に集中しようと思ってました。

でも、奇跡が起きたんです。

本日、奇跡の38歳を迎えた健ちゃんと遭遇……!

普段ならこういう場所では、メンバーがいても、
そっとしておくのが暗黙のルールなのですが、
その時、本当に天の采配としか言いようがないのですが、たまたま人がいなくて、
お付の人と健ちゃんと私だけという状態だったので、勇気を出してみました。

アニバコンも今回も自分の名義は全滅したし、
もし、健ちゃんに嫌な顔されたり、スルーされたとしても、
V6から身を引くいい機会になったと思おうって。

そして、ずんずん近づいてくる健ちゃんに小さく声をかけてみました。

「健くん、お誕生日おめでとう」って。

そしたら、健ちゃん、

「ああ、ありがとうございます」

って、返してくれました(涙)

私にしてみれば、たった一回、渾身の一球を投げたにすぎませんが、
健ちゃんにしてみれば、100本ノックのように飛んでくる球の一球のようなもの。

対応に窮する時も、面倒な時もあると思います。

今日も、急いで客席に行きたいのに、迷惑だったかもしれません。
そうだったとしたら、本当にごめんなさい。
でも、言葉を返してくれてすごく嬉しかったです。

20周年の時も、インタビューや「にこ健」で、
悲しい想いをしているファンを気遣ってくれた健ちゃんに、今年も救われました。

本当に、地球に降りた最後の天使だよ。三宅健。

あの時、もし健ちゃんにスルーされてたら、今頃、友達に連絡して、

「私の分のチケット、全部、さばいてくれて構わないから。
もう、金輪際、V6からは足を洗う」

って言っていたかもしれません。

ありがとう、健ちゃん。

バックリ開いた古傷から流れていた血が止まりました。

べっこりベコベコにへこんでいた気持ちも、ふんわり膨らみました。

この絶妙なタイミング。

坂本くんの千秋楽で、健ちゃんの誕生日に、剛担が何やってんだって話ですけど、

やっぱ好っきゃねーん!♪

と、熱唱したい気持ちです。

あ、これ、関ジャニではなく、たかじんの方です(笑)

というわけで、坂本くんの舞台感想までたどり着けなかった……。

それはまたゆっくり書きますね。

内容が内容なので、すぐに削除するかもしれませんが、
今少しだけ、この温かい気持ちをここに綴らせて下さい。

健ちゃん、あらためてお誕生日おめでとう。

永遠のアイドル、ケンターパン(笑)

全国のウェンディをこの夏、素敵な「ネバーランド」へ連れて行って下さいね。

ロバみみより、愛をこめて。

・劇団☆新感線『髑髏城の七人』season花

2017年05月23日 | ・ロバみみの芝居小屋
IHIステージアラウンド東京のこけら落とし公演に行ってきました。

360度客席が回転するとか、そんなアトラクションみたいな劇場って、
想像ができなくて、途中でトイレとか行きたくなったらどうしよう……という
不安を抱えながら、劇場に向かいました。

とりあえず、豊洲からテクテク潮風に吹かれながら歩くこと15分。
意外と苦にならない距離。
季節のせいかな。

でも、なめてました。

あの豊洲という土地を。

18時半開演だし、とりあえず急いで劇場に向かおうと思ったんです。
何かおなかに入れるものは途中で買おうって。

そーしーたーらー

なんにもない!!!!

コンビニもカフェもファーストフードも!!!!

嘘でしょー!?

いや、調べて行かなかった自分が悪いんだけど、
豊洲があんな都会の荒野だとは知らなんだ……。

仕方ない、劇場の中で何か調達しよう。

そう思った私もあほんだらでした。

唯一、食事らしいメニューのサンドイッチが売り切れ。

残るはマフィンとアンパンのみ。

なんですとー!?

こんな荒野のど真ん中に芝居小屋おったてて、食料の供給もままならないとは、
仕入担当、読みが甘いんじゃないのか????

ああ、豊洲駅を背に、急いで歩みを進めた自分の胸ぐらをつかんで
「今すぐ引き返して、食いもん買ってこい!」と、説教たれたいと思いました。

仕方なく1コ350円のマフィンをかじり、客席へ。

360度ステージの客席の入り口は4ヶ所。

席は20列目でしたが、ものすごく見づらかった。

なんだろう。

ステージが低いのかな。
斜め前の女性なんて、座高が低すぎて、ずーっとポジショニング探し続けてた。3時間も!
自分と舞台のスィートスポットに、頭のでかいオヤジか、
銅の長い男性でもいたのでしょうか。
泣けてきます。

いや、あの劇場では多分、普通の座高の人の頭も邪魔になる場合があるかもしれない。
私も相当、見づらかったし、もう見えないシーンはあきらめて捨てた。

セットの高い位置に役者が立ってる時はいいんだけど、
グランドレベルのステージでしゃがんだり、倒れたりすると、
場所によってはほぼ見えません。

でもそれは皆、同じなようで、前の方の人から、頭を右へ左へと動かすものだから、
まるで「Choo Choo TRAIN」現象ですよ。ぐるぐるしちゃってる。

中には見えないものだから、前かがみになる人も。

それをやられると、後ろの人はもう完璧見えません。

由緒ある劇場のスタッフの方々は、開演前や休憩終わりころに、

「前かがみになりますと、後ろのお客様の視界を遮る恐れがございますので、
 背もたれに背をつけたままご観劇下さい」

と、アナウンスしてくれたりするのに、ここのスタッフは何一つなし。

客席が可動式だからか、案内の人影もなかった。

なんか、不親切だなーと思いました。

客席のステージと客席の仕組みは、客席を取り囲むようにステージがあるのですが、
実際視界に入るのは180度くらい。
そのうちの真ん中60度くらいが、開いて、そのセットの中で芝居が行われる感じ。
シーンが変わると客席が違うセットが正面になるように動く、の繰り返し。

だからね。

以前、下北の小さな劇場で、座っていながら貧血を起こし、
具合が悪くなった経験を持つ身としては、不安だった。

もし途中で外に出たくなった時、どうすればいいんだろうって……(涙)

客席がぐるぐる回るから、4ヶ所の入り口がふさがってしまうこともあったら、
出れないじゃんって。

ステージはよく見えないわ、外に出られない不安は募るわで、
正直、あんまり舞台に集中できませんでした。

これでチケット代、13,000円は高いなって思ったくらい。

結構、遅くに席についたから知らないだけなのかもしれないけど、
アナウンスあったのかな?
途中退席のお客様へ、みたいなレクチャー。

2幕で、退席した人がいたけど、しばらく戻ってこなかったから、
出られたことは出られたんだろうけど。

休憩の時は、自分が入った入り口とは違うところから出たので、
「トイレ、どこじゃー?」みたいな感じでした(汗)

終演後も、ふさがってる出口があって、
でもみんなわからないから、そこに殺到しちゃって、大渋滞。

大渋滞してから、正面スクリーンに出口の案内映像がでる……みたいな。

確かに、カーテンコールでぐるりと現れたセットの数々は素敵だったし、
臨場感というか、体感する雰囲気が普通の劇場とは違ってエキサイティングでしたが、
劇場サイドの配慮のなさ加減にテンションが下がってしまって、
もう、よっぽどのことがない限り、この劇場は来たくないなって思ってしまいました。

いろいろ、改善して欲しい点とか困った点とか、アンケート用紙に書いて出そうと思ったら、
アンケート回収ボックスも見当たらなかったし(涙)

舞台は一度観てるし、お話はわかってたからいいけど、
初見だったらもっと悲しかったかも。

この先、この舞台に剛くんが立つことがあるかもしれないと思ったら、
正直、やだなって思っちゃいました。

いい席、いい位置で観られたら、いいのかもしれないですけど、
後ろとか端とかも同じ料金をとるなら、それなりの見え方を意識して欲しかったです。

でもまあ、シルク・ド・ソレイユ的な舞台を観るなら、
劇場の特徴を生かせるので、いいかもかもしれないですけどね。

そのうち、ジャニーズの若手が銀座あたりでやってる舞台も、
ここで大仕掛けをやるかもしれませんね。

でも、もし、ここで大地震とか火災が起きて、停電して客席が回ってる最中にとまって、
出口がふさがれたら……と思ったら、怖かったです。

芝居が終わっただけでも、袋小路に人が殺到してるのに、
そんな非常事態に陥ったら、どうやって誘導するつもりなんだろう……?

なんか芝居の感想より、IHIアラウンドステージの感想みたくなってしまいました。
しかも、マイナス評価……。

仕方ない。そう思っちゃったんですもの。

この先の鳥・風・月、も、行かないと思います(涙)

嗚呼、でも、ラストの「月」で、剛くんが天魔王とかやったらどうしよう。
そしたら、またあの都会の荒野にまた立つんだろうな。私(涙)

あれ? まだラストのキャストは発表してませんよね?

私はラストは生田斗真くんあたりの捨之介がくるのでは……と密かに予想していますが、
どうなんでしょうか?
それか、新感線の千両役者揃い踏みかな?

ほとんど今回の芝居の感想は書いていませんが、
思うところは色々ありながらも、後半は少し気持ちも盛り返してきて、
観劇することができました。

サンバイザー兄弟から注目の若手女優、清野菜名ちゃんもよかったです。
アニメで少年役の声優さんもできそう。

旬くんも前に観た時よりよかったです。
殺陣も上手になってたし、キザキャラが前回より寒くなかった感じ(笑)
だからなおさら、もっとじっくり観たかったな。残念。

そんなこんなで、劇場を後にしたら、素敵な夜景が広がっていました。

スッとして赤くたたずむ東京タワーが、きれいすぎて癒されました。

私はやっぱりスカイツリーより東京タワーが好き。

色々と書きましたが、あの夜景はお勧めです。

・宝塚星組『スカーレット・ピンパーネル』

2017年05月14日 | ・ロバみみの芝居小屋
カウントダンウンTVの感想はじっくりゆっくり。
その前に久々にヅカってきたのでそのお話を。

実は、紅さんのお披露目公演だとは、劇場に行くまでは知らなんだ。

もっと有難く観劇しろや!

というヅカファンの皆々様からの怒号が聞こえてきそうで恐縮ですが、
そんな貴重な公演が観られてよかったです。

演目はスカーレット・ピンパーネル。

フランス革命後、貴族弾圧の独裁政治に反旗を翻した英国ヒーローのお話でした。

ストーリーは誤解とかすれ違いとか、時代背景とか
とても面白い展開だと思いました。

本来なら、もっとシリアスでヘビーなテイストになりそうなのですが、
なんか、コメディタッチで描かれる部分も多く、客席の笑いを誘っていました。

これは宝塚の演出テイストなのか、はたまた紅マジックなのかは、
勉強不足でわからないのですが、
私的には、主人公のパーシーのちゃらい貴族仲間たちが、
いとも簡単に他国の情勢に憂いを持って、
命がけの仕事をする仲間に加わってしまうあたりが、
「いやいやいや、ちゃらちゃら遊んでるだけのひ弱な貴族のおぼっちゃんたちが、
 そう簡単に正義のために命を投げ出す覚悟ができるはずもあるまい」
と、思ってしまいました……。

それまで、騎士道を叩きこまれて、ナイトに憧れている英国紳士、
みたいな描かれ方をしていたら、
もうちょっと納得できたかもしれないんですけどね(汗)
(時代背景は詳しくないので、歴史的にウラとれてるかわかりませんが……)

いやでも、歌の入る劇は疑問を抱いてもつまづいてはいけないということを
少し学びましたので、そこはスルーするしかない。

相変わらず、おどおどと、
「ここで拍手か。ここで手拍子か」
と、周りの方々についていくロバみみでした(汗)

でも、ヅカのあのきらびやかさは、やっぱり浮世っ離れしていて
会社帰りの身にはまぶしい限りですね。

穴ぐらからうっかり出てきたモグラが太陽の光を浴びて、
気絶するみたいな感じ(笑)

小さいころ憧れた「お姫様」のドレスが目の前にたくさん。

ちびっこの頃にこれを見せられたら、ロバみみも宝ジェンヌに憧れてしまったに違いない。

久々に、夢の国に行った気分。

そうそう、イケメンの七海ひろきさん、いつの間にか星組に組替えになっていたんですね。
相変わらず美しい男前でした。

二番手は礼真琴さんっていうのですか。

初めて拝見しましたが、最初はかわいらしい感じという印象でしたが、
ダンスが始まってからは、カッコよくて、ちょっと釘づけでした。

しばらくぶりでしたので、また初心者マークに戻った感満載でしたが、
この非現実はやっぱりたまに観たくなりますね。

新たにイケメン探しをするのもまた楽しいです。

次回、明日海様の新作が観たいなーと思ってます。
チケット、取れるといいな。


・『滝沢歌舞伎2017』その1

2017年04月27日 | ・ロバみみの芝居小屋
劇場のキャパと公演日数はそこそこあるのに、なかなかの倍率だったのは、
タッキーとV6とジュニアのファンで分け合った結果ですかね。
やっぱり座長だし、滝ツバのFCが優先なんでしょうか?

ともあれ、なんとか今年も観に行くことができました。

「滝沢歌舞伎2017」

何気に、なんの情報も仕入れてなかったので、まっさらな新作かと思ってたら、

「あらら? 観たぞ、去年」

と思って、ちょっとうろたえてしまいました(汗)

が、ネタバレもまずかろうと思いますので、以降、ご注意願います。

*******************************************************

去年も確か思いました。わたくし。

「あれ? 劇場の看板、健ちゃんいないやん」

「あれ? なんで健ちゃん、開始早々出てこないわけ?」

そう、これは「三宅歌舞伎」ではなかったんですよね(汗)
ゲストでも、私にとってはウチの子は主役ですから!

あー、でも、久しぶりに動いているメンバーを同じ空間で見れた(涙)

「Maybe」で踊る健ちゃんを見ながら、
ロバみみには他のメンバーも見えてた気がしていたし、
声も聴こえていた感じでした。

もう、染みついてるのね。

でも、健ちゃん、一人だと色気増し増しです!

ダンスは手話ダンスだと思うんですけど、
曲終わりの健ちゃんの手話。
いいねー。
歌詞のないところでの声に出さない言葉。
余韻の中でとてもセクシーでした。

去年と違ったのは、なんかホラーみたいなコーナーがあって、
ロバみみ、心の中でずっと
「これ、なんの時間???」って思ってました。

後で知ったけど、タッキー、ホラー映画でるのか。松竹で。
いやー、なら仕方がないけど、もう、辛かった。観てるの。

タッキー本人が出てくるならまだしも、ジョニデが着そうな衣装で、
ハーメルンの笛吹きみたいに子供たちを操る映像しかないから、マジでしんどかった。

これなら、エア・ギターのタッキーに、キャーってテンション上げたいって、
心の中で叫んでたよ(涙)
ギターは舞台のコンセプトに合わないかもしれないから、
そこは三味線でいいやって。

ジャニーズには

「三味線ブギ~でシシャリツシャンシャン♪」

が、あるやんって(涙)

でなきゃ、番町皿屋敷とか雪女とかでもいいよ。
そっちの艶っぽい、女の恨みと悲しみみたいなのがよかったなぁー。
もしくは「親指さがし」。
あの時の健ちゃんの髪型、好きです。

ああいや、でも、松竹さんあっての滝沢歌舞伎ですから、
外せない演目だったのでしょう……。

気を取り直して、今年も回転太鼓はロバみみ的に目玉です。

健ちゃんのセクスィバディ、お久しぶりです~

今年はね、菅田くん率いる帝一イケメンふんどし軍団がかなりきてたからね。
負けるわけには参りませぬ。

ボクシングで鍛えた胸筋も素敵ですが、個人的には背中も色っぽくて好きです。
おすすめです(←何が?)
いやでも、バチを振り上げる時の筋肉の動きも含めて、
とてもきれいなバックショットなので、是非、ご覧頂きたい!

興奮して参りましたので、その2へ続きます(笑)


・「滝沢歌舞伎2017」その2

2017年04月27日 | ・ロバみみの芝居小屋
さてさて、今年は女形に挑戦の健ちゃん。

健ちゃんもタッキーも色白男子だなーって思ってたけど、
さらにおしろいはたいてまっちろに(笑)

生メイク中にジュニアの子たちが歌ってて、
健ちゃんが衣装をブロデュースしたっていうから、
一瞬だけ健ちゃんから目を離してチェックしました。

愛メロのピンクな衣装の生地感のゴールドブラウンと黒の組み合わせみたいな。

それよか、やっぱり健ちゃんが気になる。

滝子姐さんはやっぱり早いみたいで、

滝「まだ全然出来上がってないですね。真っ白で色がないですよ」
健「だって、早いんですもの」

って、オネェキャラになってました(笑)
本人的には、まだキャラを探っている最中だそうです。

滝「健くん、今日、テンション上げてやってくれてるのが伝わってくる」
健「そう? 一回公演だからかな。……いや、いつも一緒だよ!
  その日のできる限りの全力でやってるから!
  12,500円分動いてるよ!」

ってやり取りも(笑)

チケット代がいくらかちゃんとご存知なのは健ちゃん、さすが。

そして女形の健やっこはしずしずと舞っていました。

男性であの白塗りで人前に出られるレベルってすごいですよね。
何を隠そう、ロバみみも若気の至りで京都で舞子Haaaaaanになったことありんす(笑)

バカ殿に出たら、間違いなく志村けんに斬られると思ったね。

「こりゃバケモノレベルだ。やっちまった」って我ながら笑った(笑)

叶彦姐さんが懐かしいですが、あんな感じよ? せいぜい(笑)
ケンタッキー、さすが。

後半の鼠小僧は、なんていうか、もう内容うんぬんは度外視でしょうね。
とにかく、タッキーと健ちゃんが、ファンの皆々様に、
夢小判というイケメン花吹雪を降らせることが最大の目的ってことで。

あの内容で若い子たちがワラワラとやってる姿は、
やっぱり男子校のすごーくお金のかかった文化祭、みたく思えてしまって……(汗)

でもですね、一人も名前は知りませんが、何気に目を引く子とか、
上手かもって思う子はいたりしますね。

むかーし、滝沢演舞場の頃だったか忘れましたが、
一人、ダンスが上手な子がいるなーと思いながら観ていて、
「ああ、山田くんっていうのね」
と、チェックした記憶があります。

それが今のジャンプの山田くんかどうかは、わかりませんが、
そうだったらスゴイ目利きだと思います。我ながら(笑)

今回は小さい子が、よかったですね。
殺陣の時、健ちゃんの子供時代っぽい役で青い衣装で途中から現れて
アクロバットしてた子。
ハーフって自己紹介してた子かな?

今度、ジャニーさんと隣同士で、
「あの子いいですねー」とか、話しながら観劇してみたいです(笑)

でも、そんなたくさんの子供たちの中から選ばれて、
今、ピラミッドの上の方で活躍しているV6メンバーって
やっぱりスゴイんだなーって改めて尊敬しました。

こんな子供の頃から、「できない」「やれない」が許されない世界で、
ずっと全てをクリアしてきたんだーって。
そら、たくさん武器も手に入るし、レベルも上がるわな。

まあ、この話はこの辺にしておいて、ロバみみはずーっと思ってたんです。

「健ちゃん、いつフライングするの?」

って。

去年は、たまたま健ちゃんが負傷した公演に入っていたロバみみ。

前半の前半で飛んで着地したあとから、痛そうにしてた記憶が……。

今年はいつ飛ぶのか、もしや、去年のこともあるし、飛ばないのか???

と、思ってたら、ラストに飛びました。

やっぱり飛ばないとね。見せ場だから。

そして一幕、二幕、全編通して笑顔のなかった健ちゃんですが、
ラスト曲ではやっとスマイル。

やっぱり笑顔が見たいよね。
せっかく1万2500円払ってるんだからさ。
健ちゃんのスマイル代込みです。

そして、やっぱり同じ空間で動いているメンバーを見るのが幸せだなー。

そうしみじみ思った「滝沢歌舞伎2017」でした。


・TTT『戸惑いの惑星』

2017年02月01日 | ・ロバみみの芝居小屋
先日、グローブ座でひときわ光る「戸惑いの惑星」に、行って来ました。

ぴょんと山手線に飛び乗ればたどり着ける素敵な惑星です(笑)

今年最初の観劇。
トニコンのDVDを観てテンション上げて、準備万端でしたが、
ちょっと心がザワつくことがあり、テンションだだ下がり(涙)

せっかくのトニセンの舞台なのに、こんなどんよりとした気持ちじゃなくて、
晴れ晴れとウキウキして劇場に向かいたかったよ……

と、思っていたのですが、観劇してたら、
いつの間にか心のモヤモヤがすーっと晴れていって、

ああ、私はやっぱり劇場でお芝居を観るのが好きなんだなー。
ああ、生のトニセンはかっこいいなぁー。

って、思ってたら、すごく幸せな気持ちになれました。
ありがとう。トニセン! そしてG2さん!

えーと、ネタバレも含みそうなので、
ここから先をお読みになる方は、ご注意下さいませ。

********注意*********注意*********注意*********注意**********注意**********

さて、内容はトニセンたちも「一言で説明するのが難しい」と言っていましたが、
ロバみみが一言で言うなら、

夢に挫折した男たちが織りなす、ほろ苦くて切ない大人のファンタジー。

です。

夢に破れ、現実との折り合いをつけながら
自分の心に蓋をして生きている男たち三人が、奇妙な再会を果たします。

うち一人は、病気で日に日に記憶を失っていく。
そんな彼の書いた小説を読むうちに、残りの二人は不思議な世界へと迷い込みます。

これは現実なのか。夢なのか。
時空を超えた世界にいるのか、それとも小説の中に迷い込んでしまったのか。

そして、そこで見つけた真実と本当の自分の気持ち。

時にやさしく、時に切なく、トニセン三人の歌声で彩られながら物語は進んで行きます。

子供の頃は無邪気だったのに、大人になると生きることが難しくなってしまう。
楽しいこと、好きなことだけをやっていられない。
現実との折り合いをつけながら、いつの間にか遠い所に立っていたりする。
やり切れないけど、でも、心の声に素直に耳を傾けてみれば、
きっと、まだ間に合う。

そんな気持ちになりました。

トニセンの歌声は、心地よいです。

「オレキミ」で歌う坂本くんと目があってる気がして、
にっちもさっちもどうにもブルドック的なひとときもありーの(笑)

きっと、ロバみみの前後左右、いや、周り一帯、
みんなブルドック状態であったに違いない(笑)

ミュージカルは楽しみ方がわからなくて観に行かないのですが、
ヅカとか観に行くと(これは何故か別腹)、突然沸き起こる手拍子に、
周りの様子を伺いながらオドオドと合わせる……みたいなロバみみ。

そんなロバみみが

「あああああ! 手拍子したい!!」

と、自発的に思いました。

結局、トニセンに合わせて手拍子できちゃう流れで、楽しかったです。

楽器も音を出すだけでも大変だっただろうなぁ。
だって、ロバみみなんて、トランペット以外、楽器の名前わからないもの(笑)

それをですよ、そろりそろりと小粋な(?)ステップ踏みながら演奏するものですから、
老人センターの発表会で舞台に立つおじいちゃんを見守る孫娘のような気持ちでしたよ。

トニセンの七変化も見どころの一つ。
女装、笑えました。
いくらトニセンがスタイルが良くても、やっぱり骨格が男だわ(笑)

イノッチの老齢の男性変化。
これ、客席からすごく感心して見てました。

声とか、いつもの軽快なトークのイノッチとは全然かけ離れてて、
すごく上手って思いました。
おじいさん役の声優さんとかやれそう。

前日に末っ子が観劇しに来てたみたいですが、
どうよ? イノッチの年寄り役は。
と、聞いてみたかったです。

イノッチは衣装も可愛かったな。
入院してるイノッチの、記憶と一緒にいろんなものがそぎ落とされて、
子供にもどったような雰囲気に、キュンとしてました。

私は剛くんのユキトくんのピュアさに泣けてしかたなかったりと、
どうも、あーゆーのに弱いようです。

笑ったり、切なくなったり、きれいなハーモニーにうっとりしたり、
あっという間の二時間でした。

最後は三人のご挨拶。

井「みんな、帰りに、戸惑いの惑星がさーとか、トニセンがさーとか、
  大きな声で話してもらえれば、周りの人たちもトニセン、そんなことやってんのかって
  きっと思ってもらえると思いますんで。
  そのために新大久保の街はあるわけですから」
長「そのために!?」
井「駅までだって、すごいじゃない? 何軒もお店あってさー。
  まあ、適当にしゃべっちゃいましたけど」
坂「テキトー!?」

ベテラン芸人、息ピッタリ(笑)

ロバみみとしては新大久保の居酒屋で、是非、G2さんと酒を酌み交わしながら、
語り合いたかったです。

ロバみみは量子力学とか、潜在意識とか、とても興味があって、
もしかしたらG2さんと結構語れるかもって勝手に思ったんですよね。

集合的無意識。

ここは観た方でないとピンとこないお話だと思うのですが、
百匹目の猿みたいなことかな?

無意識の中で人はつながっている。

興味があるだけで詳しくはないし、合っている自信もないけど。

でも、遠く離れて暮らす双子が、同じことを感じるのと同じように、
トニセンの三人も、きっとどこか遠い無意識の中でも分かり合えている
三つ子のような三人なのかもしれませんね。

長野教授が「既に叶ったようにイメージするんだ!」って劇中に言ってましたけど、
たとえば、ロバみみがトニセンと飲んでることを強力妄想パワーでイメージしたり、
他の誰かが、トニセンとカラオケに行って盛り上がってるところをイメージしたりすると、

スナック「Twenty Century」

とかいう、お酒を飲みながら参加する新しいスタイルのトニコンが、
現実のものとなったりするかもしれません。

お店のママはもちろん、博子(笑)

量子力学的には、すべてのものは、
注目、観察された時点で初めて物質化するらしいですから、
これからのトニセン、そしてV6から目を離すわけにはいきませんね。

ほんと、素敵な舞台をありがとうございました。

もし、トニセン三人に

「今宵の舞台の判定をお願いします」

と、聞かれたら、ロバみみは戸惑うことなくこう答えます。

「星、みっつです!」

と。