『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『シダの群れ』

2010年09月23日 | ・ロバみみの芝居小屋
8月は一本も舞台を観なかったので、久々です。
コクーンで「シダの群れ」を観て参りました。
ざっくり言うと、ヤクザものです。

阿部サダヲさんが出演するって、それだけの認識で劇場入りしたロバみみ。
始ってみると、ムショから出所してきた江口洋介さん、
組のナンバー2役に風間杜夫さん、
えぐっちゃんの母親役で組長の妾の伊藤蘭さん、
腹違いの弟で正妻の息子が小出恵介くん。
出てくるわ、出てくるわビックネームが。
心構えがなかったので、一人客席で「ギョッ」としていました。(いい意味で)

で、ストーリーは、出所した江口さんを兄貴と慕うサダヲちゃんが、
敵対する組と起す事件が、結局はラストの悲劇のきっかけになります。
組員の事情をそれぞれに描きながら、跡目相続というのが物語の着地点です。

ありがちといえば、ありがちなストーリーなんですが、
役者同士のやりとりが笑えて、見応えありました。
飽きさせないノリのよさは、さすがのサダヲちゃんです
随所で爆笑してしまいました。

舞台はセットチェンジなし。
人質となるチンピラ以外は敵対する組の者も出てこないので、
組内の人間模様を描いている感じですね。
跡目問題とか、正妻・妾の関係とか。

ロバみみ的には、ヤクザに向かないサダヲちゃんと
風間杜夫さんのカラミがよかったなー。
風間さん、結構おもしろかったです
特にパチンコに出かけるといったサダヲちゃんに
いちゃもんをつけて二人で言い争うシーンが最高でした

すごく心に残る…という作品ではないものの、
娯楽としては、結構楽しめました。