『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・宝塚花組『サン=テグジュペリ/CONGA!!』

2012年09月30日 | ・ロバみみの芝居小屋
台風17号の中、命からがら(?)足を運んで来ました。
宝塚花組の「サン=テグジュペリ」。

おなじみ「星の王子様」の作者の生涯を描いた作品。
ファンタジックな感じもありつつ、よかったです。

一応、「星の王子様」のあらすじだけは復習して行ったので、
劇中で「星の王子様」と交錯する場面にはついていけてよかった。

壮さんのキツネ、よかったです。
キツネくんの言葉って、なんかいいですよね。

壮さんと言えば、何の作品か忘れちゃいましたが、
映像で見た最後のご挨拶でとっちらかってる感じが
なんだか愛嬌があってロバみみは好感持っていたんですけど、
今日見た壮さんはかなりのドヤ顔連発で、ロバみみは迫力に負けそうでした(汗)
次期トップスターの貫禄かなぁ?
それとも以前から?
ビギナーにはわからんこっちゃ…。

芝居は友情と奥さんとの愛とを「星の王子様」まじりで描いているので、
どっちつかずの物足りなさはあったかもしれない。

郵送パイロットであり有名作家という仕事の側面に重点をおいて、
戦争の苦悩と、とりまく人たちとの関係を描いたいわゆる職業モノとしての方が
深い作品になった気がします。

が、やっぱり宝塚ですから。愛とロマンは必要ですからね。
イチャイチャしとかないといけないんでしょうねぇ。

もしこれが映画とかなら、ぼやけた作品という感想だったと思いますが、
歌劇なんで。
星の王子様をひっぱりだしてきたわりに、とっちらからずに
まとまっていたと思いました。

ただ、原作知らない人にはちょっと唐突なシーンという印象になっちゃったかもね。
まあ、知ってること大前提でお願いしますといった感じ。

でも、蘭寿さん扮するサンテックスのセリフのひとつがすごくよかった。

「地球は祖先から受け継いだものじゃない。
 子供たちから借りてるものなんだ」

みたいなセリフ。すごい真意をついていて胸に響きました。

自分たちの利益のために原発を死守しようとしている汚い大人たちに聞かせてやりたかった。
自分たちは先に死んでしまうから、地球がどう汚染されようが
知ったこっちゃないと思っているかもしれないけど、
次の世代にそんな地球をバトンタッチしちゃいけないと思う。
あなた方の活動拠点を福島第一原発跡地に建設して、そこで活動するくらいの
覚悟がないならやめるべきなんじゃないかと、言いたくなりました。

話を戻しまして、ショーの「CONGA!!」。
こりゃー、えらいよかったです。
ショーだけもう一回観たいくらい(笑)
迫力満点で、ノリノリで、特にあのパイレーツ軍団のダンスシーンは超カッコよかった。

今回、ロバみみ、かなりの前方席にいたんで、よく見えたんですよね。
で、「ああ、なんて美しい」と思うジェンヌさん、何人か発見したんですけど、
なにせ大所帯。
すぐに見失ってしまう(笑)

なんかやっと下級生にまで目を配れるようになってきたのに、
「誰かわからんやん……」状態(笑)

「あー、名札つけて踊ってくんないかなぁ」

これが、今日の切なる気持ちでした☆

あ、そういえば今日は元なんだか現なんだかわからんが、
ジェンヌさんが何人か観劇されてた感じでした。

幕間に誘導されて皆さんでどこかへ行かれましたよ。

「ここが秘密の隠し扉か!」

と、思いました。
客席に戻られた時も、みなさん身を乗り出して確認してたんですが、
ビギナーのロバみみにわかるはずもなく、一人、ホケーッとしてました(汗)

そんなこんなで、友人たちの制止を振り切って、せっせとヅカ通いしているロバみみ。
全組制覇したあとに、今後の身の振り方はどうなっているのでしょうか?
自分でもわかりませんが、とりあえず今んところ、楽しんでます(笑)

・劇団ZAPPA『咲emi』

2012年09月23日 | ・ロバみみの芝居小屋
先週、劇団ZAPPAの公演に行って来ました。
この劇団の観劇はこれで2度目です。

幕末の会津藩のお話。
前回も思ったんですが、主役が誰だかわからないんですよね。
そこにいるすべての人にドラマがあって、見せ場がある。
不思議な群像劇。

でも、泣ける。
今回もまた泣いてしまいました。

始まってしばらくは、時代劇の割にコメディタッチの演出が軽くて
アニメチックなドジでおっちょこちょいな女の子とか、若い男子のふざけあいとかが
ちょっと見てて辛いなぁ…と思っていたのですが、
クライマックスに近づくにつれて、きちんと重心が下がってきたので
よかったです。

最初にワーワーはしゃいだ演出にしておくことで、
最後の不条理な会津藩の死にゆく人たちの悲しみが客席に深く届くようにという
意図があったのかもしれないですね。

幕末って、みんなが熱くて、それぞれに立場や抱えてる事情や言い分がある。
薩長側に立っても、幕府軍側に立っても、それぞれに悲しかったりする。
どちらにとっても悲しい歴史があるわけで。
だからドラマになるんだよなぁ…。

劇団ZAPPA、いいですよ。
もっと皆、観てみればいいのにー。
幕末時代劇だから、まあ、好き好きだとは思いますけど、
チケ代も3800円ですから、試しに行ってみて欲しいです。
ロバみみは別の演劇サイトから購入したので3300円でしたし。
大物演出家とか有名俳優の1万円のチケットに比べたら激安です☆

ただ、劇場を出るときに、出口までの導線にズラッと
役者さんたちのお見送りがあるのが、ちょっと気恥ずかしいです…(笑)
キャラメルボックスとかも物販売りにロビーに出てきたりしてますが、
まあ、あんな雰囲気ですかね。

有名でないならではの心づくしのサービスなんでしょうけど、
距離が近くて、ロバみみはどーしたらいいのかわからない感じです(汗)

でも、世の中には、知られていないだけで、いいものがたくさんあるんだろうなぁ。
歯痒い思いをしている人もいっぱいいるんだろうなぁ。

ということで、次回公演もまたリピーターになろうと思いました。

・宝塚月組『ロミオとジュリエット』

2012年09月01日 | ・ロバみみの芝居小屋
いやー、行ってしまいました。宝塚月組の「ロミオとジュリエット」。

未知なるヅカワールドに冒険中のロバみみ。
周りの反応はというと、賛否両論(笑)
まあ、どちからというと「否」の方が若干大目か(笑)

ゆーひ様があまりにもカッコよかったのに、退団してしまったのでもう観れない。
だけどせっかくだから全組観てみる。

そんなロバみみに友達が笑って言った一言。

「あはは、せっかくだから全組観るってとこがロバみみらしい!」

これが一番ロバみみの友達っぽい正解なご意見かな、と(笑)

さて、本日観劇は、月組トップの龍さんお披露目で
明日海さんとの役替わり公演、大盛況の「ロミジュリ」。

「ロミオとジュリエット」って、大学の授業で英語で読んだくらいだったので、
金持ちの甘っちょろいボンボンが、色ボケしたあげく
勘違いして命を落とす話って、身も蓋もないイメージしかなかったんですが、
なるほど、不朽の名作と言われるだけのことはありました。

シェークスピア作品って、恋に落ちる瞬間が、一目惚れが多くて、
そこがイマイチ浅はかで、
「姫様なり、お嬢様なりがドブスだったらどうするんじゃい?」
と、つい、いつも思ってしまっていたんですが、まあ、今回はアリかなと思いました。
他の部分での構成とか葛藤とかはよくできてる。さすが。

ロバみみが観たのは龍ロミオと明日海ティボルトバージョン。

いやいや、明日海さん、めちゃカッコよかったです。
男の人にしか見えませんでした。
あの髪型もよかったわー。赤いお衣装もお似合いでした。うん。

やっぱり口紅が赤じゃないほうがいい。
赤い口紅の男役。ロバみみはビギナーなのでまだ混乱する(笑)

今回はヒール役らしく、ちゃんと憎まれ役のまま死んでしまったのもよかった。

ジュリエットへの報われない片思いに苦しんでいたところへ
ジュリエットが金持ちの御曹司と政略結婚させられそうになって、
そんな矢先にノホホンとした敵方のお坊ちゃまのロミオにとんびに油揚げ。

何一つ報われないまま死んでしまったからこそ、悲しさが引き立っていたように思う。
中途半端にいい人に反転しなくてよかった。

そしてジュリエットの乳母役の美穂さんが、素晴らしかったです。
10秒くらいで終わるセリフを長々と歌にするんで、
相変わらずミュージカル音痴のロバみみは、たまに眠気に襲われてしまうのですが、
かなり前のめりで見てしまいました。美穂さんの演技も歌も。

あとですね、金持ちの御曹司、パリス役の紫門さんですか。
パンチのきいた美女!(注:男役です)
双眼鏡越しにのけぞりましたわ。
ロバみみがジュリエットなら結婚を快諾してる(笑)

いや、待てよ。その前に、もう明日海ティボルトに惚れてるな。
イケメン祭りなら、もう早いもの勝ち(笑)

イケメン好きのジュリエットに翻弄されて戦う男たちの話に変わってしまう(汗)

とか、また余計な妄想とともに本日のヅカ観劇の幕は下りました。

お披露目だし、両ロミオを観たいし、ということでしょうかね?
チケットは手に入りにくい状況みたいですが、行けてよかったです。
ゆーひ様越えはまだないものの、楽しく拝見させて頂きました。

余談ですが、好きな俳優さんの舞台だと、休憩中にトイレに行くと、
女子力がアップした顔にいつもなっていて、我ながら「おお!」と思うのですが、
宝塚に関して言うと、なぜか男前な顔つきになっているロバみみです(笑)

この影響力、ハンパない(笑)

次回の観劇も楽しみです。