親鸞聖人は法然聖人から
「愚者になりて往生する」との教えを受けられました。
お寺の掲示板に
自分に都合がよいと 他人の悪も、善に見え
自分に都合が悪いと 他人の善も、悪に見える
まさに「愚者になる」とは、
欲望にとらわれ自分を見失った私の姿
自分にとって都合の悪い者を排除しようとする心
知らず知らずのうちに他人を傷つけている私
…
愚者になるとは「愚者だなぁ…」との自覚を持つ人であり
如来の真実なる智慧の目を通して
自らを省みる智慧を領解した人でありましょう。
【歎異抄】
「往生には賢き思を具せずして、
ただほれぼれと弥陀の御恩の深重なること
常におもひ出しまゐらすべし」