まぶたのない魚は
いつも目を見開いている
包丁を入れられる時は
どんなにか恐いことだろう
魚は身を投げ出して
命を捧げる
人はわが命を他者に
いのちを捧げることはない
我いのちを誰に捧げることなく
他のいのちを私有化して
生きている私
まぶたのない魚は
いつも目を見開いている
包丁を入れられる時は
どんなにか恐いことだろう
魚は身を投げ出して
命を捧げる
人はわが命を他者に
いのちを捧げることはない
我いのちを誰に捧げることなく
他のいのちを私有化して
生きている私