今回は、かなりぶっ飛んだ話をします。あっ、このブログでは時々あることですね・・・f(^_^;)
知っている人もおられると思いますが、ヘミシンク(hemi-sinc)という音響技術があります。バイノーラル・ビートと呼ばれる異なる周波数の音を聞くことによって、脳波をアルファ波、シータ波、デルタ波などの様々な領域へと誘導するシステムです。
例えば、右耳から100hzの音を聞かせて、左耳から104hzの音を聞かせると、脳の器官や脳幹でその差位である4hzの周波数が発生します。この4hzの周波数は、眠っている時に出る脳波の深いシータ波やデルタ波に当たります。
人間は単独で4hzの音を聞くことは出来ませんが、ヘミシンクの技術を使うと、こうやって様々な脳波状態へと誘導することが出来ます。
私はこのヘミシンクのCDをいくつか持っています。脳波に興味があったからです。しかし、それは今に始まったことではなくセラピーの仕事を始めた23年前からのことです。その頃にはイーバ(IBVA)という脳波測定器を買って、例によって自分を測定しながら色々な実験をしました。
ひとつ、脳波についてのおもしろい話をしましょう。
今もそういう販売がされているのかは分かりませんが、かつてはよく「これを持つと脳波が下がります」とか、「この上に座ると脳波が下がります」などといううたい文句で商品を売っている会社がありました。
その脳波状態を3Dのグラフで視覚的にわかりやすく出している会社が多かったですが、これがほとんどの場合イーバでの測定結果でした(そう明記されていました)。手軽に測れて、グラフにより時系列と共に一目瞭然で脳波状態がどのように変化していくかが分かります。
それらの会社のパンフに載せている脳波グラフでは、その商品を持ったり、その上に座ったりすると、すぐに脳波に変化が起こり、どれぐらいの下がり具合(下がっている方がいいのです)かが確認できます。パンフでは急速に脳波が下がったことが見て取れます。
しかし、この時に大事なのが、実は測定方法です。
これは脳波計で色々実験をした人にしか分からないと思いますが、商品を持った時に目をつむったり、座った時に本を読んだりすると、実は脳波はすぐに下がるのです。脳波は目をつむったり、視線を一定の所に置くと、商品を持とうが持たまいが、そこに座ろうが座らまいが、その行為自体ですぐに下がります。
だいたい、パンフには目をつむったとか本を読み始めたとか、そうしていることが記されていますが、脳波の特性のことを知らないとそんなことは分からないので、それを気にとめることなく、「この商品はすごい!」ということになってしまいます。(それらの会社も別に嘘をついているわけではありませんが・・・)
ですから、そういった売り文句の商品説明を見る時には、この辺りを意識してよく見て下さいね。必ず書いていると思います。
いきなり話が脱線しましたが、ヘミシンクCDを買い始めた時には、もうイーバが使えなくなってしまっていましたので、測定は出来ていません。しかし、私は色々実験したお陰で、自分の脳波が下がった時の状態がすぐに分かります。だいたいどのぐらいの脳波が出ているかも、その体感で分かります。
その感覚でいいますと、明らかにヘミシンク技術は有効だと感じています。実は、これらヘミシンクCDは、ずっと聞いていなくてごく最近引っ張り出してきたのですが、「コンセントレーション」という集中するためのものを聞きながら本を読んでいると、やはりすごく集中して読めるので、改めてすごい技術だなあと感心します。
ヘミシンクは、64年前からの研究ですから、かなりの年月研究されてきたものです。また、専門家(心理学者、精神科医、物理学者、エンジニアなど)との協力の元で学術的にも行われていたようです。本では、『「全脳革命 ヘミシンクで無限の可能性を広げ、人生や実生活に役立てよう」ロナルド・ラッセル編著 ハート出版』というものがあり、医療、精神医学と心理療法、学習障害児や自閉症児に対して、介護施設、睡眠障害、教育、ビジネスなどにおける応用がなされて、その研究結果が発表されています。
さて、そろそろぶっ飛び話をしていきましょう(^_^)
このヘミシンクをつくった人は、ロバート・モンローという人です。ヘミシンクは、モンローさんによって研究開発され、その研究機関であるモンロー研究所により特許取得された音響技術です。ですから、日本でもほんとうは「ヘミシンク®」という表記になります。
以下、『「驚異のヘミシンク実践シリーズ1 未知の領域への扉を開く夢の技術 ヘミシンク入門」ハート出版』という本から、モンローさんの紹介をしますね。
〈引用開始〉-------------------------
『ロバート・モンロー(1915~1995)という人がいました。かつて、ニューヨークのラジオ番組制作会社の社長をしていましたが、睡眠学習法に興味があり、自らが被験者となってその実験を行なっていました。
そんな時、ある夜自分が肉体から飛び出してしまう現象(体外離脱)を初めて体験しました。
モンローはその後も、この体外離脱を何度も繰り返し、そこで様々な体験をすることになります。そして、そこでの体験を更に探究するため、私財を投じて研究施設を作ります。その研究の結果、生まれたのが「ヘミシンク」と呼ばれるサウンド・テクノロジーです。モンローの死後も、その意志はモンロー研究所によって現在まで引き継がれています。
1937年にオハイオ州立大学を卒業したモンローは、二つのラジオ局で放送作家兼ディレクターとしてキャリアを開始します。その後、ニューヨークへ移り、放送業界で実績を積み、独立してラジオ番組制作会社を経営するようになりました。その会社は50年代にいくつもの人気ラジオ番組を制作しています。モンローはラジオ、テレビ、映画用の作曲家としても有名になっていきます。
彼の会社はその後さらに発展し、いくつかのラジオ局を買収するまでになります。さらにケーブルテレビにも進出していきました。
1956年になると、モンローは自らを被験者として、様々な音響パターンが睡眠学習や加速学習に与える効果について研究し始めます。それがその後、体外離脱体験を誘発するとは当時予測だにしていませんでした。
この実験を開始してから、昼寝をする際や、夜寝つくときにしばしば、何か通常ではないことが起こり始めました。モンローはそれを「振動状態」と呼ぶようになります。
全身が万力で押さえつけられたかのように、身動きがまったく出来ない状態になり、全身(後で第二の体だとわかる)が激しく振動するのです。時には光の輪や轟音も伴っていました。
この異常な体験があまりに頻繁に起こるので、ついにかかりつけの医者に診てもらいますが、身体上の異常は見つかりませんでした。
この不思議な現象はその後も続きました。そしてついに1958年、モンロー42歳のときに、次の段階へと展開します。
それはある晩のことでした。寝つくときに例の振動が始まりました。モンローはしばらく我慢すれば振動が収まることを知っていましたので、今回もそれが過ぎ去るのをじっと待っていました。そうしながら、翌朝のグライダーでの滑空について思いをはせていました。モンローはグライダーを趣味にしていたのです。
天気予報によれば、翌日は寒冷前線が通過して快晴になり、強い上昇気流が期待出来ました。気流に乗って上昇するのは何と素晴らしいだろうと心の中で考えていると、肩が何かに当たるのです。いつ床に落ちたのだろうかと不思議に思いながら見渡すと、床の真ん中から光の噴水が出ていました。
よくよく見るとそれは、天上のシャンデリアでした。下を見るとそこにはベットが見え、妻が誰かと寝ているではありませんか。これは奇妙な夢を見ているに違いないと思ったモンローは、誰だろうかと近寄ってみると、それは誰でもないモンロー自身だったのです。これは自分が死ぬ過程にあるのだと思い、必死の思いで空間を泳いで体の中へと戻りました。
これがモンローの最初の体外離脱体験です。その後も体外離脱は頻繁に起こります。モンローは内科医や精神科医に診てもらいますが、異常は見つかりませんでした。自分に起こっている現象を理解しようとESP(超感覚的知覚)の研究で有名な超心理学者のジョセフ・バンクス・ライン教授を訪ねたりしましたが、結局、わかったことは“自分で調べるしかない”ということでした。
そういう経緯から、ニューヨーク郊外の自宅の裏庭に研究用の建物を作り、そこで音響が意識へ及ぼす効果について実験し始めました。この頃になると、他の人が体外離脱できるようにするにはどうするのがいいのかに興味は移っていきました。そうすることで、自分の体験の理解が深まると考えたのです。この研究は後日ヘミシンクという形で実を結ぶことになります。』
〈引用終わり〉-------------------------
今回の記事では、体外離脱についてはテーマが違うので書きませんが、こういう現象は確かにあります。私も軽いそういう体験がありますし、私の友達には驚くようなかなり強い体験をしている人もいます。
体外離脱に関してのヘミシンクCDでは、「ゲートウェイ・エクスペリエンス」(全6巻)というものがあります。モンロー研究所が行っている基礎からはじまるセミナーの内容をCDにしたものですが、体外離脱をするにはなかなか難しいです。私は体外離脱にはそれほど興味がなく、個人的にはこのCDは自分の意識領域、知覚領域をさらに広げるために有効であると感じています。
さてさて、いよいよ本題です。
1ヶ月ぐらい前に、私の意識の一番深い部分にあったネガティブな自己イメージと思い込み・観念を見つけました。「こんなものが、自分の中にあったんだ!」と大変驚きました。と同時に、「やった!出てきた~」という感じでもありました。それぐらい深い深い部分のものでした。そしてそれを、私の手法で癒しました。そうすると、急速にものすごく元気になりました。今もすごく元気です!!
その時に、自分用のアファメーションも作りました。これもよかったのだと感じています。アファメーションとは、『自分自身に対する肯定的な宣言のこと』です。
ただ、これを作る時には私のいう『頭(顕在意識)の言い分』と『心(潜在意識)の言い分』が完全に一致していないと効果が出ません。一致していないと、時には逆効果になってしまうことも多いです。
私の手法は、意識の一番深いところに入っていきますので、潜在意識の深い部分の思いが拾えますからアファメーションを作るには最適だと感じています。それは、『魂からの宣言』であると言えます。それぐらい深いところからのものを出してくることが大切です。私はそうやって、深く納得するものを作ってみると、大きな効果が出ました。
また、このブログでも以前に書きましたが、今まで(特に心理セラピーの仕事を始めてから)の人生は、様々な助けを頂きながら、ほとんどの物事が思う通りに進んで行きました。それは、自分を癒したこと(まずこれが一番始めに必要です)と「魂からの思い」を宣言してきた(深くアファメーションをした)からだと感じています。(「魂からの宣言」=「深いアファメーション」と言えます)
私はよく、神棚に手を合わせて、天に向かって宣言していました。
このアファメーションについても、モンロー研究所では大変に興味深い出来事があったようです。前出の「驚異のヘミシンク実践シリーズ1 未知の領域への扉を開く夢の技術 ヘミシンク入門」から引用しましょう。
〈引用開始〉-------------------------
『アファメーションを心の中で唱えることがどれほど意味のあることなのか、皆さんは疑問に思われるかもしれません。大した意味があるわけでもない・・・と。
ところが、アファメーションにはこちらが考えてる以上に大きな効果があります。モンロー研究所では、こんなエピソードが伝わっています。
モンローがヘミシンクを開発している初期の頃、多くの人たちが協力者として研究に加わっていました。その中に、モンローと同じように体外離脱できる人が5名いて、ヘミシンクを聞く被験者として参加していました。
モンローは彼らに様々な新しいヘミシンク・パターンを聞かせては、その効果を調べていました。彼らはあらかじめ決められた日に別々にやってきて、実験ブースに横になり、ヘミシンクを聴き、その体験を逐一報告するという緻密な実験を繰り返していました。ただ、実験が余りにも退屈だったので、ある時から、時間を見つけては宇宙内を探索し、宇宙人(知的生命存在)を探すことを始めました。しかし宇宙のどこへ行っても誰にも会うことはありませんでした。
ところがある時から5名が全員、知的生命存在とコンタクトし始めたのです。5名はある2週間の間に別々にモンロー研究所にやってきたのですが、その2週間を境にして大きな違いが起こりました。5名は互いに面識はなく、連絡も取り合っていませんでした。モンローのみが5名を知っていたのです。
モンローはこれに大きな興味を覚え、何が変わったのかを調べました。ところが何も見つかりませんでした。唯一新たに始めたことといえば、アファメーションをこの時から唱え始めたことでした。つまり、アファメーションで知的存在たちの手助けをお願いし始めてから、コンタクトが始まったのです。
我々は心の中で唱えていると思っていますが、実は、それは宇宙に向かって叫んでいたのです。これでもわかるように、アファメーションには大きな効果がありますので、そのつもりで唱えましょう。』
〈引用終わり〉-------------------------
参考までに、このモンローさんが作ったアファメーションは、以下のものです。
『私は物質的な肉体を超える存在です。私は物質を超える存在なので、物質世界を超えるものを知覚することができます。
それゆえ、そうした物質界を超えるエネルギーやエネルギー系を、私と私に続く人々にとって有益かつ建設的なものとなるように、拡張し、経験し、知り、理解し、制御し、用いることを心の底から願います。
そしてまた私は、私自身と同じかそれ以上に優れた知恵や成長や経験を備えた存在たちの援助と協力、支えと理解とを心の底から願います。私は彼らの導きを求め、先に述べた願いに満たないものを私に与えてしまう、あらゆる影響や原因からの守護をお願いします。』
「ゲートウェイ・エクスペリエンス」のセッションでは、毎回必ず唱えるようになっています。それぐらい、宣言すること、意図することは重要なのです。
私は人生をどのように生きたいか。
私はどうなりたいか。
私は何を大切にして、何を実現していきたいか。
私はこの人生で何をもっと体験したいか。
・・・・・・。
いつも言います通り、『「意識」が「現実」を創る』ので、意識することがとても大切です。
自分の深いところから出てくる『魂からの宣言』をしっかりと聞けると、人生は自分が心から納得いくものへと変容して行きます。
よろしければ、まずご自分で作ってみられることをおすすめします(^_^)
それは例えば、「私はしあわせになります」という簡単なものでも構いません。ただし、その言葉が何の抵抗もなく、心の奥に響くかどうかが大切です。抵抗があったり、響かないのだったら、唱えてはいけません。
これからの時代は、あらゆる面で自分自身ですべてを選び実現できるようになって行きます。ですから、自分がどこに行きたいか、どうなりたいか、自分のほんとうの声を聞いて、それを明確にすることが、今まで以上に、とてもとても大切になったと感じています。でないと、人生の迷子になってしまいますから・・・。
あなたがあなた自身を癒し、あなたの魂の声に耳を傾け、それを理解し、宣言して、心からの納得のいく人生を送られますことをお祈りいたします。
ホリスティック・セラピー研究所 http://holistic-ti.com