心理セラピストのひとりごと

『象徴的イメージ統合療法』という心理療法を行っています。日々の中で感じたことを書いていこうと思います。

ヨイトマケの唄

2013年01月10日 | この人の言葉
昨年末は、少しだけ紅白歌合戦を見ました。

個人的に、一番心に響いた曲は、三輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」でした。

聞き終わって、じ~んと心の奥に感じるものがありました。

ウィキペディアでは、この曲についてこう書かれていました。

『美輪が幼少時に一緒に育った友人の亡き母を回顧する歌である。主人公の過去には幼少時、母親の職業(日雇い労働者)がきっかけでいじめを受けた悔しさなども折り込まれている。「ヨイトマケ」とは、かつて建設機械が普及していなかった時代に、地固めをする際に、重量のある槌を数人掛かりで滑車で上下する時の掛け声であり、美輪によれば、滑車の綱を引っ張るときの「ヨイっと巻け」のかけ声を語源とする。この仕事は主に日雇い労働者を動員していた。

作詞作曲のきっかけは、興行主の手違いで炭鉱町の劇場でコンサートをすることになったことに始まる。当時きらびやかな衣装でシャンソンを歌っていた美輪は、炭鉱町でのコンサートに乗り気ではなかったのだが、炭鉱労働者たちが安い賃金をつぎ込んでチケットを求め、客席を埋め尽くしているのを見て衝撃を受け、「これだけ私の歌が聴きたいと集まってくれているのに、私にはこの人たちに歌える歌がない」と感じて、労働者を歌う楽曲を作ることを決意したという』

私は、この唄は、母の子(と家族)を思う、その思いの強さの唄だと感じました。

私の母も会社員として定年近くまで、働いてくれていました。母は何も言わなかったですが、特に子どもの頃には、ヨイトマケの唄のような母の思いを私なりにたくさん感じていました。

この曲を聴きながら、私の母に対しても世の中のお母さん方に対しても、「お母さん。ありがとう!」と感じていました。

それから、美輪さんはこんなコメントもされています。

日本の不景気に触れ、「今年も大変な年」としつつも、「77年間生きてきたが、日本は原爆にあったり、終戦後の焼け跡から復興してきた。あのころを考えると不景気なんて屁みたいなもの。日本人の力で復興してきたし、命まで持って行かれたりはしない。マイナスの方に考える方達に、そう心配することはないと伝えてあげてほしい」とコメントされています。

色んな時代の流れを経験されてきた方の言葉には、とても説得力がありますね。


ホリスティック・セラピー研究所 http://holistic-ti.com
コメント
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