心理セラピストのひとりごと

『象徴的イメージ統合療法』という心理療法を行っています。日々の中で感じたことを書いていこうと思います。

自分が自分自身とつながるからこそ

2022年05月23日 | 思うこと


人は変化を恐れる生き物である。

それは脳の生存本能の特性である。

変化を望むも望まないも、その人の自由意志。

しかし、望むならば、人はよりよく変わることができる。

人が変わる時、それは自分が『変わろう!!』と思った時(タイミング)である。

そのタイミングは心から本気で『変わろう!!』と思う出来事だったり、思考を変換する、強いインパクトを感じた時である。

誰かの言葉や誰かの生き様を見て変わったと言う人も多いが、それは媒体にしか過ぎない。

人を根源的に変えるのは、その人自身にしかできない。

インパクトがなく本気になる気持ちを伴わない、ただ心地よく、安心するだけの自分より外側からのもの(人、物、事)から得た変化、安心は残念ながら時間とともにそのうち消えていく。

だが多くの人は外側のものからだけで自分を埋めようとしてしまう。

自分を根源的に変え、癒すことができるのは自分自身しかいない。

外側のものとのつながりは、大切で必要であるし、魅惑的でもある。

しかし、今ほど自分自身とつながることが大切になっている時はないだろう。

世界中どこを探しても、いつどんな時も自分と共にいる人は自分自身しかいない。

世界中どこを探しても、自分が経験してきた良いと感じることも悪いと感じることも、まったく同じ感覚で感じられ共感できるのは自分自身しかいない。

自分が自分に向き合い、理解し、受け入れ、愛し、癒した時こそ、人類がカルマともいえる「不安と怖れ」から発生した、とにかく受け入れられたい、とにかく愛されたい“衝動”ともいえる「承認欲求」をも超えていけられる。

自分とつながった深い安心感と共に、周りの人とつながれれば、人類は、世界は、容易に次のステージへと進めることだろう。

それは、すべての命と調和し、共生した地上天国と感じられるようなより良い世界。

そこに向かって今、人類が変容しようとしている。

その影響で、自分の内も外も大きく動いて、不安としんどさを感じている人も増えている。

ただそれは、それぞれが残してきた内側のものが自分自身に受け入れてもらうために浮き上がって来ているだけ。

不安になること、怖れることは何もない。

それは、大いなる変化、変容の扉に手をかけることができたという喜ばしい証なのだから。

ホリスティック・セラピー研究所 https://holistic-ti.com



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