心理セラピストのひとりごと

『象徴的イメージ統合療法』という心理療法を行っています。日々の中で感じたことを書いていこうと思います。

とにかく、まず自分を大切にし、喜ばせる

2018年10月29日 | おすすめ


久しぶりのブログです。ここ3ヶ月ほど、統合医療の関係や豪雨被災地のボランティアなどの活動に関わっていました。もうずいぶん長いこと仕事のことばかりになっていましたので、色んな人との触れ合いでたくさんの気づきがありました。


人の心地よさ、あたたかさ、そして、気づくと自然に表に出るようになっていた自分のよいところ、気づかない間にはまっていた思考など、ほんとに色々でした(^_^)


久々に深い気づきの経験をさせて頂きました。関わりを持たせて頂いた皆様、ありがとうございます。


一番に気づいたことは、外に出て色んなものに触れることは大事なことですが、それと同時に今という時は「自分の内側を感じさらに深めて、そこを心からの喜びで満たす」ことが(どなたにおかれても)、とても大切ということでした。


改めてそう感じて実行していると、先日あるクライアントさんが大変に興味深いお話をしてくれました。


血液検査をしたら、若い方なのに中性脂肪が485になっていたそうです。当然びっくりされたそうですが、ちょうどアニータ・ムアジャーニという全身の末期癌で一度死んで、強烈な臨死体験後に蘇生してから末期の全身癌が1ヶ月ほどで瞬く間に消えてなくなってしまったという体験をした方が書かれた本『「喜びから人生を生きる!」ナチュラルスピリット』を読んでいて、「神様(宇宙)が生かしてくれているから大丈夫」、「ありのままの自分を受け入れ、愛して、自分を喜ばすだけでいい」と感じて、このクライアントさんは安心して、「自分はまだ死なない」と思い、食べることが好きなので、血液数値のことは気にせずに、自分を優先して心から喜びながら食べたい物を食べたいだけ食べられたそうです。


そして、食べたい物を食べたその1ヶ月後、再検査で血液検査をすると、なんと中性脂肪が182に下がっていて、お医者さんもすごく驚かれたそうでした。


食事については、いつもいつもそうしているのは体には良くないですが、この方はその時には無意識にもストレスを満たすために食べるのではなく、心の声をちゃんと聞いて心からの喜びの中で食事をされたことで数値が改善されたのだと思います。


この心の置き方、自分の受け入れ方の効果は、身体や健康ということだけではなく、また自分自身の幸せだけでもなくて、その影響が人類全体に波及していくものだと感じています。


アニータさんもおっしゃっています。「ただ存在するだけで愛される価値があるのです。必要だったのはただありのままの自分でいること。自分の本当の姿である“愛”でいれば、自分も他人も癒せるのです」、「外側で起こっていることが内側に影響するのではなく、内側にあるものが外側に反映するのだ」・・・と。


科学的には、TM瞑想という瞑想の組織が1970年代から実験した結果により導き出された「1%効果」という理論があります。人口の1%の人が瞑想をして心が穏やかで静かな状態になった都市は、他の都市と比較して犯罪率が16.5%減ったという実験データがあります。


また、私のホームページの「こころのこと」にも書いていますが、スタンフォード大学の研究機関であるハートマス研究所の実験では、人体の電場、磁場を測定してみると、「心臓」から発せられる電場や磁場が人間の身体の中で最も強いことがわかりました。「心臓」から放出されていている電場や磁場は、心臓を中心にしてドーナッツの形のようなトーラスの形状になっているようです。


心臓と脳のエネルギーを比較してみると、心臓の電場は脳の60倍、磁場は脳の100倍も大きなエネルギーを放出していることがわかってきました。そしてそれは、自分の体よりも遠くまで放出されていることが測定からわかりました。地球の電磁場にも何らかの形でつながっていて、そこから私たち自身や地球上の他の生物ともつながっている可能性があるといいます。


一人の人が心から安らぎ、喜び、安定した状態になると、それは人類が共有する意識である集合意識にも伝わり、また物理的な電磁気場としても伝わって、その安定は周りの人々に伝播していくのです。これこそが、世界が平和へと至る究極的な方法なのではないかと感じています。


アニータさんは、このことも臨死体験中に強烈に感じたのでした。アニータさんの本はこのブログでもかつて少しだけ紹介させて頂きましたが、やはりこの方も主張されているやり方がこれからの時代に必要な最適な方法だと感じますので、ここに再度紹介させて頂きます。超おすすめの本です。病気の方にも読んで頂きたいです。


少し内容を転載しますね。


(転載開始)------------------------------------------------------------
私は、どんどん外へと広がっていき、周囲の物理的環境から引き離されていくのを感じました。そこにはもはや空間や時間の拘束はなく、どんどん拡大し続けて、より大きな意識と一つになっていくようでした。身体を持っていたときには体験したことのない、自由や解放感がありました。それは、歓喜や幸福が散りばめられた、至福感としか言いようのないものでした。


向こう側の世界に深く入っていき、拡大しながらすべての人や物と一つになるにつれて、愛する人たちや周囲の状況への愛着がゆっくりと消えていきました。その間、すばらしい“無条件の愛”としか表現できないものが私を取り囲み、しっかりと包んでくれたのです。でも、その感覚は、“無条件の愛”という言葉では十分に表せるものではありません。それはあまりにも乱用されすぎて、言葉の持つ強烈さが失われているからです。ともあれ、長い身体的闘いからやっと解放された私は、この自由というすばらしい体験を楽しんでいました。


それは、身体的にどこか別の場所へ行ったというよりも、むしろ目覚めたような感覚でした。おそらく、悪夢からやっと目覚めたのかもしれません。私の魂は、その真のすばらしさをやっと悟ったのです。それは次第に、私の身体や物質世界を超えて遠くへと広がっていき、この世の存在だけでなく、時間や空間を超えた別の領域までも広がり、同時にその一部になりました。


愛、喜び、恍惚感、畏敬の念が私に注がれ、私の中を流れ、私を飲み込みました。そして、これまで存在していることさえ知らなかった大きな愛に包まれました。これほど大きな自由や生きているという実感を味わったのは初めてでした。


このような強烈な感覚は、この世のものとは違い、それを正確に表すための言葉は見つかりません。これほど完全で、純粋な、無条件の愛は、私がこれまでまったく知らなかったものでした。何の資格も要求されず、何の判断もされず・・・・・・まったく差別もありませんでした。その愛を得るために何もする必要がなく、何の証明もしなくてよかったのです。

(中略)

私たち全員がつながっているということにも気づきました。その織り込まれた総合体は、人間や生物の範囲を超えて、もっと外へと拡大していき、すべての人間、動物、植物、昆虫、山、海、生命のないもの、そして宇宙全体まで含んでいるように感じられました。宇宙は生きていて、意識で満たされており、すべての生命や自然を包み込んでいるのだと悟ったのです。あらゆるものが、無限の“全体”に属していました。私も、すべての生命と複雑に絡まり合っていました。私たちはみんな、その統合体の一つの側面なのです。すなわち、私たちは一つであり、一人一人が集合的“全体”に影響を与えているのです。

(中略)

残念ながら、自分のすばらしさに気づけなければ、単に喪失感を覚える以上の、大きな影響があります。でも、そこで感じるどんな感情も、すべて本質は同じなのです。臨死体験の中で、批判や憎しみ、嫉妬や恐れなどは、自らの真の偉大さに気づいていない人たちから生じているのだとわかりました。自分の完全さに気づいていないと、自分は小さくつまらない存在だと感じ、私たちの真の姿である生命エネルギーの自然な流れに逆らうことになります。


もし自分の真の姿を表現するように励まされたら、私たちは誰でも愛に満ちた存在となり、それぞれの個性を世の中にもたらすことができるでしょう。問題や衝突は、ほんとうの自分を知らず、自らの内なる美を示せないことから生まれます。私たちはいつも、何が“完璧”かという判断をしており、それが疑いや競争心へと導くのです。自分は充分ではないと感じているために、次々に行動で示そうとするのです。けれど、一人一人が自分のすばらしさに気づき、自分のことが好きになれば、私たちは、愛にあふれたやり方で自分のユニークな性質を分かち合えるようになるでしょう。


そうすると、私たちが問題だと思っているものは、他人への批判や憎しみからではなく、自分に対する批判や憎しみから起こっているということになります。私の治療の鍵が、恐れを取り除いてくれた自分への無条件の愛だったように、よりよい世界への鍵は、誰もが同じように自分自身を大切にして、自分の真価を理解することなのです。自分を批判するのをやめれば、自然に他人を非難する必要もなくなるでしょう。そして、彼らの完璧さに気づき始めます。宇宙は私たちの内側に存在しており、私たちが外側で体験するものは、内側を映し出したものにすぎません。(中略)


もしすべての人が一人残らず自分の完璧さやすばらしさに気づくようになったら----地球上の全員がスピリチュアルな変化を体験したら----外の世界も、内面の新しい状態を反映して変化するでしょう。人々はもっと力を与えられ、恐れや競争はずっと少なくなり、その結果、お互いに寛容になります。犯罪率は劇的に減少するでしょう。ストレスや恐れが少ない分、免疫力が高まり、病気も少なくなります。恐れの一面である貪欲さに最早駆り立てられていないので、優先順位も変化します。子どもたちは愛の存在へと成長し、もっと強く、健康で、信頼できる人間になるでしょう。そして地球は、このような生き方に敵対する場所ではなく、それを支持するような場所に変わるのです。


私は、このようなビジョンを持っていますが、世の中はもちろん、他の人を変えなければいけないとは感じていません。外に出て物事を変えようとするのは、私が彼らを悪いと判断しており、彼らのビジョンや考え方を修正する必要があるということだからです。あらゆるものは、今この時点で、すでに本来あるべき姿であり、自分の努めはただ存在することだとわかっています。ここでの私の仕事は、自分自身でいることです。つまり、愛の表現でいて、物質世界で生き続けながら、自分や他人や周囲の世界の中に完璧さを見いだすことです。私たちに必要なのはそれだけなのです。

(中略)

私たち個人の考えや感情が、それぞれの人生の一瞬一瞬を創造してるように、私たちの集合的な思いが、人間の力でできることとそうでないことを決めています。また、私たちは道徳的な観念や価値感を絶対的なものだと思っていますが、実際には、長い間自分が真実だと受け入れてきた考えや思い込みにすぎません。それらは私たちの思考が構築したもので、文化的な産物です。若い頃に私の思考を形成していた、性別による期待のようなものです。当時の私はこれらの価値感が絶対的な真実だと信じていたので、結果として、私という人間に大きな影響を与えました。全体的に、私たちが創造した現実は、このような無知を反映しています。もしみんなの考えや思い込みが異なれば、まったく違う地球を創造していたことでしょう。


この世界は、私たちの集合的な思考や思い込みが実を結んだもののように思えます。私たちは、個人的あるいは集合的に、その時に対処できるレベルでしか、拡大できません。


私たちが、最大の敵の目を覗き込んだ時、そこに映る自分の目を見ることができれば、人類に真の変化が訪れるでしょう。そして、集合的な思い込みや思考から生まれたものに盲目的に従うのではなく、自分の真実にもとづいた現実を自分自身のために創造しようとするはずです。個人レベルでの気づきが拡大されれば、宇宙レベルの変化が生み出されるでしょう。

(中略)

私は、自分と他人のためにできる最善のことは、意識的に自分をうきうきした気分にさせて、幸せを感じることだと固く信じていますが、“プラス思考”という考えにはあまり賛成ではないと言えば、驚くかもしれません。すべての生命はつながっているので、自分が上機嫌でいれば、全体にも大きな影響があるのは確かです。


でも、もしネガティブな考えが忍び込んできたら、それを批判せずに受け入れて、ただ通り過ぎるのを待っている方がいいように思うのです。感情は、抑圧したり追い出そうとしたりすればするほど、押し返してくるでしょう。そうではなく、何の判断もせずに、ただ自分の中を流れるのを許していれば、思考や感情は通り過ぎていくのです。その結果、正しい道が自然に目の前に開かれ、真の自分でいられるようになるでしょう。


「ネガティブな考えが、人生にネガティブなものを引き寄せる」という大雑把な説は、必ずしも真実ではありません。この説のせいで、すでに苦しみを経験している人たちが一層ひどい思いをしているのです。さらに、自分の考え次第で、もっとネガティブな状況を引き寄せるかもしれないという恐怖感も生み出します。この考え方をやみくもに主張すれば、つらい時期を過ごしてくる人たちに、彼ら自らがその出来事を引き寄せたと思わせてしまうでしょう。それはまったくの偽りです。もし不愉快な状況を生み出したのが自分のネガティブな思考だと信じれば、私たちはびくびくするようになるに違いありません。けれど、そのような状況は、実際には、思考よりもむしろ感情と関係しているのです。特に、自分自身についてどう感じているかが大切です。


また、ポジティブなものを引きつけるには、単に陽気でいればいいというのは本当ではありません。これは強調してもしきれないことですが、自分自身についてどう感じているかが、人生の状況を決める上で一番大切なことなのです。つまり、自分自身に正直でいることが、ポジティブでいるよりもずっと重要です。


私は、動揺することが起きた場合、自分がネガティブな気持ちになるのを許しています。なぜなら、本当の感情を封じ込めよりも、体験する方がはるかに良いからです。それは、自分が感じていることと闘うのではなく、受け入れるということです。判断せずに、許すという行為は、まさに自分への愛の行為です。自分に優しくするという行為は、楽天的なふりをしているよりも、喜びに満ちた人生を創造する上で、ずっと役に立つでしょう。
(転載終わり)---------------------------------------------------------


アニータさんは2冊目の本も出されています。『「もしここが天国だったら?あなたを制限する信念から自由になり、本当の自分を生きる」ナチュラルスピリット』です。この本もおすすめです。




私の場合には、幼少期に置かれていた環境から作り上げられた信念ですので、その本当は終わってるけれど、処理されないまま影響が残っている幼少期からのその感覚とその感情に安全に触れていくことで、思考だけでなく、心の奥底をも解放していく方法を心理療法として行っています。


私の表現で説明しますと、人は「恐れと不安」があることで、安心しようとして、身を守るための行動や対処(これが信念とか思い込み、観念といえるもの)に走ります。とにかく「安心感」が強ければ強いほど、人は安定していき、幸せ感も感じられるようになります。


「自分を大切にし、愛して、喜ばす」ことも、言えば『深い安心感』を心の奥底に定着させていくための方法です。


本来、3歳くらいまでに母親から深く安心するような愛情表現をたくさんもらえていれば、それはその子の心に一生定着することになったのですが、親が自分の親からそれをもらえていないと、子供に深く安心する行為(愛情表現)をしっかりと与えることができなくなります。(どの母親にも愛情が必ずあるのですから、このようなすれ違いが起こることは、とても悲しく残念なことです)


深い安心感を感じたことがないまま大人になった人の心の内側について、『子供の頃に愛情をもらえなかった➔恐れや不安を感じ始める』という感じの流れで一般では表現されることも多いですが、小さな子供が愛情をもらえなかった時に一番初めに感じる感情(原初的感情)は、「悲しい」という感情です。ですから、人の心が深く癒される時には、「愛されなくて、悲しい」という原初の感情を(それが浮き上がって来たタイミングの時に)ありのまま認め、受け入れていくと、まったく自然に心の奥底に『深い安心感』が生まれていきます。


子供の頃から心に秘めてきた「愛されなくて、悲しかった」という叫びにも似た思いは、大人になった今は、もう母親からではなく(あるいは周りの人からでもなく)、その辛さを心から知っている自分自身からこそ、無条件にありのまま受け止めてもらうのを待っているのです。


一人一人の心の奥底に深い安心感が生まれれば、集合意識を介して自然に周りに伝わっていきます。そうすれば、アニータさんをはじめ色んな方がいわれているように、人類及び世界はよりよいものへと変容していきます。というか、幸せに満たされていきます。


こういう意味も含めて、「とにかく、まず自分を大切にし、喜ばせる」ことなのです。自分の心からの幸せが世界の幸せにつながるのです(^_^)


それから、このブログでも一度ご紹介させて頂いた姫乃宮亜美さんも自分を心から喜ばせるためのメッセージを毎日発信して下さっています。「グレースファウンテン」というサイトを開かれていますので、ぜひお読み下さいませ。
https://www.la-sophia.jp/


人々の内側とこの世界に、喜びと平安が満たされますように・・・。

ホリスティック・セラピー研究所 http://holistic-ti.com
心理や人間存在についての専門的な内容は、HPの「こころのこと」に載せていきます。



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