奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

「カイロ大学卒」学歴詐称疑惑の小池都知事、民事訴訟ならどうなるか 若狭勝弁護士が解説 小島敏郎氏は刑事告発を示唆(夕刊フジ)

2024-04-23 20:13:26 | 社会
小池百合子都知事の「学歴詐称疑惑」がくすぶっている。元側近で弁護士の小島敏郎氏は、公職選挙法違反での刑事告発を示唆した。これに対し、小池氏は19日の記者会見で「対処方法については考えていきたい」と述べた。白黒をつけるためにも刑事告発や民事訴訟が注目されるが、勝ち目はどちらにあるのか。小池氏の「希望の党」旗揚げに参加した経験も持つ、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士に見解を尋ねた。(中略)
「仮に、小池氏が正規に卒業していなかったとしても、カイロ大学側で何らかの形で『卒業扱い』『認定』にしている可能性はある。その場合、小池氏が『卒業』と表現しても虚偽事項公表による公選法違反に当たるとは検事も断定しづらい」(夕刊フジ)


小島敏郎の主張は「悪魔の証明」を強いられるから、小池百合子が「あること」を証明するという構図になる。だが、報道内容を客観的に精査する限り、「カイロ大学」(エジプト政府を含めたという意味でカッコ付)が嘘をついているから、小島敏郎の勝ち目はないだろう。
まあ、中東(ムスリム)というのはそんなもので、少なくとも小ブログとは「価値観」が異なるから、個人的には無視しておくのが良い訳だ。都民が気づかないことには、嘘がまかり通る。許しがたいことではあるが、「民度」が低いと諦めるしかないか。


最近読んだ本(2024.4)

2024-04-13 21:19:36 | 社会
ラリー・ラウダン(小草泰、戸田山和久訳)「科学と価値」勁草書房、2009。
概要
Larry Laudan, “Science and Values”, 1984の全訳で「自然主義・合理主義・科学的反実在論の立場から新しいモデルを提唱する、現代科学哲学における必読書!」とのこと。
従来の「事実(理論)」「方法論」「価値論」では、「事実」における不一致(対立する理論)は方法論的に解決され、「方法論」における不一致は価値論的に解決される。しかし「価値論」における不一致は、真偽判定はできない(エイヤー流に言えば感情の問題で、「無意味」である)。このため、クーンの「パラダイム・シフト」というような、科学史に反した主張がなされる。ラウダンは、各層間が「正当化」したり「制約」したり、「調和」するという網状ネットワーク(戸田山さんによれば三項ネットワークが正確)とすることにより科学史を説明できると述べている。
感想
訳者の戸田山さんの解説によれば、ラウダンは「自然主義者・合理主義者・科学的反実在論者」らしい。科学的非実在論者は「直接観測できないもの」を否定する。
戸田山さんによれば「ラウダンは『実在する』という言葉を議論で使うのを嫌って、『電子が存在する』の代わりに『「電子」という語が正真正銘の指示を行っている』という言い方を使っている。」 頑固で、なんとも回りくどい言い方で、先にこの解説を読んでおいた方がよいと後から気づく。
科学的実在論・非実在論の論争は、「観測」の定義にも関係があると思う。電子は「目」に見えないから信じないというかもしれないが、「電位を測ること」は「目」にならないのか?現在の科学者で電子の存在を否定している者はほとんどいないであろう。否定したら仕事にならない。「科学哲学」なんぞ「余計なお世話」だというのが現場の意見なのではないか。

高校不合格のゆたぼん 父らは内申点「時代遅れ」指摘に「よいことは1つもない」「否定するのはおかしい」と賛否(女性自身)

2024-04-09 21:31:19 | 社会
「“内申点”が足りず高校受験で不合格だった」とYouTuberのゆたぼん(15)が公表したことで、“内申点”のあり方に賛否が集まっている。
小学校から不登校を続けてきたが、中学3年の2学期からは登校し、高校進学を目指していたゆたぼん。3月14日に自身のYouTubeに動画を投稿し、受験で不合格だったことを報告。さらに4月4日の投稿では、入試の自己採点をした際に「一緒に受けた友達より僕の方が点数が倍以上だった。でもその友達は合格して、僕は不合格だった」と発言。
不合格だった理由について「中学1、2年と学校に行っていなかった分の内申点の分まで、僕はテストで点を取らなければならなかった。特に沖縄の公立高校は内申点を重視するというのを知っていたんで、テストの点数が勝負だった」と語り、中学の教師からも「(合格は実力的に)厳しい。もう少し受かりそうな高校がある」とレベルを落としての受験を勧められていたが、あえてチャレンジしたと話していた。今後は高卒認定試験に挑戦するという。
ゆたぼんの受験結果を受け、ゆたぼんの父の中村幸也氏は7日、Xに私見を投稿。多様性の時代において「学校しか選択肢がないのも内申点なんてもんも時代遅れ。日本の学校教育が社会に追いついてないんだから変えるべきは日本の学校教育のほうだよ」とし、「時代錯誤な内申点なんてあと数年でなくなる」とコメント。(女性自身)


昔は内申書なんてものは参考程度で試験の点数で合否判定していたものが、何時のころからか内申点を重視するようになった。
内申点の良い子=教師のいうことをきく子、という印象は否めない。マニュアル人間が蔓延っている一因であるようにも思う。
入試は一発勝負で良い。

パーティー収入不記載事件巡る処分対象39人の氏名公表 岸田首相は含まれず(産経新聞)

2024-04-01 20:15:02 | 社会
自民党は1日、派閥パーティー収入不記載事件を受け、安倍派(清和政策研究会)の会長代理を務めた塩谷立元文部科学相ら処分対象となる39人の氏名を公表した。茂木敏充幹事長が審査を求めた処分対象者に岸田文雄首相は含まれなかった。(産経新聞)

500万円で線引きしたらしいが、それならば2500万円「訂正」した岸田派は対象にならないのだろうか?
そもそも「キックバック」と言われているのは、派閥パーティーノルマを超える分を派閥から「政治活動費」として寄付されていて、それが「政治活動費」として正しく使われていたのであれば、「記載漏れ」で訂正すれば、法律上は「脱税」にも当たらない。「世論」は愚かだから、感情的に「脱税」だというが、「政治活動費」として正しく使われていれば何の問題もない。清和研と宏池会でやっていることはそれほど変わらない。従って、自民党総裁として行うべきは、正しく使われていたかどうかの精査だろう。しかし、総裁にその能力もないし、検察も「少額」なものについては、やる気も起きないときている。まあ、一年にすれば100万円程度のものだから、やる気も起きないのも頷けることではあるが。
しかし、それが「買収」など違法に使われていたならば、許されるはずはない。ここが明確にならないから庶民は納得しないわけである。

最後に、個人批判になるが、岸田は総理の器ではないと以前から思っていた。
開成でありながら東大にも入れなかったので、東大卒の官僚には劣等感があるのだろう。その劣等感を「克服」するために行政の長になりたかった。その程度の「志」だと思っている。