最近のコロナ狂騒曲に疲れた時に精神の正常を保つためには、本、それも金もうけだけをモットーとする近頃の本ではなく、批評に晒され生き残った「古典的な」本を読んで思索するのが一番だと思います。
それで、最近読んでおもしろかったのは、12世紀西欧に関する本三冊。
中世というと封建制の暗黒時代で、イタリア・ルネサンスで文芸復興したなどと歴史の時間で習ったのか、そのように言い募られてきたのか、そんなイメージがあります。
ところが、そのイメージはマルクス史観に影響されたのかどうか知りませんが、偏ったもので、実際はそうではなかったことを教えてくれる本です。
12世紀、西欧キリスト教社会がイベリア半島をイスラムから「取り戻し」た結果、アリストテレスが「発見」されます。キリスト教教義の理論武装としてのアリストテレス哲学との「調和」が図られる。パリやボローニャなどを始めとする大学が誕生したのもこの時期です。
思想史的に12世紀はイタリア・ルネサンス以上に活動的だったと考えられます。
それで、最近読んでおもしろかったのは、12世紀西欧に関する本三冊。
中世というと封建制の暗黒時代で、イタリア・ルネサンスで文芸復興したなどと歴史の時間で習ったのか、そのように言い募られてきたのか、そんなイメージがあります。
ところが、そのイメージはマルクス史観に影響されたのかどうか知りませんが、偏ったもので、実際はそうではなかったことを教えてくれる本です。
12世紀、西欧キリスト教社会がイベリア半島をイスラムから「取り戻し」た結果、アリストテレスが「発見」されます。キリスト教教義の理論武装としてのアリストテレス哲学との「調和」が図られる。パリやボローニャなどを始めとする大学が誕生したのもこの時期です。
思想史的に12世紀はイタリア・ルネサンス以上に活動的だったと考えられます。