右手の舟状骨を骨折し(8月8日)たので、ギプスで骨折部を固定され(8月14日)、きょう(8月28日)で2週間ほど経ちます。猛暑のせいもあって、ギプスをした部分がむれて痒みが出てきました。そんな折、通院しているA整形外科の物理療法士のN君から、骨折部のレントゲン写真を撮った後で嬉しい話。
N君「経過は良好ですね。骨折部が癒合し始めていますね。」
「この写真のどのへんでそう判断できるんですか。」
N君「説明するのは難しいですね。ごくわずかの変化を読み取っていますから、ある程度経験を積んで始めてわかるんです。」
「なるほど。」
N君「骨折部にずれがありませんから、内部では骨の繊維が結びつき始めていますよ。やがて、骨折部の外側に仮骨が見えるようになります。」
「そうなんだ。腰部骨折だから、舟状骨骨折でも治りが早い方なんですよね。」
N君「いえ、○○さんのは結節部骨折ですよ。(写真を指差しながら)ここのところが骨折面ですから。」
「え! そうだったんですか。一番治りが遅いといわれている、、、(※ この理解は私の誤り。同意を得られなかったのは当然。)」
N君(私の驚きを無視するかのように)「来週、ギプスを外して、もう一度レントゲンを撮ります。」
「え!(また、ビックリ) ギプスって途中で外せるんですか。」
N君「外すこと、ありますよ。外して、親指を動かして、癒合の程度を調べるためにレントゲンを撮ります。」
「右手が光を久しぶりに拝めるんだ。」
N君(軽くかわして)「今度は、シャーレにしようと思っています。」
「何ですか、シャーレって。」
N君「外せるギプスです。家で外してもらってはもちろん困りますが、ここでは外します。」
「毎日外していいんですか。」
N君「はい。」
「それはうれしいな。外せるって、シーネみたいなもんなんですか。」
N君「ちょっと違うかな。ギプスを半分に切って皿のようになるようにしたものですよ。」
「それを包帯で巻く、、、」
N君「そう。」
(注) ギプスシャーレ(ドイツ語、Gipsは「石膏」、Schaleは「皿」のこと)とは、固定部分を半分のまたは2つのパーツで覆うギプス。
「既装着のギプス包帯をギプスシャーレとして切割使用した場合は各区分の所定点数の、、、」という記載が検索で見つかることから、現在しているギプスを2つに切って割って、ギプスシャーレとして使用するのかも知れません。
この「痒み」から解放されます。ただし、来週まで待って、、、
(この項 健人のパパ)
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(追記) 手の骨の名前を覚えたので、きょうは、手の関節の勉強です。
手の骨は、指先から「末節骨」-「中節骨」-「基節骨」-「中手骨」-「手根骨」-「橈骨・尺骨」と並びます。この骨と骨とを結ぶ関節があります。
(1)末節骨(Distal phalanges)と中節骨(Intermediate phalanges)との関節が、遠位指節間関節(えんいしせつかんかんせつ、DIP関節)。
(2)中節骨(Intermediate phalanges)と基節骨(Proximal phalanges)との関節が、近位指節間関節(きんいしせつかんかんせつ、PIP関節)。
(3)基節骨(Proximal phalanges)と中手骨(Metacarpals)の関節が、中手指節関節(ちゅうしゅしせつかんせつ、MP関節)。
(4)母指の第一中手骨(Metacarpal)と手根骨の一つ、大菱形骨(Trapezium)の関節が、大菱中手関節(だいりょうちゅうしゅかんせつ、TM関節)。
(5)橈骨(Radius)と近位手根骨(Carpals)である舟状骨、月状骨、三角骨がつくる関節が、橈骨手根関節(とうこつしゅこんかんせつ、RC関節)
(注)親指には中節骨がないため、基節骨と末節骨が関節している。指節間関節(しせつかんかんせつ、IP関節)と言う。
医療関係者は、これを覚えているんだよね。大変だな~。
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