今年の帝劇公演で3回目の観劇。バルジャン=別所哲也の千秋楽。最近の東宝ミュージカルでは、主役がダブル・トリプル・クワトロキャストのような公演においてはそれぞれの千秋楽公演に特別カーテンコールがある。それも楽しみでそういう日の観劇をしたくなる。東宝さんの商売上手にしっかり乗せられているのである。
この感想をなかなか書かないうちに、明日はもう石井一孝ラクになってしまった。ちゃんと書いておこう。
以下、キャスト評(初日、1900回記念公演と同じ配役の場合は基本は省略)
ジャン・バルジャン=別所哲也:略、ジャペール=今拓哉:略、
ファンテーヌ=井料瑠美:略、エポニーヌ=ANZA:略、
テナルディエ夫人=瀬戸内美八:略
コゼット=剱持たまき
前回の公演からの配役で、容姿もコゼットとして申し分なく、コゼットの難しい歌をクリアしている貴重な人。河野由佳も同様なので、今回の知念里奈の高音部の下手さが余計に目だってしまった。♪「いつも何かさがしてた私の人生、いつもどこかで私呼んでる声があるの~」♪ここがすごく難しい。毎回の公演でコゼットの新しいキャスティングはいつもここでハラハラさせられ、乗り切ると私もホッとする。
マリウス=藤岡正明
今回の公演からの配役。01年デビューの歌手で期待の若手登場だ。歌唱力抜群ということでのミュージカルへの抜擢なだけに、歌はうまかった。容姿もなかなか甘い二枚目で若々しいナイスキャスト。今後も続けてほしいキャスト。
アンジョルラス=小鈴まさ記
これまでの公演ではコンブフェールなど学生たちのサブリーダーだった。『ミス・サイゴン』ではシュルツ大尉で抜擢されていた。キムに米国への入国許可証を与える時に勿体ぶって歌う役で低音がよく響いていた。今回3~4月はアンジョルラスのひとりとして抜擢された。生真面目な感じで他の学生よりも上級生リーダーという雰囲気だ。歌はなかなかいいが、高音部の伸びが今ひとつだった。声域が合っていないと思った。これから他の作品でもいろいろな役で活躍してほしい。
テナルディエ=コング桑田
今回の公演からの配役。体格もよく太っていて思いっきり胡散臭く、あまりのはまり方にびっくり。ガブローシュ言うところの「テナルディエどこかで安宿やってた、とんだブタ野郎」がぴったりすぎて思わず吹き出しそうになった。歌もまずまず合格というところ。瀬戸内美八の妻と組むとデブやせコンビでとても面白い。今後も続けてほしいキャストだ。
別所哲也の千秋楽公演の特別カーテンコールがあった。
司会は今拓哉。司会というと森久美子、岡幸二郎、駒田一が手馴れたはまり役という感があるが、今拓哉、なかなか頑張っていた。今日で千秋楽のキャストが7人いて、ひとりひとりに挨拶をしてもらったが、名前の最後を強く言ってさん付けをせず、きびきびと挨拶を促した。別所哲也、井料瑠美、ANZA、剱持たまき、藤岡正明、コング桑田。別所さんは学生時代にこの作品を観て役者になる決意を固めた記念碑的作品だということで、その作品でバルジャンができたことが自分にとって大きなことだったというようなことを言っていた。井料さんもやればやるほどレミゼスピリットがしみてくるとのことだったが、もう少し歌は頑張ってほしいと思う。
カテコで一番面白かったのはコング桑田!4月の8公演だけの出演で別所さんとは最初で最後に一緒になったとコテコテの関西弁でしゃべった。『レミゼ』がお父さんで帝劇がお母さんで自分は子ども、共演者は兄弟、お客さんは親戚のおばちゃんだとかいうたとえが楽しく、自分は育ててもろたと感謝を述べた。それを司会の今さんもうまくひきとったのがよかった。それと小鈴まさ記がアンジョでは最後なのでやはり挨拶あり。最初はかなりどう演じていいか悩んだようだが、自分なりのアンジョをと思ったら肩の力が抜けたとのこと。あと1ヶ月は学生で頑張るとのことだった。最後は客席も一緒になって『ピープルズ・ソング』を歌う。コング桑田、自分はいつもの舞台では歌えない(役柄上)が今日は歌えると喜んでいたのも可愛かった。
拍手がいつまでも手拍子状態なので何回も引き揚げてはまた舞台に登場し、という繰り返しの中でコング桑田、一幕最後の「ワン・デイ・モア」で妻とふたりで顔を出す前方の切り穴から一人顔を出すので共演者もびっくり!愛嬌たっぷりで、今回公演で一番の掘り出し物キャストかもしれない。
写真は東宝のウェブサイトより。
この感想をなかなか書かないうちに、明日はもう石井一孝ラクになってしまった。ちゃんと書いておこう。
以下、キャスト評(初日、1900回記念公演と同じ配役の場合は基本は省略)
ジャン・バルジャン=別所哲也:略、ジャペール=今拓哉:略、
ファンテーヌ=井料瑠美:略、エポニーヌ=ANZA:略、
テナルディエ夫人=瀬戸内美八:略
コゼット=剱持たまき
前回の公演からの配役で、容姿もコゼットとして申し分なく、コゼットの難しい歌をクリアしている貴重な人。河野由佳も同様なので、今回の知念里奈の高音部の下手さが余計に目だってしまった。♪「いつも何かさがしてた私の人生、いつもどこかで私呼んでる声があるの~」♪ここがすごく難しい。毎回の公演でコゼットの新しいキャスティングはいつもここでハラハラさせられ、乗り切ると私もホッとする。
マリウス=藤岡正明
今回の公演からの配役。01年デビューの歌手で期待の若手登場だ。歌唱力抜群ということでのミュージカルへの抜擢なだけに、歌はうまかった。容姿もなかなか甘い二枚目で若々しいナイスキャスト。今後も続けてほしいキャスト。
アンジョルラス=小鈴まさ記
これまでの公演ではコンブフェールなど学生たちのサブリーダーだった。『ミス・サイゴン』ではシュルツ大尉で抜擢されていた。キムに米国への入国許可証を与える時に勿体ぶって歌う役で低音がよく響いていた。今回3~4月はアンジョルラスのひとりとして抜擢された。生真面目な感じで他の学生よりも上級生リーダーという雰囲気だ。歌はなかなかいいが、高音部の伸びが今ひとつだった。声域が合っていないと思った。これから他の作品でもいろいろな役で活躍してほしい。
テナルディエ=コング桑田
今回の公演からの配役。体格もよく太っていて思いっきり胡散臭く、あまりのはまり方にびっくり。ガブローシュ言うところの「テナルディエどこかで安宿やってた、とんだブタ野郎」がぴったりすぎて思わず吹き出しそうになった。歌もまずまず合格というところ。瀬戸内美八の妻と組むとデブやせコンビでとても面白い。今後も続けてほしいキャストだ。
別所哲也の千秋楽公演の特別カーテンコールがあった。
司会は今拓哉。司会というと森久美子、岡幸二郎、駒田一が手馴れたはまり役という感があるが、今拓哉、なかなか頑張っていた。今日で千秋楽のキャストが7人いて、ひとりひとりに挨拶をしてもらったが、名前の最後を強く言ってさん付けをせず、きびきびと挨拶を促した。別所哲也、井料瑠美、ANZA、剱持たまき、藤岡正明、コング桑田。別所さんは学生時代にこの作品を観て役者になる決意を固めた記念碑的作品だということで、その作品でバルジャンができたことが自分にとって大きなことだったというようなことを言っていた。井料さんもやればやるほどレミゼスピリットがしみてくるとのことだったが、もう少し歌は頑張ってほしいと思う。
カテコで一番面白かったのはコング桑田!4月の8公演だけの出演で別所さんとは最初で最後に一緒になったとコテコテの関西弁でしゃべった。『レミゼ』がお父さんで帝劇がお母さんで自分は子ども、共演者は兄弟、お客さんは親戚のおばちゃんだとかいうたとえが楽しく、自分は育ててもろたと感謝を述べた。それを司会の今さんもうまくひきとったのがよかった。それと小鈴まさ記がアンジョでは最後なのでやはり挨拶あり。最初はかなりどう演じていいか悩んだようだが、自分なりのアンジョをと思ったら肩の力が抜けたとのこと。あと1ヶ月は学生で頑張るとのことだった。最後は客席も一緒になって『ピープルズ・ソング』を歌う。コング桑田、自分はいつもの舞台では歌えない(役柄上)が今日は歌えると喜んでいたのも可愛かった。
拍手がいつまでも手拍子状態なので何回も引き揚げてはまた舞台に登場し、という繰り返しの中でコング桑田、一幕最後の「ワン・デイ・モア」で妻とふたりで顔を出す前方の切り穴から一人顔を出すので共演者もびっくり!愛嬌たっぷりで、今回公演で一番の掘り出し物キャストかもしれない。
写真は東宝のウェブサイトより。
歌ねえ、まだ習おうというところまで気力が回復してません。もう少し落ち着いたら習おうかなあ。オペラにするかシャンソンにするか...。
ありす様
佐藤正宏さんのテナルディエ、今日観て、先ほど感想アップしました。そちらにも書きましたが、佐藤さんも苦労したみたい。途中で病気にもなっちゃったようだしね。千秋楽はまあ合格点さしあげましたよ。