ブルックスブラザーズで、ことあるごとに見せてもらうお店用のカタログにコードバンの靴があってずっと憧れていました。
ブルックスブラザーズがオールデンに別注で依頼しているものは、オールデンが自社ブランドで発売しているものと細部が違っていて、オールデンを買うのならブルックスブラザーズのオリジナルモデルが欲しいと思っていました。
その日もいつものようにお店用のカタログをソファに座らせてもらって、見ていました。
大して買わないのに、いつもカタログだけ見せてもらっていて、申し訳ないといつも思っていました。
その日は、オールデンの別注モデルをそのうち欲しいと思っていることをお店の人に言うと、何と今年の3月で製作が打ち切られていて、もうかなり在庫が少なくなっいるとのこと。
私は憧れている場合ではなくなってしまい、自分に合うバーガンディのプレーントゥを探してもらうことに急遽なりました。
ただサイズがセブンハーフしかない。
レッドウイングは7でちょうどなので、すこしきつめのオールデンならセブンハーフでも大丈夫かもしれないという双方の期待によって、取り寄せてもらうことになりました。
靴をお願いして、入荷するまでの1週間、とても楽しく雑誌やインターネットを見ました。
もちろんお金の心配もして、でもそういうのも含めて楽しい時間を過ごしました。
靴が入荷して、お店に見に行きました。
買った靴はそのまま履いて、履いて行った靴は紙袋に入れてもらおうとまで考えていました。
靴を履いてみると、少し大きいような気がしました。
妻もお店の人も大きいのが見るからに分かると言う。
見るからに大きいのはよくない。なくなく諦めることにしました。
しかし、手にとって見たオールデン。
とても美しい造形と、良い色だったと思いました。
想いは募るばかりです。