ムカデミノウミウシについて
以前、ウミウシ観察会で、’ムカデミノウミウシは何を食べるの?’との質問がありました。
ミノウミウシ類は、ヒドロ虫を食べる。って言葉では解っているものの、実際に探して見つかるのは、海藻にくっ
付いていたり、その辺をごく普通に這っていたります。
え~と、え~とと思っていたら、観察会に参加されている子供さんから、「’ヒドロ虫’だよ」と言われて・・・・・・・・
ありゃりゃりゃりゃ、よくご存知で^^;;;
初心に帰って、ちょっと調べてみることに(笑)
平野先生の’ウミウシ学’によると、ミノウミウシ類は、ヒドロ虫やイソギンチャクやサンゴなどの刺胞動物を食
べると書いてありました。
その刺胞動物は、ほとんどはちょっと見ただけでは見つからない程度からせいぜい10cmの小型の動物で、
岩や海藻の表面などに固着しているようです。(Wikipedia)
そして、ムカデミノウミウシは特定のヒドロ虫を食べるのではなく、いろいろな種類のヒドロ虫を食べるようです。
ですから、水槽飼育で大繁殖するヒドロ虫の掃除屋さんとして売られていたりするわけですね。
そして刺胞動物の武器である毒のある刺胞の一部をまるごと取り込んでミノの先端に蓄えます。これで外敵
から身を守るわけです。
さらに、刺胞動物の中には、共生藻をもつものがいて、ムカデミノウミウシはそれを取り込んで自分のものに
してしまうようです。太陽の光があたっていれば、その間は、共生藻からもエネルギーを分けもらえるわけで
す。つまり’太陽電池’をもっているようなものです。’本州のウミウシ’によるとムカデミノウミウシはこの共生
藻である褐中藻を宿すとなっています。褐中藻は光合成を行いムカデミノウミウシに栄養分を与えたり、体色
作る役割を果たしていようです。
このような生態ですので、明るい光の当たる海の中を、あちこち這っているところが観察されるわけですね。
(参考文献:本州のウミウシ、ウミウシ学)
koucha & paw のウミウシ探索隊 +++ ウミウシ・アラカルト +++ より
ムカデミノウミウシ 50mm位
三浦・荒崎周辺の磯に生息するムカデミノウミウシは、とても綺麗な青色です。沖縄で出逢ったムカデミノウミウシ
は、もっと薄い色合いであまり綺麗ではありませんでした。食するヒドロ虫によって個体色が変わるのでしょうね。
水流などによってミノがひらりと開くさまは、とても綺麗です^^
観音崎自然博物館の水槽 背面より
それにしても、個体差がいろいろなんですね。
ヒドロ虫ってどんな虫なんだろう?
上からならば、凄く美しいですね。
でも、やはりチョット怖い~(><‘
本当に綺麗なのですよね^^
今更ですが・・実は夫は、
虫やこのような類の生き物が大の苦手(笑)
ムカデ・・というのが駄目なのかな^^
何度名前を教えても
ムカデミノウミウシのことを
「ドラゴン」と呼びます(笑)
追伸
台湾は24年ぶりに訪れましたが、
想うことも沢山あって・・いい旅でしたよ^^
海藻のように見えて、きっと見落としそうです。
綺麗なんですよ~
昨日も年内最後のシュノーケリングに行って
きましたが、この子はあまりいませんでした。
ヒドロ虫>小さなイソギンチャクの集団のよう
な形態です。
http://room210.cool.ne.jp/acua/yakkai/hidora.htm
↑ここが解りやすいかも。
見たことあるんじゃないかな?
裏側から見ると、きもいっしょ~(笑
ヤモリとかイモリの裏側みたい?
海の中では、裏側はほとんど見ることができ
ません。水槽ならではのショットですよ(笑
そうなんですよ、ミノがゆらゆら~~~
ちょっと脅かしても、髪の毛を逆立てるのと
同じように、ブワっと広がります。
アハハハハ・・・旦那さん、この類苦手なんで
すね^^
あっ、でも、私もムカデは苦手ですよ。
だから、この子の名前も本当は替えて欲しい
んだよなあ。
「ブルージュエリーミノウミウシ」
なんてどうでしょう(笑
名前によって印象もずいぶん変わりますよね。
人もそうです。不思議です。。。
台湾、よい時間を過ごせたようで良かったですね!
のつわものです。
人間もそのうち、食物を口から摂取しなくても、
光合成でエネルギーを取り込むように進化する
かもしれませんよ~(笑
でも、「食欲求」が無くなっちゃったら、
文化も、生活も、文字通り「味気の無いもの」
になっちゃうかもしれませんよね。
↑
おお!我ながらうまい!座布団ください(笑
海面からも、光輝く綺麗な青色の物体が
一目で判るんですよ。
ウミウシの中には、防御システムとして
周りと擬態するタイプもいますが、
この子は、目立ちたがりタイプですねー。
という事は、なかなかの自信家で、
よほど、「まずい」のかもしれませんよ(笑