~風に吹かれて~ by ポー(paw)

-人の中に 人の創り出した物の中に 動植物の中に 地球や宇宙の中に 魂の琴線にふれ 愛を感じながら 生き込みたい-

18の夏

2011-06-18 16:03:01 | ・昔の写真シリーズ

昔の写真シリーズからの投稿です。

1978年夏、またまた北海道へ高校時代の友人と周遊券旅行に行ってきました。(当時大学一年・未だ車免許無し)
上野から、夜行急行列車「八甲田」で青森へ。そこから青函連絡船に乗り、津軽海峡を渡り函館へ。

北海道に降り立った我々は、浮かれながら函館山へ。ベンチに上にカバンを置いて、山頂から見下ろす函館の街の
写真を撮っていました。そろそろ帰ろうと、ベンチを見ると、ひょえ~~~、カバンがない!!!

あちこち探しましたが、見当たらず、函館山麓まで降りて、交番へ。そこから、現場検証に行くということで、
パトカーに乗り込み、またまた函館山山頂へ。結局、カバンは出てこず、「置引き」されたということになりまし
た。

なんと、このカバンには、友人の全財産、貴重品、カメラなど、一式入っていて、その落胆たるや・・・・・。
しかし、未だ私のお金があったので、お金の尽きるまで、あちこち回ろうということになりました。函館から札幌
行きの夜行に乗り込みました。

ところが、夜中の二時半ごろ、友人のうめき声で目が覚めて、どうしたのかと聞くと、お腹が痛いとの事。その痛
みが尋常では無いようで、「死ぬ~死ぬ~」と脂汗たらたら^^;;; こりゃ、やばいということで、電車の
運転席まで行き、電車を止めてほしいと交渉しましたが、次の駅までは止められないとの事。でも、次の駅で、
救急車を手配しておいてくれるようで、何とかそれまで友人を我慢させました。生きた心地がしませんでしたね。

3時ごろ東室蘭駅に到着。ホームでは、救急隊員が担架を持って待機していました。のた打ち回る友人を乗せて、
近くの「母恋病院」へ。(パトカーに乗って、12時間もしないうちに、救急車に乗るとは・・・・

友人のお母さんに電話すると、朝一番の飛行機で飛んでくるとのこと。お母さんは、看護婦さんだったので、知識
豊富なため、腸捻転かもしれないと、ずいぶん心配されたようです。

私も、朝まで病院のベッドに寝かせてもらいました。検査の結果、友人は、急性胃腸炎ということでした。実は、
盗まれたバックに常用していた薬が入っていたようで、その精神的不安も影響していたようです。ごつい体格の
友人だったので、まさかそんなにデリケートな輩とは思いませんでしたけどね。

ともあれ、お母さんが東京の病院で、精密検査をしたいということで、翌14時ごろ、友人とお母さんは、飛行機で
東京へ向かいました。お母さんには、お昼にお寿司をご馳走になりましたよ。私は、せっかく北海道まで来て、勿体

無いので、お金が無くなるまで、独りで旅を続けることになりました。

その間、今でも覚えているのは、稚内から札幌に向かう列車の中のボックス席で知り合った自分よりも少し年下の
青年の言葉です。彼は道北に住んでいるようなのですが、毎年ある時期、夜、寝ているときに、ものすごい音で目
が覚めるのだそうです。その音は、なんと渡ってきた白鳥の羽ばたく羽の音なのだそうです。自分の家の上を通過
していくそうです。いや~スゴイですよね~。今でもその話を聞いたときの興奮が蘇ります^^

しばらくたち、そろそろ帰ろうかと思って、友人に電話すると、精密検査の結果、何ともなかったから、明日の夜行
で、また北海道までくるとのこと。お母さんは、相当反対したようなのですが・・・^^;;

そして、私も函館まで行き、青函連絡船乗り場まで迎えに行きました。再会は・・・いや~感動しましたね~。今
のように携帯電話があるわけでもありませんから、ホントに来るかどうか、顔を見るまで判りませんからね。この
とき、生まれてはじめて「ハグ」をしたように思います(笑

その後、もう一度、旅のやり直し。あちこち行きましたが、あまり記憶が・・・・^^;; これらの写真は、道北の
豊富駅から、サロベツ原野を歩き、稚咲内の海岸まで行ったときのものです。往復、13KMかな。見えている島は、
利尻島です。まさに、でっかいどう~北海道~ そんなスゴイ旅行でございました^^ 

 

 


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10 コメント

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Unknown (慈慧)
2011-06-18 17:45:08
最初の道路の写真が、なかなか秀逸ですね!

それにしても旅先では、いろんなことが
起こるものですね。

置き引きにあったのは災難でしたが、
友人さんの病気もそれほどたいしたことなく
旅を続けられて、よかったですね。
Unknown (きゃおきゃお)
2011-06-18 23:31:48
病気のくだり、長男の姿と重なって
ほろりとしました。
旅から学ぶ物 多いですね。
北海道の雄大さ 伝わってきます。
まだ行ったこと無いんですよ…。
一本道・・ (南風)
2011-06-19 15:05:51
広大な北の大地で・・
行けども行けども続くジャガイモ畑に
感動した憶えがあります。

旅先でのアクシデントは冷や汗ものですが、
いつまでも心に残るものですよね^^。
とにかく大事に至らず・・良かったです。

それにしても・・
白鳥のはばたく羽音で目が覚めるという
若者の話しは素敵ですね~。
道北・・
何処なのだろうと思ってしまいました(笑)

Unknown (慈慧さんへ)
2011-06-20 17:46:44
道路・・・
こんな風景に憧れて北海道へ行ったんですよ^^

どこまでも、どこまでも
広く、果てしなく・・・・

北海道には、本土には無い広々とした世界が
楽しめます。大陸的ですよね。

思春期の頃、
どんなものにも縛られない自由な状態に
憧れていたのかもしれないなあ。

今となっては、「心は限りなく自由」だと
気づくようになりましたけどね^^

日常のアクシデントは、しょっちゅうですが、
初体験のアクシデントは、すごいインパクトで
脳裏に焼きついています。

一人旅も経験して、記憶に残る旅でしたよ^^
Unknown (きゃおきゃおさんへ)
2011-06-20 17:50:47
親御さんの立場で、ほろりとしちゃいましたか?
旅から学ぶものは、ホントに多いと思いますよ。
非日常的ですし、予定通りいかなかったり、
アクシデントがあったり、いろいろと対応し
ないといけませんからね。
これが、山登りなどだと、もっとリスクを伴い
ますよね。

北海道、是非、機会があれば行かれてくださいね。
食べ物は美味しいですし、広々していますし。
道東がお勧めかな^^
Unknown (南風さんへ)
2011-06-20 17:55:24
広いですよね~
でっかいどう~ほっかいどう~ですから(笑

そうなんですよ、アクシデントほど、記憶に
残るものはありません。順風満帆だと、どん
どん記憶が薄れて・・・
アクシデントの最中は、大変なんですけどね。

道北・・たぶん、この写真の豊富町か、幌延町
の方だったような・・・?
いずれにしても、大自然の息づく素晴らしい
所です^^
Unknown (ばぶ)
2011-06-23 12:55:24
このシリーズ、ものすごく心をざわつかせるんですね。
放浪癖に火を点けると言うか。
今、時刻表を買おうか迷っております、はい。
Unknown (ばぶさんへ)
2011-06-23 17:42:35
ナハハハハ・・・
なんだか、このカテゴリーに、そそられて
いるみたいですねー(笑

ばぶさんも放浪癖があったのかな?
ときどき、ガス抜きに放浪してくださいよ。
近場でも楽しめるはずです^^
Unknown (ばぶ)
2011-06-23 18:28:13
子供の頃、居なくなってよく探したもんだと、
両親はよく言っていましたね~
望みの一つに、旅の空で死にたい、ということもありますね~
鉄分も濃い方なので、時刻表、好きなんです。
宮脇俊三さんも、たくさん読みました。

写真の444号線、ググッてみたら、立派な道路になっていましたが、
こちらの方に惹かれます。
海の荒さもいいですね~
近々、カミさんと松本の空気を吸いに行く予定ありですが、
なかなか休みが合わずに・・・日帰りでも決行です!
Unknown (ばぶさんへ)
2011-06-24 17:14:09
ワハハハハ・・
そうなんですか^^
小さい頃から放浪癖があったんですねー。

そういえば時刻表、しばらく見ていないなあ。
時刻表って、見ているだけでワクワクしますよ
ね。
車の旅と違って、待ち時間のポッカリ空いた
時間があったりして、それはそれでいい時間でね^^
こんなふうに時間がポッカリ空くことも最近で
はなかなか無くて・・・
ぎゅうぎゅう詰めの時間が続くとしんどいもの
です。

おお!444号、ググってみましたか!
私も見に行ってみようっと^^

松本・・・私も好きですよ。松本ユースホステ
ルにも何回か・・懐かしいなあ。。

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