パピユ王国日誌 

文鳥の国「パピユ王国」のにぎやかな日々の記録。

上五島の教会めぐり 宿

2016年11月10日 | 文鳥と音楽以外

島の宿は、温泉の宿。温泉は単純泉だが、自家源泉かけ流し!!!ここに泊まるために、下五頭ではなく上五島を選んだと言っても過言ではない。

部屋数は、島の教会の数に合わせて29部屋。



泊まった部屋は西向きで、海に落ちる夕日がきれいだった。



2階は女性用のお風呂。内湯と半露天。半露天というより上部が開いているという方が正確かも。いずれにしても風が気持ちよい。湯温は若干ぬるめで長く入っていても大丈夫そう。刺激のない、柔らかなお湯だった。

温泉で疲れを流したら、食事へ。夕食は、イタリアンと「島ごはん」(和食)が選べるが、母に合わせて「島ごはん」にした。それにしてもドリンクメニューのデザインの素晴らしいこと!



ここは島の素材を使った料理が売り。前菜。どれもおいしい。自家製のハムが気に入った。もっと素朴な田舎料理を想像していたが、洗練された料理だった。和食だが、敢えてイタリアの白ワインと合わせる。



この後、鮮魚の造り、かんぱちの煮つけが続き、五頭牛がでる。



これはぜひとも赤ワインを合わせたい、ということでワインを頼んだ。結果、大満足。当初、自分としてはイタリアンを頼みたっかたのだけど、母に合わせて「島ごはん」にしたのは正解だったかもしれない。

食後は外へ出てみる。島の暗闇の中で燦然と輝く食堂。



次の朝。朝日の中の食堂は、白壁が映えてすっきりとして美しさ。



食事は朝からしっかりメニュー。野菜たっぷりのスープは美味しかった。



私にはスクランブルエッグの代わりに、魚のソテーが出た。まるでいつも行くビストロのランチだね、と母と笑っていた。ここで笑ったのがいけなかったか…。



普段、朝食はコーヒー、パン、ヨーグルト程度のかなりの少食なのに、ここでしっかり食べ過ぎてしまった。この後、食べ過ぎによる難行苦行が始まる。

上五島の教会めぐり 1日目

2016年11月07日 | 文鳥と音楽以外


長崎港から高速船にのって、上五島の鯛の浦港へ渡る。1日3便のみ。午後1時ジャスト発の「びっぐあーす」号にのって、1時間40分の船旅。



お天気は上々、船はあまり揺れなかった。鯛の浦港からは、予約していた観光タクシーに乗って、まずは一番近い旧鯛の浦教会へ。

(内部は撮影禁止の決まりになっているので、画像はありません。ご容赦を。)



内部は、白地にブラウンのラインが交差するヴォールトの天井が印象的。木造なので天井が低いが、それだけになんだか森の中にいるような気になる。

次は丸尾教会。



そんなに古い建築ではないが、白い壁が光に映えてとても美しい。ここはツバメが多いようだ。



今回の旅行は、鉄川与助の教会建築を見るという目的がある。2泊3日の限られた時間の中で、6カ所の鉄川教会建築とその他の教会建築を見て回る計画である。

丸尾教会をでて、次にようやく鉄川与助の第1作である冷水教会(1907年、明治40年)に向かう。



木造である。鉄川氏は宮大工であるお父さんの元で修業した。板張りの外壁がそんなことをふと思い出させる。昔の灯台のようななつかしさのある塔である。内部は旧鯛の浦と同じヴォールトの天井。同じ四角い柱だが、こちらの方が四角さが目立っている印象をうける。

さて、日が翳ってきたので、急いで青砂ヶ浦天主堂(1910年、明治43年。重要文化財)へ向かう。観光タクシーのドライバーさんの言うには、この夕方は青砂ヶ浦では子供たちの勉強会があるとかで、この日は中へ入れないと聞いていた。行ってみると誰もおらず、結局、ゆっくり見る事が出来た。



ここ、青砂ヶ浦天主堂がこの日のメイン。煉瓦造りの外観の重厚さに釣合った内部の壮麗さ。ヴォールトの天井は高く、装飾を施した柱頭を掲げる円柱は重厚に光る。そしてステンドグラスを通して色とりどりの光!あぁ、鉄川与助さん、3年の間によく勉強なさったねえ、と感無量。

ステンドグラスに堪能して外へ出ると、小学生3年生くらいの男の子が二人、駆け込んできた。見知らぬ観光客である私達にも「こんにちは!」と挨拶してくれる。それがなんともうれしかった。

この日の教会めぐりはここまで。もう日も暮れるし、教会は5時に閉まるから。それでタクシーに乗り込む。ぐんと急こう配の坂を上がったところにホテルがあった。さぁ、ここでは温泉とおいしい料理が待っている!