パピユ王国日誌 
文鳥の国「パピユ王国」のにぎやかな日々の記録。
 




 (ひそひそ話をしている。)
 
 ニコ 「来年は子豚年なんだって。」
 ガブ 「じゃ、来年はぼくたちの年?だってぼくたち、『銀の子豚』だから。」
 ニコ 「シルバー候国が強くなるんだ。」
 ガブ 「やったね!シルバー候国万歳!」
 ニコ 「しっっ!声がでかい!」



 
 ルビン 「来年こそあたしの年よっ!どうぞ夜露西苦!」




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 マグ(左)とドムちゃんの初めてのツーショット。

 このふたりがフィアンセとして顔をあわせて、もうすぐ8ヶ月。やっとかご越しのデートをするようになった。マグぽんには冷淡だったドムちゃんだったけれど、最近はマグぽんにやや興味を持ち出したようだ。そしてその逆に、積極的だったマグぽんに照れが出てきた。

 「デートしよう」と呼びかけて、すぐにデートスポットに来るのはドムちゃん。マグぽんはかごの上にまで来るものの、もじもじとしていてなかなかドムちゃんのそばにやってこない。しばらく逡巡していて、それからやっと意を決したようにピョンと乳母やの手に乗る。

 そうしていざふたりが顔をあわせると、マグぽんもドムちゃんも気恥ずかしいのか、乳母やの指ばかり噛んでいる。照れ隠しなのか、それとも相手に敵意を持っていないという表現なのか。どちらも、ずいぶん恥ずかしがっているような感じがある。とてもいい傾向。ほほえましい光景である。

 文鳥は異性への羞恥の心を持っている。


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 先日、ドキンちゃんのかごを買いに行ったときのこと。久しぶりにアル坊の育てママさんにお会いした。●村ママには以前に人を介して、アル坊ファミリーを撮ったポストカードをお渡ししたのだけれど、それをずっと大事に持っていてくださっていた。手塩にかけて育てたヒナが、今ではすっかりパパになっているのが本当にうれしい様子だった。

 帰ってきてさっそくアル坊に報告した。
「アル坊、●村ママは元気だったよ。アル坊のこととてもなつかしがって、いつも写真見てますって言ってたよ。ほら、粟穂のお土産までもらったよ。」
 
 お土産にもらった粟穂をかごに入れたのは夜だった。そして次の日には粟穂はすっかり箒になってしまっていた。なつかしい味というのが粟穂にもあるのだろうか。アル坊は●村ママを思い出しただろうか。

 (画像左がアル坊。右は奥さんのヴェルちゃん。アル坊、目付き悪ッ!
ちなみに「目付きが悪い」は王国では「とても可愛い」の意味。)


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 グーちゃんの天然モード全開!

 「隠居部屋は過去の話。今は隠居なんてしてられないっ!現役だよ、現役!」とばかりに、女の子たちのかごを回るグーちゃん。少し前まではグーちゃんのお気に入りはゾフィーだった。ゾフィーはグーちゃん似の実の娘。ゾフィーが雛換羽を終えた頃からのお気に入りの娘だった。それが最近は好みが変った。

 今のお気に入りはイーヴォ。イーヴォとゾフィーはとても仲のよいタカラヅカ姉妹だったのが、今はライバル。かごの中ではイーヴォがゾフィーを追い回している。あんなに仲が良かったのに、いったいどうなっちゃったの?

 次なるお気に入りはエメ。それまではグーちゃん似のマリがお気に入りだったのに。この姉妹の中でもエメがやはり優勢に立った。そしてグーちゃんは、あげくのはては、ピッコやギャーピーにまで言い寄る有様。グーちゃんと女の子たちとは、絶対に一緒に放鳥できない。

 グーちゃんは次のお妃選びの新しい基準は、ヴィーに似ているという1点に集約される。かわいそうというのか、節操がないというのか。これは貞節というのか、いわないのか・・・。

 美しいクリームのプリンチさんはグーちゃんのことが好きなのに、グーちゃんは知らん顔。たまにプリンチさんの前で踊って歌っているのは、あれは何なの?単なる社交儀礼?

 ともあれ、グーちゃんが元気になったということはいい事ではある。元気の源たるお妃選びは当分続けてもらってもいいのだけれど、グーちゃんの興味のある子たちは皆、グーちゃんと血がつながっている。プリンチさんなんか、とってもいいと思うんだけどなぁ。あぁ、困った、困った・・・。


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 ドキンちゃん(パピア姫)を見ていて、ヴィーが来た頃のことを思い出す。何かにつけて比べてしまう。一人餌になる早さ、性格など。ヴィーの場合はやはり責任感があったため、早く大人にならざるを得なかったのだろう。その点、ドキンちゃんはおっとりしているし、ずいぶんコドモコドモしている。それはそれでいい。

 この写真はヴィー。この頃はまだグーちゃんが来ていなくて、サンタ帽をかぶったピンガがヴィヴィのお友達(おもちゃ)だった。「お友達」のわりには手荒く扱っていたけれど。グーちゃんのこともはじめは、ペットとして見ていた節がある。グーちゃんはよく耐えたものだ。

 ヴィーは初めてのクリスマスに、ピンクのかごを買ってもらった。今年のクリスマス、ドキンちゃんはブルーの新しいかごをもらった。
 
(画像は2003年3月のヴィヴィ)


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 ドキンちゃんことパピア姫は、週の半ばでやっとお薬も終わり、ケースの外で少し遊べるようになった。他のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちともご対面。今は見るもの、見るものがすべてものめずらしく、興味津々。

 夜はまだスプーンのお餌を食べているけれど、朝昼は自分で食べている。粟卵、むき餌、殻付き餌、粟穂。粟穂を入れていると一人餌になるのが早いような気がする。

 昨日、この子用のかごを買いに行った。新居にご入居は明日の予定。気に入ってくれるかな?そうそう、ぶらんこも入れてなくてはね。


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 玉座に座るビアンコ。何を考えているのか?

 「グー公が座らないのならボクが。」

 ヴィーが亡くなり、王国は一時、無政府状態になっていた。皆がグーちゃんを王と認めず、それぞれに権利を主張していた。それでパッパと乳母やによる「グー国王擁立作戦」が展開された。

 数日の間、かごから出したのはグーちゃんだけ。そしてグーちゃんを手にとまらせ、高く掲げ(この「高さ」が重要)ひとりひとりのかごの前で公布する。「グーちゃんが王様ですよ」と。そして事あるごとにグーちゃんを優遇する。それだけで、数日すると、みなのグーちゃんに対する態度が変ってきた。そうして最近、ようやくグー公がみなから新王として認められるようになった。グーちゃんはあれほど好きだった隠居部屋にもはやこもることなく、女の子たちの支持を取り付けようと、精力的に女の子たちのかごを巡回している。

 おさまらないのはドリーとビアンコ。めずらしく、●モの巣の前でふたり、なにやら言葉を交わしていた。

 ドリー 「ククククク・・・・。」(本当ならボクが王様だったのに。)
 ビアンコ「キョキョ、キュキュキュ・・・。」(焦るなよ、ドリー。ぼくたちは実を取ればいいんだよ。グー公は名前だけの王様さ。)


 玉座に座ろうとしていた「もっこもこギャング団」時代が思い起こされる。そうして、名よりも実を取ったのが陰の黒幕、ビアンコ。父王グーちゃんがヴィーに似た娘の所を渡り歩いている間、ビアンコはあたりを睥睨(へいげい)する目付きで、玉座から王国を見下ろしている。

 グーちゃん、頑張らなくては!


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 はじめまして。あたし、パピアです。どうしてかわからないけれど、王国へきました。まだスプーンからおえさを食べています。

 「持参金」ならぬ「持参菌」をもってきました。かん菌、きゅう菌など。それではじめは「ドキンちゃん」と呼ばれていました。昨日くらいからやっと「ピアちゃん」と呼んでもらえるようになりました。正式な名まえはまだわかりません。

 おくすり中なので、おえさのとき以外はまだプラケースですごしています。ケースのお家の中にはちゃんとお手せいのとまり木もあるし、とまり木のぶらんこもつってもらいました。ぶらんこもいいけれど、ごはんのあとで、ピンクのふわふわの布の上でレースのリボンをかむのが好きです。

 どうぞよろしく。




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 今回ヴィーのことでグーちゃんの賢さはパッパと乳母やにとっては非常に驚きであった。

 グーちゃんがヴィーを看護していたことは以前にも触れた通りである。ヴィーは最期まで自分で餌を食べようとしていたが、ややもすると食べている時にもふっと目を閉じて食べるのをやめてしまうことがあった。そんな時はグーちゃんがヴィーの頭をツイツイと優しくつついて、「ほらほら、ヴィー、食べるんだよ」と促していた。ヴィーが食べ終わると、「さぁ、つぼ巣へ行って休んでおいで」とつぼ巣へいざなった。

 夜はグーちゃんは自分のかごへ戻った。それは元気な時からのふたりの習慣なのだけれど、つぼ巣を入れた時にふたりは相談をしていて、夜は別々に休むことになった。それでも朝、目が覚めるや否やグーちゃんはすぐさまヴィーのかごへ行き、ヴィーの面倒を見ていた。かごの戸はそのためにずっと開けたままにしていた。夜の別居は、ヴィーがゆっくりつぼ巣で眠れるようにという配慮と同時に、看護で共倒れにならないようにグーちゃん自身もゆっくり休む必要があったからだったのではないか、と今になって思う。

 グーちゃんの看護は本当に見ていて感動的なものであった。トリアタマと呼ばれる鳥がこんなにも愛情を込めて病気のパートナーを看護する様を、コンラート・ローレンツが見たらどう思っただろうか。

 最期の日、ヴィーを半日入院させた。どのようなタイミングでヴィーを連れて帰るかは最後の最後まで判断に迷った。インキュベータに入ったヴィーはその後も呼吸困難な状態から回復せず、夕方に見舞いに行った時には、ヴィーは口をパクパクさせ全身で呼吸していた。必死に喘いでいた。

 回復の見込みは難しく、いつ死んでもおかしくはないと聞き、生きている間にヴィーとグーをもう一度あわせてやろうと決心した。夜、ヴィーを連れて帰るために病院へ行く前に、グーちゃんに確認を取った。
 「グーちゃん、ヴィーのことは後はパッパと乳母やの判断に任せてくれる?」
 グーちゃんは「ぎょん…」と返事をした。

 酸素化した状態で、つまりケースごと酸素の入ったビニール袋に入れて車で帰った。インキュベーターから出した時に死んでもおかしくはなかった。それが家にたどりつくまでヴィーは頑張った。もう気力のみだったろう。家に帰りたい、グーちゃんに会いたいという意志があったかどうかはわからない。でも、ともかくもふたりは最後の再会をした。

 動かなくなったヴィーをグーちゃんはそっと頭を突付いたり、脚の指を噛んだりしてなんとかヴィーを起こそうとしていた。そうしてヴィーが目を覚まさないことを悟ったグーちゃんがどうしたか、もう覚えてはいない。

 次の朝もグーちゃんは一番にヴィーのいたかごに行き、しばらくヴィーのつぼ巣で眠っていた。あたかもヴィーの残り香をいとおしむように。そしてそれきり、グーちゃんはヴィーのかごには入らなくなった。


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 本日、2006年12月11日をもって、グー公ことグリージョ・フォン・パピユマルクは、その知性、統率力、慈悲心、天然度、亡きヴィヴィ女王への貢献度より新国王にふさわしいと推挙され、パピユ王国の新国王に即位されました。

 「ドリーにはまだまだまかせられん。ボクがボスだ!フイーヨ!」


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