パピユ王国日誌 

文鳥の国「パピユ王国」のにぎやかな日々の記録。

パピユ先生のご宣託で

2015年01月30日 | 文鳥

パピユ先生のご宣託により、後継者の子の名前だけ先に決まった。

愛称はタンタン。

本名はいずれ発表。ファーストネーム候補が二つあり、どちらとも決めがたかったのでダブルネームになった。呼び名はその初めのものからとった。

「タンタン」というと、フランスのコミックの主人公みたいだけれど、綴りが少しちがう。まぁいいけどね。冒険好きな男の子のイメージで。

どの子が「タンタン」になるのかな。

「ど の 子 に し よ う か な 。 
パ ピ ユ 先 生 の 言 う と お り。
ポッ ポコ ピー の ピ ピ ピ。」

後継者選び

2015年01月27日 | 文鳥

パピユ先生による後継者選び。

「う~ん、どんな子にしようかな。」

思わず、お気に入りの子がたくさん載っているアイドル本を引っ張り出して、見入っているパピユ先生。

「今回は僕の好みでいこうか…。」


あれ、あれ、パピユ先生、後継者選びに私情が入ってませんか?

うれしいことと、腹の立つことと、悲しいことがあった日

2015年01月24日 | 文鳥


うれしいことと、腹の立つことと、悲しいことがあった日、

軽めのキャンティを開け、
オリーブオイル・オイルサーデンをグリルで熱し、
さっと檸檬をかける。

それを食べながら、
ゆでた菜の花に2種類のチーズ、
エメンタールとゴーダをのせ、
金ごまをかけてオーブントースターに入れる。

それを食べながら、
チキンのクリームシチューをつくる。

それを食べながら思う。

文鳥は人間よりも賢い。

彼らはケンカはしても、
次の日は何事もなかったように振る舞い、
ひとの悪口を言わない。

明日は何を食べようか、何を着ようか、
思い煩うことなく、
一日を無心に生きる。

たとえ「明日」の日がなくとも、
文鳥は思い煩わない。
彼らには天国が約束されているから。
第2の生が約束されているから。
そこでみんなにまた会えることがわかっているから。

わたしもまたそのようにありたい。

そんなことどもを考えていると、
クリームシチューが冷めてしまっても、
ちっとも悲しくならない。


エメ&マリ&薔薇の花束、楽屋見舞い

2015年01月16日 | 文鳥

文鳥天国のレビュー舞台で



「すずめ踊りはちゅーちゅくちゅー
 かるいつづらのおみやげを
 しよつてかへったお爺さん
 たんとたからがでたでせう」

 (絵 加藤まさを)
 
舞台が終わって、エメ、マリ、降りてくる。





 きゃ~!ねえねえ、エメちゃん!
 薔薇よ!薔薇よ!
 あたしたちの楽屋に薔薇の花束が届いたわ!
 たまちゃん会幹部の方たちからですって。
 すてき!



 マリちゃん、ちょっと待って!
 喜ぶのはたまちゃん会長からの請求書がついてないか確かめてからよ!
 ・・・いいわ、大丈夫よ!



 みなさん、どうもありがとう!


 ありがとう!



太陽の磁気嵐のせいで、文鳥天国からの通信が遅れましたことを、お詫び申し上げます。


「あたしも行くわ!」とマリちゃんが

2015年01月12日 | 文鳥

 昨日、ガブを埋葬して部屋へ戻ると、マリちゃんが籠の中で倒れていた。
 「あたしも行くわ!」とばかりに…。

 年末に、水浴び容器にはまって、死にかけていたのを助けたばかりだったのに。

 

 昨日、ガブはエメちゃんと一緒の植木鉢に、今日、マリちゃんはニコと一緒の植木鉢に埋葬した。


 今日になって思い当った。

 そういえば、昔からエメちゃんはいつもマリちゃんを付き従えていたっけ。
 「マリちゃん!あたしのそばにいなさいっ!」って。 
 「ビアンコもマリちゃんもあたしのものよ!」って。

(向かって左はビアンコ、当然ながら、真ん中がエメちゃん、右にマリちゃん。)


 今頃、皆揃って、文鳥天国でたまちゃんと新年パーティをしていることだろう。

 「やっとみんな揃ったわね!かんぱ~い!」


 あぁ、エメちゃん、あなたって子は…。
 乳母やは昨日はもう、ショックで寝込まんばかりだったのに。

 エメちゃん享年9歳1ヶ月、マリちゃん享年9歳2ヶ月、ガブ享年8歳11か月。 

 画像はかつての日のエメ(左)とマリ(右)。




鳥いそぎ

2015年01月10日 | 文鳥

 今朝、ガブちゃん帰天。

 新年の挨拶も書かぬ間に。

 年の暮れからずっと言っていた。

 「ぼくはエメちゃんのところに行きたい。

  ぼくはエメちゃんのところに行きます」

 そのたびに、「駄目よ、まだいけません」といって押しとどめていた。

 昨夜、強制給餌をして、かごへ戻した後、

 何を思ったか、ガブが戸の前へ来た。

 かごから出して、しばらく「よしよし」していた。

 ガブは腕と脇の間にもぐりこみ、安心したようにじっとしていた。

 とても甘えていた。

 もう長くはないと思っていたので、

 しばらくそうして一緒にいた。

 そうして寝る時間になったので、つぼ巣に戻した。

 わたしが寝る前にも、様子を見に行った。

 暗くて見えなかったけれど、つぼ巣にいるようだった。

 それでわたしもベッドに入った。

 それがお別れだった。

 ガブは朝、エメちゃんのところへ旅立った。

 昨夜は乳母やにお別れを言っていたのだとわかった。

 エメちゃんの時と同じだった。

 今頃になって、涙が止まらない。

 ガブリエル、ガブ、ガブ、

 もう少し一緒にいたかったよ。