一期一会の日々

日々のあれこれ

初夏の妙義山②~石門めぐり(ショート)コース vol.3

2018-06-11 07:46:27 | スポーツ

「つるべ下がり」から帰還する面々をぼーっとお出迎えする。
いやぁ、初心者にいきなりこれは驚きましたわ。ご迷惑をおかけしちゃって。
と同行者が後続のご一行様に
頑張りましたね~。と声をかけられ、へたり込む我々を微笑みながら労り
特段休むこともなく先へ進まれた
続いて逆ルートでこれから「つるべ下がり」を登っていく若夫婦を見送る
「たてばり」を降りていくことを想像すると、ぶるっと来る
石門をくぐってあの細い「たてばり」を降りていくなんて
もし、中間道が通行止めでなかったら、そういうことになっていたんだ…。
こっちルートでまだよかった

頭痛も何となく治まったような気がして、そろそろ出発。
あとは残す2つの石門を目指して歩くだけ
と思いながら、テンポよく進んでいたところに、
不意打ちの様に現れた鎖場「片手さがり」
  まだあったんだ…
鎖場への気力体力はすべて使い切った感でいっぱいだったから
どうしたもんだ…と萎える
しかも高さは先ほどの「たてばり」「つるべ下がり」ほどないのに、
片手と称されるだけあって鎖のある位置とその斜度の厳しさに迷いが生じる。
でも行くしかない
岩場に無事降り立つと、急激に吐き気が襲ってきた
持ってきていたロキソニンを飲んでみる。
少し先の分岐点の看板を前に、
第四石門まで行き見晴台を経て中野嶽神社に戻ると確認したけれど、
この体調だと難しいかもと、泣く泣く迂回路で県道に戻る
中之嶽神社に寄る気力もなく、駐車場に着いたのは12:25。

第一から第四までの石門をすべてクリアしたかったけれど、
鎖場はスリリングで達成感を味わえ、振り返ると楽しかった
「かにの横ばい」が落ちたら大変なことになるぞと怖かったという同行者に対し、
第2石門をくぐるのが一番難儀したとは小太りさんの
体験したものだけが味わえるこの高揚感に、いつまでも酔いしれてしまう

行程は思いのほか短かくなってしまったけれど、大満足の妙義山となった。


初夏の妙義山②~石門めぐり(ショート)コース vol.2

2018-06-10 15:13:03 | スポーツ

このまま鎖場はないかもなどと思いながら進む 11:26。
案外険しい、勾配のある岩だらけの山道。
なんだろう、上の方からキャーキャー言う声が聞こえる
あれが、第二石門じゃないの? 写真撮らなくていいの?
見上げると逆三角形の小さな空洞
それに吸い込まれるように岩壁に沿ってゆっくり歩む人影が見える。11:30目視。
歓声だか悲鳴だか、キャーキャー言っている。
楽しいのか怖いのかよくわからない、それだけに変な緊張感が込み上げてくる。
予習してきた鎖場情報が、頭の中からすっ飛ぶ

「かにの横這い」だって。どうする? 今度は聞かれる
岩にとっかかるのは大変そうだけど、あとはこてしらべと同様かなと
行きます!、先に行きます!とお返事。
そうかぁ、行くかぁ。よしわかった
慎重に足場と鎖を持つ位置を選ぶ。
イイ感じ なんか楽しいかも うきうきしてくる。

はい! 横這い終了 さぁ、逆三角形の石門をくぐるよと改めて見ると
「たてばり」とある 細い筋のような岩場がほぼ垂直に
目の前にあるのは、あの、大黒の滝のような細い細い岩筋と、右手に鎖だけ。
見上げる先の逆三角形の遠いこと。遠くにしか見えない。
ここは無理、登れない。横はいいけど、こんな幅の狭いたては無理。
  どうしよう…。登れない。どうしよう。
声に出して躊躇していると、同行者も到着。どうした?と。
どうやって登ったらいいかわからない。どうしよう。
戻りたい…と言おうとした瞬間に、第一石門でお会いしたご一行も到着。
狭い横這いに数人がへばりついて、もう先に進むしかなくなってしまった

どうやって登り始めたか記憶がないけれど、
途中急に1年前にロープクライミングをしたことを思い出した。
なんだ、全然平気じゃんと、奮い立たせ登っていく。
逆三角形は近づいても小さかった。
着いた着いた やったね 右手に第二石門とある。

  石門をくぐれば、平地だと思っていたの。勝手に。

天国から地獄とはまさにこのことだ
石門をくぐった暁には、直ちに「つるべ下がり」のほぼ垂直降りが待っていた。
というか、まず石門をくぐることができない
そう、逆三角形は大黒の滝の如く細い細い隙間で
そのまま通り抜けようと試みたけれど、
挟まったままで抜けなくなりそうになり、大惨事になる前に撤退。
鎖は石門の上の方には付いてなく、体を持ち上げる手の持って行き場がない
二度目の戻りたい症候群にかられたけれど、
後続のご一行様に、ゆっくり行かせてもらっていますよ、すみませんね~
穏やかに声をかけておいてくれる同行者の声に、力を振り絞り何とかよじ登る。
こんな時人は何を思うのか。
  なんで半袖にしちゃったんだろう

石門を何とか潜り抜ければ、やっと「つるべ下がり」。
こちらは慎重に鎖を手繰り、足を運べば大丈夫だろうと進めたけれど、
右足の靴紐がほどけるまさかのアクシデント
紐がほどけると踏んでしまって危ないというのはこういうことかと妙に納得
左足を岩に乗せようとするポイントに、必ず右のほどけた靴紐が待機していて
足場を二度確保しなくてはならない状況に。
気付きたくなかったけれど、足はガクガク震えてた

無事つるべ下がりクリア。
同行者、後続のご一行様を見上げながら、呼吸を整える。
ほっとしたのか、忘れていた頭痛が蘇ってくる
とにかくここで、邪魔にならぬよう一休みだ 11:42。



 

   


初夏の妙義山②~石門めぐり(ショート)コース vol.1

2018-06-10 03:14:23 | スポーツ

2018.6.3 11:11 中之岳駐車場を出発
すこ~し、すこ~し頭が痛いような気がしてきたけれど
車道を正面にそびえる妙義山を目に歩くと
気のせいかなと思えてくる。思いたい

いよいよ石門入口へ。
少し行くと「かにのこてしらべ」の鎖場が。
左手には迂回路があるみたい、どうしましょう?
同行者は私次第だと言う。
このくらいなら、先の第2見晴程度かなと先陣を切る。11:20トライ。
なんということはない、あっという間の拍子抜け
これなら、このまま続くと予習してきた鎖場もいけるんじゃない
同行者も妙義神社の辺りでは膝が痛くなってきたと言っていたけれど、楽々クリア

さらに行くと、右手は大砲岩への近道、左手は石門の案内が。
右手はきっと巻き道、左手は鎖場だってわかっていたけれど、
一応どうしましょうと聞いてみる
石門は見ておきたいのですがと。
大砲岩へは行かないから左でしょ、と。

大きな大きな岩を見上げて一息ついてるご一行あり。
くぐった覚えはないけれど、これが第一石門 11:24着。
狭い山道をそれでも近寄ったり離れたり、しゃがんでみたりと
カメラに収めたけれど、どれもこれもフレームアウト
見事な石門だった。もしこれが石門ならば

ご一行にお声をかけ、さらに山道を先へと進む


初夏の妙義山①~中間道・妙義神社⇔第2見晴

2018-06-06 03:17:36 | スポーツ

2018.6.3 6:00出発。7:40には道の駅みょうぎに到着。

8:00、いよいよ妙義山へ
妙義神社への石段は最初からかなりヘビー
でも、上毛の日光と呼ばれるだけあって、素晴らしい神社だった

本社を左手へ。
幾度となく目にする、落石のため第2見晴から先は通行止めという表示が気になりつつも
とりあえず行ってみようと関東ふれあいの道、妙義山中間道へ
片思いの相手に思いを伝えたかのように、一歩一歩がドキドキする
そして、思っていた以上に細い山道にも
同行者は予想通り休み休み
でも、アイドリング終了の掛け声とともに、急に調子が出てくる不思議

第1見晴には8:34着。ちょっと霞がかっていたけれど、山の景色はやっぱりいい。
右手にはお目当てのギザギザ山、左手は関東平野が広がる。
しばしの休憩後、大黒の滝へ。8:55着。
ほそ~い水がやっと岩肌を流れているような滝
近づいて水たまりをのぞき込むと、それでも沢蟹が楽し気にしていた

第2見晴までもちょっとした起伏アリ
落石の恐れがあるので、立ち止まらず速やかに歩くよう、といった
スリリングな気持ちにさせるポイントなど、とにかく無駄にドキドキ
もしかしたらここじゃないと思わせるところが、やはり第2見晴だった
右手に折れるように中間道が続くはずだったが、やはり通行止め
   ちょっとホッとしたかも
そして、足元に注意してください。の看板の先に見えたのはまさかの鎖場
見晴までたどり着くのに、なんと鎖場があったとは
ちょっと無理かも…で右手の根っこ群を行こうとすると、
すっかり調子の上がった同行者が、大丈夫でしょと先にお手本を見せてくれた。
鎖を両足の間に入れなかったものだから、不安定この上ない。
鎖と岩とを何とかつかんで辿り着いたら、鎖は当然だけど辿り着く地面の上でおしまい。
この地面にはい上がるにはどうするべきか、少々悩んでいるところに
結局手を差し伸べてもらって見晴に一歩踏み入れた 9:14着。

ちょっとした鎖場なのに、達成感でいっぱい
パラグライダーの舞が華を添える岩棚からの眺望も素晴らしく、
四方八方激写に次ぐ激写!
通行止めとわかってか、後続者も先駆者もなく、
遠くでバイクの爆音が鳴り響く以外は自分たちだけの世界
恋い焦がれた妙義山を間近に感じ、これ以上の贅沢はなかろうも
結局、30分もここでのんびり過ごす。
遠くで女性の声。でも、待てど暮らせど姿が見えない。
  え~ やだぁ~、うそでしょ~ ここから先行けないの~ 
山々にこだまするかのような、賑やかなのはご夫婦の婦の方。
とうとう来たか そんな気分
知らないで来ちゃう人、やっぱりいるんだなぁ。
至福の時をバトンタッチ ご夫婦は鎖場ではなく、根っこ群を選択されてた。
また違った景色が見られて、よろしいでしょうね。と声をかける同行者。

第2見晴を出発したのは9:45。
行きはあれほどドキドキしたのに、一度通った道だと思うとなんてことはない
行きかう人もちらほら見られ、ノンストップで妙義神社本社に着いたのは10:05。
妙義神社をぐるっと一周して、じっくりと眺めたあと、
大の字へと続く登山道入口側の迂回路のような石段を下り、
道の駅みょうぎに戻る頃にはこれから活動しようとする人が多数。
誰もいないと思ったら、なんだ朝早すぎたのかと、
白雲山に舞うパラグライダーを見ながら笑いあう。

石門を見ないと来た意味がないと主張し
中野嶽神社に車で移動してもらうことにする。
  石門に鎖場があることは、まだ内緒