OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

PlutoSDRの改造

2022-07-19 16:42:37 | SDR
PlutoSDRに搭載されている発振器は、周波数安定度が25ppmといまひとつ。
そこで、これをTCXOに換装することにしました。

オリジナルのRAKON製のRXO3225Mとピン配置が同じで、周波数は40MHz、
供給電圧が1.8VのTCXOを探してみると、丁度良いものを発見。
周波数安定度も0.5ppmと十分です。

Mouser: TG2520SMN 40.0000M-ECGNNM3 (EPSON)

ただし、RXO3225MのEnable/DisableピンがTG2520SMNではNCになるため、
外部クロック入力との切り替えができなくなります。そのため、外部クロック
入力はあきらめて、不要となるR67とC157も念のために取り外しておきます。

また、TG2520SMNはRXO3225Mよりもひとまわり小さなパッケージですが、
パッドのサイズ的には問題ありません。



PlutoSDRのケースを開けたついでに、こちらの動画を参考に、2チャンネル目の
TXとRXも外部に引き出しました。

YouTube: Enable Dual Receive and Dual Transmit for the new revision of Pluto



ちなみに、SMA-U.FL変換ケーブルには、こちらを使っています。

RSコンポーネンツ: RS PRO 同軸ケーブル, SMA U.FL, 150mm

P.S. Analog DevicesのWikiの手順に従って2 RX+2 TXのモードに設定しても、
なぜかリブートするともとの1 RX+1 TXに戻ってしまう。

wiki.analog.com: Customizing the Pluto configuration

つい数日前にリリースされた最新版のファームウェアのv0.35にアップデートしたら、
何事もなかったかのように解決。




P.P.S. 2 RX+2 TXモードの設定が、リブートするともとの1 RX+1 TXに戻ってしまうのは、
ファームウェアの問題ではなく、u-bootが原因らしい。

ADI EngineerZone: Pluto Rev C how to activate the 2nd Rx channel

ファームウェアと一緒にu-bootもアップデートするためには、リリース版のzipファイルを展開せずに、
そのままPlutoSDRのUSB mass storage driveにコピーする。その後、通常のファームウェアと同様に、
ドライブの「取り出し」の操作をすると、アップデートが実行される。

wiki.analog.com: Pluto/M2k Firmware Updates
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