OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

No-OSのIIOドライバ

2022-04-05 12:00:09 | SDR
IIOドライバをサポートしたNo-OSをビルドしてみたのですが、
IIODサーバの初期化に失敗しているようで、起動しません。

ADI EngineerZoneで検索してみると、丁度同じタイミングで
同じトラブルが報告されていました。

ez.analog.com: No-os IIO initialization

どうやら、リリース版の2019_R2のブランチのbugのようです。
また、ZedBoardのUSBシリアルでは、115200 baud以上の通信で不具合があるようです。

ADIからの回答通りに、masterブランチのソースコードを使い、
parameters.hのUART_BAUDRATEを115200に変更してビルドします。

これで、無事にIIODサーバの起動が確認できました。



シリアル経由でIIOデバイスとして認識されています。



P.S. ついでに、IIO Oscilloscopeもインストールしてみました。

wiki.analog.com: FMCOMMS1 IIO OSCILLOSCOPE

手順通りに「sudo make install」をしたのですが、IIO Oscilloscopeを起動すると
エラーが出てしまいます。

$ osc
osc: error while loading shared libraries: libosc.so.0: cannot open shared object file: No such file or directory

ldconfigをすることで、無事にIIO Oscilloscopeを起動することができました。

$ sudo ldconfig
$ osc



IIO OscilloscopeでもIIOデバイスとして認識されています。



ただし、115200 baudのシリアル通信は、I/Qのサンプリングデータを取り込むには遅すぎて、
あまり実用的ではありません。

No-OSでもEthernet経由での通信をサポートしてくれないかな。
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Building HDL / No-OS on Windows

2022-04-04 08:36:00 | SDR
WindowsでもHDLとNo-OSが正常にビルドできるようになったので、備忘録。
ポイントは、HDLのビルドはCygwinですが、No-OSはコマンドプロンプトを使う事。

まずはこちらを参考にCygwinでHDLのビルドから。

wiki.analog.com: Building HDL

レポジトリはmasterブランチのまま。Vivadoは2021.1を使います。

$ export PATH=$PATH:/cygdrive/c/xilinx/Vivado/2021.1/bin
$ make

ビルドが完了すると、.sdkフォルダの下にxsaファイルが生成されます。



次にこちらを参考にNo-OSをビルドします。

wiki.analog.com: NO-OS Project Build Guide

No-OSのビルドは、Cygwinではなく、管理者権限で起動したコマンドプロンプトで実行します。
ビルドのためのツールは、Vitis 2021.1を使います。

> C:\Xilinx\Vitis\2021.1\settings64.bat

HDLのビルドで生成されたxsaファイルをNo-OSのプロジェクトフォルダにコピーしてmake。



いくつか警告はでるものの、無事にelfが生成できました。

しかし、とにかくCygwinでのビルドが遅い。結局、Ubuntuを使うことになりそう。
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UbuntuにMatlabをインストール

2022-04-03 11:11:13 | SDR
MatlabとZynq+AD9361でHardware-Software Co-Designを試してみたいけれど、
どうしてもWindows 10+Cygwinの環境では、Analog Devicesが提供する
サンプルコードが正常にビルドできません。

仕方がないので、UbuntuにMatlabをインストールすることにしました。
それなりにknown issuesがあったので、備忘録。

まずは、Matlabのインストーラをダウンロードしてunzip.

$ unzip matlab_R2022a_glnxa64.zip

インストールの際に、インストール先のフォルダがないとエラーがでるようなので、
こちらを参考にフォルダを作成しておきます。

MATLAB Answers: LINUX OS(Ubuntu) のインスール時のフォルダー指定について

$ sudo mkdir -p /usr/local/MATLAB/R2022a
$ sudo chmod 777 /usr/local/MATLAB/R2022a

ついでに、シンボリックリンクも作成できるよに、/usr/local/binのアクセス権限も
変更しておきます。

$ sudo chmod 777 /usr/loca/bin

これでもまだインストール先のフォルダに書き込みができないとエラーがでるので、
こちらを参考にroot権限でインストーラを起動できるようにしました。

MATLAB Answers: Matlab unable to install R2021b: "unable to write to selected folder" in Ubuntu 20.04

これでやっと準備完了。無事にMatlabがインストールできました。

$ sudo ./install

Matlabを起動すると、Failed to load module "canberra-gtk-module"というエラーがでます。
とりあえず何の影響もないようなので、放置します。

Bug Reports: MATLAB prints message about "canberra-gtk-module" and/or "pk-gtk-module" on startup

まだまだこれでStep 1。先は長い。

Help Center: Installation for Hardware-Software Co-Design

P.S Matlabのアドオンのインストールで、ユーザのアクセス権だとエラーが出てしまう。
それなのにsudo matlabで起動するとMatlabがクラッシュする。どうすればいいの?

MATLAB Answers: Matlab 2021b crashed when running with sudo / root
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