「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

新たな高速鉄道は必要ない!

2013年09月30日 07時15分41秒 | 日記
 おはようございます。
 昨日は、 「リニア新幹線 市民講座in名古屋」に参加しました。広瀬隆さんが、2時間にわたり熱弁を振るわれました。特に強弁されたのは、JR東海の経営陣の経営姿勢、特に葛西会長の言動が問題であると述べられました。
 葛西会長は頻繁に原発推進論を展開し、JR東海の関連会社の発刊する「WEDGE」9月号には「特集1 今こそ原子力推進に舵を切れ」という記事を載せている。リニアの説明会では、原発は当てにしていないと繰り返していますが、加速時に必要な膨大な電力を賄うには、原発が必要であると考えられます。現に、東電の柏崎原発と中電の浜岡原発は稼働再開に向けた準備を進めていると伝えられています。
  
 
 昨日に続き、準備書の「第6章の2」方法書に対する住民等の意見の概要に対するJR東海の見解について取り上げます。今日は「事業計画(事業計画一般:超電導リニア方式)」です。(意見2頁と見解1頁)
 
 11件の意見に対する、JR東海の見解は、応えになっていません。
 「超電導リニアは車両が強固なガイドウェイ側壁で囲まれており脱線しない構造であることなど、地震に強いシステムであり」と述べていますが、2月10日の相模原の集会で物理学者の阿部修二さんは、リニアの危険性について講演されました。この内容は「東濃リニア通信No8」で伝えました。
 
 「平成21年7月の国土交通省の評価委員会において・・・・評価され、営業運転に支障のないレベルに到達している事が確認された。」と述べていますが、この評価委員会が問題であります。
 平成18年12月に、初代の評価委員会が、「実験線を延長し10年かけて実用化のための実験を行う」と提言したのに、平成21年4月に、大巾に委員が交代し、リニア推進の役割を果たしてきた「中央新幹線沿線学者会議」の森地茂氏が委員長となり、11名の委員中8名が東大工学部卒業と国鉄就職者などの身内ばかりの偏った構成の委員会が、前出の「御墨付き」を与え、翌年に国交省の「中央線小委員会」が始まったのであります。(この経過については、7月13日と15日のブログを参照下さい。)

 また「3大都市圏を直線的に結び・・・日本経済及び社会活動が大いに活性化する」という考え方は、「中央新幹線沿線学者会議」の発刊した「リニア中央新幹線で日本は変わる」と題する本の中で展開されている発想で、「中央線小委員会」の答申にも、この発想が盛り込まれています。
 方法書の「意見の概要」でも多くの方が述べられているように、貴重な環境を破壊してまで、今以上の高速鉄道は必要なく、世界一の現在の新幹線で充分であります。

                                                                            以  上 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国民的議論が必要だ! 建設急がずエコ重視で! 建設の「目的」を明確に!

2013年09月29日 07時30分47秒 | 日記
 おはようございます。
 今日は、13:30~17:00に、金山の「労働会館 東館ホール」で開催される「リニア新幹線 市民講座in名古屋」へ参加します。広瀬隆さんが「リニアと原発」と題して講演されます。

 ネットワーク天野共同代表からリニア問題を取り上げた新聞社説が送られてきましたので、貼り付けます。
 9月20日の朝日新聞は「建設急がずエコ重視で」、9月23日の毎日新聞は「国民的議論が必要だ」、同日の神奈川新聞は「建設の『目的』を明確に」と各社ともJR東海が進める、リニア中央新幹線計画に疑問を投げかけています。
 それに引き換え、中日新聞は、9月27日に「リニア もう夢じゃない」と題して、全面特集を載せました。JR東海の宣伝紙となってしまったのか。

 準備書の検討の続きです。
 「第6章の2」方法書に対する住民等の意見の概要の中の「事業計画(事業計画一般:環境と事業計画)」3頁に対するJR東海の回答1頁です。

 《住民等の意見の概要》を一部抜粋してみます。
●環境を犠牲にして、これ以上便利な生活を望む人がどれだけいるのか。
自然を壊してまで交通の利便性を必要としない。現在の交通網でも不自由なく国内を移動できる。
●今後の人口減少が明らかであり、ローコストキャリア(LCC)をはじめとする安価な交通手段が想定されているにも関わらず、大量輸送施設を環境を破壊してまで作る意味はあるのか。
リニア安全神話により、広範囲の自然破壊を強行しようとする企業の姿勢に失望と怒りを感じる。リニアに反対する専門家の意見を聞く必要がある。リニアを希望している人はほとんどいない。莫大な費用は市民の負担で、通過する土地はそこに住む市民のかけがえのない財産である。
●この事業は、国土をめちゃめちゃにする。地下40mの深さで約290km。しかも立て坑が5~10km毎に広大な面積を要する。緑地は破壊され、水脈もズタズタ。生態系の破壊は想像を絶するものと思われる。その上、強力な磁界の影響ははかり知れない。

 《事業者の見解》
 東海道新幹線は開業後40年が経過しており、将来の経年劣化や大規模地震災害に対する抜本的な備えとして、中央新幹線を早急に実現させることにより、東京・名古屋・大阪を結ぶ日本の大動脈輸送の二重化が必要です。
 事業の実施にあたっては、自然環境、生活環境に十分配慮して進めることが重要であると考えており、準備書8章で示したとおり、環境保全に配慮して事業を進めていきます。

 <コメント>
 JR東海の見解は、昨日と同じで「素っ気ない」ものです。「聞く耳を持たない」という表現が、びったりです。
 毎日新聞や朝日新聞の社説で、疑問を投げかけてくれたことは、反響が大きいと思います。
 いずれにしても、リニア中央新幹線建設計画は、自然環境・生活環境・景観破壊の限りを尽くすことは間違いなく、これから一人でも多くの方に現実を知ってもらい、とりあえず、多くの反対のパブリックコメントを集中する取り組みが重要です。
                                                                   以  上
 「社説」3社と「住民等の意見の概要」3頁、「事業者の見解」1頁を貼り付けます。 

  







 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

準備書は沿線住民の声に真摯に答えていない!

2013年09月28日 08時12分30秒 | 日記
 おはようございます。
 昨日、「6-3方法書について岐阜県知事の意見及び事業者の見解」について取り上げ、順次検討すると書きましたが、事業者(JR東海)の見解は、具体的でなく、詳しく書いてある箇所を示しているなどの内容が多く、順次続けるのはやめます
 準備書の点検は、何処に何が書いてあるのかを把握することから始めていますが、全部に目を通すことは時間がかかります。気が付いたポイントから取り上げることにします。
 私の未熟かもしれませんが、ブログにインターネットから直接貼り付けることはできません。膨大な資料ですので、印刷しては貼り付けることは時間とインクの無駄となりますので、JR東海のホームページを参照下さい。(すでに取り込んである資料は貼り付けるようにします。)

 「6-3方法書について岐阜県知事の意見及び事業者の見解」は、準備書の「中央新幹線(東京都・名古屋間)環境影響評価準備書(岐阜県)」の「準備書本編」の「第6章の3」ということです。
 同じ「第6章の2」は、「環境の保全の見地からの意見を有する者の意見の概要及びそれについての事業者の見解」であります。前に取り上げた、JR東海の方法書にたいする沿線住民や専門家の意見、528件(63頁)に対する、事業者(JR東海)の見解、39件(39頁)であります。(合計102頁)

 いろいろとややこしいですが、「6-3の県知事意見と事業者の見解」「7項」を取り上げます。
《岐阜県知事意見》【その他】
7.事業の必要性や安全性に関して多くの意見が寄せられていることから、事業者の考え方について理解が得られるように社会状況の変化も踏まえて、十分に説明すること。また、根拠として引用する資料は最新のものを使用すること。

《事業者の見解》
 事業の目的及び内容については、社会状況の変化も踏まえるとともに、引用する資料は入手可能な最新の資料を使用し、第3章に記載しました。また、環境影響評価方法書の説明会とは別に、中央新幹線計画についての理解を深めていただくための説明会を、平成24年6月に中津川市で、平成25年5月に多治見市で開催し、説明会の資料及び説明会における主なご質問は、当社ホームページで公開しました。今後も、準備書の説明会などを通じて、丁寧な説明に努めます。

 この岐阜県知事の指摘しているのは、方法書に対する多くの反対意見のことであります。「第6章の2」の最初は「事業計画(事業計画一般:事業の必要性)」であり、リニア中央新幹線建設計画に否定的な多くの意見が寄せられています。(前にも紹介しましたが、再度貼り付けます。)
 それに対する「事業者の見解」は素っ気ないものです。僅かなので引用します。

 「事業計画(事業計画一般:事業の必要性)」についての「事業者の見解」
 東海道新幹線は開業後49年が経過しており、将来の経年劣化や大規模地震に対する抜本的な備えとして、中央新幹線を早期に実現させることにより、東京・名古屋・大阪を結ぶ日本の大動脈の二重化が必要です。
  中央新幹線は。超電導リニアにより実現していきますが、超電導リニアの高速性による時間短縮効果によって、日本の経済及び社会活動が大いに活性化することが期待できると考えています。
 また、中央新幹線開業後の東海道新幹線については、東京・名古屋・大阪の直行輸送が相当程度中央新幹線に移り、現在の東海道新幹線の輸送力に余裕ができることを活用して、「ひかり」「こだま」の運転本数を増やすなど、現在とは異なる新しい可能性を追求する余地が拡大します。
 なお、交政審の答申における中央新幹線の効果や意義を資料編に記載しております。

 <コメント>
 中央新幹線の必要性についての多くの疑問に対して、真摯に向き合って答えていません。説明会での原則論のオウム返しと同じです。この無責任で傲慢な姿勢が一貫して貫かれています。
 東海道新幹線の大規模改修は早急に行う必要があり、中央新幹線の開通する前に済ませる必要がありますし、輸送力に余裕があり二重化の必要はありません。
 「3大都市が短時間で結ばれ、世界に類をみない人口密集都市が出現し、日本の経済及び社会活動が活性化する。」という発想は、「中央新幹線沿線学者会議」の発刊した「リニア中央新幹線で日本は変わる」という本の中に出てくるもので、交政審の答申にも盛り込まれていますが、人口と富が都市部に集中すれば、地方は更に過疎化に拍車がかかるだけです。
 現在でも、東海道新幹線の「こだま」の乗車率は僅かであり、「のぞみ」を廃止して直通客が減れば、東海道新幹線は大幅赤字となります。このことは9月7日のブログで紹介した葛西会長の講演録でも明らかであります。
 9月17日のブログで「飯田リニア通信No6」に「橋山禮治郎さん」の寄稿した論文を紹介しましたが、JR東海の準備書に対する、見解として見事に的を得た内容であります。

                                                                         以  上

  方法書に対する沿線住民等の意見4枚と、それに対する、JR東海の見解を貼り付けます。
   
  
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本当にウラン鉱床は回避できるか?! 美濃帯は遭遇する!

2013年09月27日 07時22分05秒 | 日記
 おはようございます。
 9月22日に貼り付けました、「岐阜県知事意見書」に対する事業者(JR東海の)「見解」が準備書の「6-3 方法書について岐阜県知事の意見及び事業者の見解」を順番に検討してみたいと思います。
 
 《岐阜県知事意見》
 <総括的事項>【事業計画】
1.線路やその他の付帯設備の位置・規模の具体化にあたっては、環境の保全の見地から特に重要と考えられる次の地域を回避するよう慎重に検討すること。
 ・ウラン鉱床やその恐れが高い場所(地層)
 ・廃棄物の埋設・土壌汚染の可能性の高い箇所
 ・貴重な動植物の生育に密接に関係している貴重な湿地

 《事業者の見解》

 第3章に記載のとおり、岐阜県内における線路は、地形・地質等の条件を考慮するとともに、超電導リニアの超高速性を踏まえ、できる限り直線に近い線形としました。 
 文献調査により確認したウラン鉱床は回避しました。
 路線が止むを得ず通過する美濃帯などにおいて可能性のある自然由来の重金属を確認した場合は、法令等に基づき適切な対応 を図ります。
 また、ヒヤリングにより確認した廃棄物の埋設箇所は回避しました。
 環境省が「日本の重要湿地500」に選定している「沖ノ洞・上ノ洞」 「前沢湿地」を回避するとともに、「大湫」付近はトンネル構造とし、「大湫」の主要部分を回避するなど、環境保全についても配慮しました。


 <コメント>
 「ウラン鉱床」 「廃棄物の埋設・土壌汚染の可能性の高い場所」 「重要湿地」 「美濃帯」ともに、文献調査とヒヤリングだけであります。
  準備書の中で、「瑞浪から多治見にかけてはウラン鉱床が存在する可能性がある。」と述べ、「独立行政法人日本原子力研究開発機構の前身の動力炉・核燃料開発事業団において詳細な調査を行っており、ヒヤリング及び資料収集を行った結果、ウラン鉱床の範囲は、『日本のウラン資源』(昭和63年動力炉・核燃料開発事業団)に最新の知見が示されており、ウラン鉱床は回避する。」となっています。
 「美濃帯」については回避せず、「重金属を確認した場合は、法令等に基づき適切な対応を図ります。」となっております。美濃帯については、東海環状自動車道のトンネル工事で掘り出され、被害が出ており、昨年の中津川での説明会で、可児市久々利の方が、「しっかりボーリング調査を行い、回避することと」と述べていましたが、ボーリング調査も行わず、回避もしないようであります。
 東濃地域の湿地帯には、「東海丘陵要素植物群」と呼ばれる植物「ハナノキ、シデコブシ、ヒトツバタゴ、マメナシ、ミカワバイケイソウ、ヘビノボラズ」など15種が生育しています。これは日本が世界に誇る「自然遺産」であります。(中津川学習会の飯田・所澤さんの意見)
 この15種類全部は点検していませんが、「ハナノキ・シデコブシ」について準備書の中で、「生育環境の一部が縮小する可能性がある。」と述べていることは、昨日、紹介しました。
 美乃坂本千旦林岩屋堂には、岐阜県の天然記念物に指定された「シデコブシ」の群生地(約500本)と「ハナノキ」の群生地(約1000本)があります。先ほどの「所澤さん」によると、世界中で約1500本しかない「ハナノキ」の内、岩屋堂には、約1000本が生育している大変貴重な存在だそうです。路線図で見ると、約750m離れていますが、トンネルで通る箇所であり心配です。  
                                                                            以  上
 ウラン鉱床の分布図とルートと説明文を貼り付けます。(準備書の中の資料です。資料ページ番号、「8-3-3-13」と「8-3-3-14」です。)

   

 
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

封印される反対の声! シデコブシ・ハナノキは一部縮小!

2013年09月26日 07時22分57秒 | 日記
 おはようございます。
 3日間休みましたが、多くのアクセスありがとうございます。準備書が出され、ブログのネタはいくらでもありますが、膨大な準備書は手ごわいです。
 ジャーナリストの樫田秀樹さんの記事が掲載されている「望星」が届きましたので、紹介します。
 一部引用し、貼り付けます。

「望星 2013年10月号」 「緊急報告」 「なぜこれだけの反対を報じないのか?」  「リニア走行実験再開セレモニーへの疑問」
 「8月29日。山梨県都留市にあるリニア見学センターの近くで、約50人の市民が横断幕やメッセージボードを掲げ、ときにシュプレヒコールを上げた。 『世界遺産を目指す南アルプスにトンネルを掘るな』 『JR東海はすべての情報を公開し疑問に答えて』 『地震大国にリニアはいらない』 『NO電磁波 NO自然破壊』そして、そばを通る多くのメディアの記者たちに、 『お願いします! ぜひ報道して下さい!』と語りかけた。」

 「スポンサーへのマスコミの”気遣い”」
 「この日の記者たちのお目当ては、2年半ぶりに再会されるリニア走行実験の再開だ。・・・・2年前まで違うのは、それまで30秒間しか実現しなかった時速500キロ運転が、今後は1分半可能になったこと。それだけ。」
 「マスコミの、当日のテレビやラジオ、翌日の新聞報道は、 『夢の実現あと一歩』と、ほぼ横並びだった。」
 「市民の抗議活動を報道したのは、信濃毎日新聞と赤旗だけ。抗議行動を取材した記者には、それなりに問題意識はあったはずだ。だが報道されないという現実。私はそうなることを予測しつつ、そこに来ていた記者数人に話しかけてみた。 『リニア問題はほとんど報道されません。JR東海がスポンサーだと難しいですか?』『基本的には、記者とデスクの問題意識に依りますが、最終的には上の部署の判断です。スポンサーに気を遣うのは事実です。』そして、果たして報道されなかった。」
 

 「封印される”反対の声”」

 「抗議活動には地元山梨県からも数人が参加していたが、リニア計画の本丸の地であるからこそ、ここには特殊な事情がある。・・・・・『たとえば、リニアに反対する地域には、高さ5メートルもの立派な山車がありましてね。これが老朽化してもその修復予算もなかった。そんなとき、なぜか自治体が新しい山車を用意し、神社の整備も行った。そうするうちに反対の声もなくなっていった』反対の気持ちはあっても、なんとなくそれを声に出しにくくなっていく。甲府から参加した男性はこう訴えた。」
 「これはマスコミの存在意義問われている問題だ。 『安全です』を繰り返す大スポンサーにマスコミが”配慮”したことで、原発は国民的議論なきまま推進され、大事故に至った。」
 「リニア実験線周辺での水枯れ。一自治体では処理しきれない膨大な建設残土。トンネル事故での救出シュミレーションもない。そして費用の国民負担の可能性・・・。」
 「このままリニア計画は着工されていいのだろうか。」

 <コメント>

 準備書は少し見ただけですが、残土の問題は方法書から変わっていないようです。ウラン鉱床は旧動燃のボーリング調査を基に回避できると述べていますが、果たして可能か。シデコブシとハナノキは、 「生育環境の一部が縮小する可能性がある」と平然と述べています。
 水文調査も一部の地域で部分的に行われたようで、期間も通年でなく限られているようです。
 これから、しっかり準備書を検討し、対応を具体的に進める必要があります。
                                                                         以  上
 「望星」の記事2枚とハナノキとシデコブシ関係の準備書を貼り付けます。 


   






コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「岐阜県環境影響評価条例」は遵守されているか?! 県知事意見書等!

2013年09月22日 07時27分15秒 | 日記
 おはようございます。
 「環境影響評価法」及び「岐阜県環境影響評価条例」に基づき、JR東海がリニア新幹線建設計画に対する「環境影響評価方法書」を提出し、それに対する意見「第一次住民等意見書」をまとめ関係都県知事及び関係市町村長に「中央新幹線(東京都・名古屋間) 環境影響評価方法書についての意見の概要」(報告書)が提出されました。
 県知事はJR東海から提出された「報告書」と「環境影響評価方法書」に基づいて、環境保全の見地からまとめた「第一次知事意見書」をJR東海と関係市町村に送付し、関係市町村長から意見を求めました。
 関係市町村長は、意見を述べるときは、「第一次住民等意見書」に記載された関係住民の意見について、特に配慮するものとすると定められています。
 県知事は、第一次知事意見書を作成するときは、必要に応じて「岐阜県環境影響評価審査会」の意見を聞くものとする。という条例に基づいて「審査会」が開催され、その議事録が昨日まで紹介した内容です。
 そして、「岐阜県環境影響評価条例」の第十二条には「事業者は、第一次知事意見書の送付を受けたときは、当該第一次知事意見書及び第一次住民等意見書に記載された意見を踏まえ、方法書に記載された事項に検討を加えるとともに必要な修正を行ったうえで、実施しようとする第一種対象事業に係る調査等を行わなければならない。」と定められています。 

 平成24年2月28日に、古田肇知事の「意見書」がJR東海に送付されました。
 「中央新幹線(東京都・名古屋間)環境影響方法書に対する岐阜県知事意見書」は34項目で、5頁です。一部を紹介し、貼り付けます。
項目は、<総括事項> 【事業計画】 【調査地域】 【環境影響評価項目】 【その他】
    <個別項目> 【大気質】 【騒音・振動・微気圧波・低周波音】 【水質・底質・地下水】 【地形・地質・土壌環境】 【動物・植物・生態系】 【文化財】 【磁界】 【景観】 【廃棄物等】 【その他】となっています。

<総括事項>
【事業計画】
1.線路やその他の付帯設備の位置・規模の具体化にあたっては、環境の保全の見地から特に重要と考えられる次の地域を回避するよう慎重に検討すること。
 ・ウラン鉱床やその恐れが高い場所(地層)
 ・廃棄物の埋設・土壌汚染の可能性が高い個所
 ・貴重な動植物に密接に関係している重要な湿地

2.線路その他の付帯設備の位置・規模を具体化した場合は、その経緯及び内容について速やかに情報提供し、これに伴い具体化される調査計画に関して必要な協議・調整を行い、適切に調査、予測及び評価を行うこと。

3.具体的なルートを示すにあたり、ルートを絞り込む際の環境への配慮等の検討経緯を詳細に記載すること。

21.ウラン鉱床やその存在を否定できない場所や地層等の掘削工事を必要とする場合は、掘削土中のウラン濃度の把握方法や管理を必要とする濃度のレベル及びウラン濃度が高い掘削土が発生した場合の取り扱いについて、あらかじめ検討すること。

 <コメント>
 県知事意見の1項で、「ウラン鉱床を回避するよう慎重に検討すること」と述べているのに、21項では「ウラン鉱床・・・掘削工事を必要とする場合・・・」とウラン鉱床の掘削を認めるような内容となっており、基本的には環境破壊はある程度認めて推進の立場での「意見書」であり限界があります。
 前にも述べましたが、県条例の12条に「住民等の意見を踏まえ、・・・・必要な修正を行ったうえで、…調査等を行わなければならない。」と定められています。そうすると県知事意見書は平成24年2月28日にJR東海に送付されていますので、必要な修正を行えば、調査開始は、早くても平成24年3月以降になりますが、どうなっているのでしょうか。
 あれだけ多くの「住民等の意見」は全く無視され、方法書の修正は行われず、調査が始められたのでしょうか。専門家の意見の中には、項目によっては「通年観測と複数年調査が必要」と述べられています。
 方法書を出してから準備書を出すまで2年間経過したから、調査期間は2年という主張に取れますが、とんでもないことであります

                                                                          以  上
 岐阜県知事意見5頁と中津川市の意見の要約版を貼り付けます。

   

 <追 記>
 2月20日から今日まで毎日続けてきましたが、所用で3日間不在ですので、ブログを休みます。よろしくお願いします。
 




  
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「岐阜県環境影響評価審査会 議事録」終わり!

2013年09月21日 07時00分25秒 | 日記
 おはようございます。
 昨日の続きです。平成24年1月31日の「岐阜県環境影響評価審査会 議事録(概要版)」の残り5頁です。
 「残土処理」 「ウラン鉱床」 「大気汚染」 「地震対策」 「日照障害」 「電波障害」 「文化財保護」 「手続き」などについて審査されています。一部抜粋し5頁貼り付けます。

【委 員】
 隠しているのではなく、検討して予測は立ててますよね。トンネルを掘るということはそこに行く道路を作らなければいけない話だし、それに対してどの程度の土地がいるかどの位の道路を通らなければいけないかとか、そこにダンプカーがどれ位通るということは予測として立てて進めていらっしゃるということですよね。

【事業者】
 今後ルートを絞り切りまして、ルートのどこがトンネルになるか橋梁になるかという計画を作ってまいります。今の段階ではトンネルがどの位の延長になるかとかはまだ決定しておりませんので、今後いろいろな環境調査をやりながらどこに通すのがペストなのか、どういう構造で橋梁を作るのが環境に一番負荷を掛けないのかということを検討してまいります。ですから今の段階では確たる決まった計画がない状況でございますので、準備書までにルーとなりトンネルの延長なりを確定していきたいと思います。どの位土が出るのかという事でございますけれども、構造によって量が変わってまいりますので、構造が決まってからでないとはっきり言えないわけです。例えば山岳トンネルですと,内空断面積が約74㎡で、だいたい大雑把にいうとメートル当たり100立方メートルくらいの土が出ます。今のところそれくらいしかお答えできない状況ではありますが、今後、土の処分につきましても、工事の中や公共事業で使うなど有効利用を図っていきたいと思います。有効利用ができないところにつきましては、処分場を設けて捨てることになりますが、それについても十分な環境調査をやって環境への影響が少ないように努めてまいりますし、なるべく工事に伴う新しい道路を作ったりということのないように既存の道路を活用してということを基本にしまして環境への影響が少なくなるように努力してまいりたいと思っております。

【会 長】
 今回対象事業区域にウラン鉱床が存在するということで、専門調査員をお願いして意見を戴いています。専門調査員の方は今回もご都合が悪くて出席いただけませんでしたが、資料1の4頁に専門調査員からの質問がありまして、それに対して事業者の回答がありますが、回答の中で「適切に処置」又は「適切に対処」という表現が出てきますが、どのように対処することが適切と考えられているのか具体的に提示できないかというコメントをいただいています。これについていかがでしょうか。

【事業者】
 先ほど重金属の話もございましたけれども、その処分も含めてどういった形でやっていくのかということは準備書の中で、適切に記述していくことを考えております。


 <コメント>
 この審査会での問答で感じたことは、ルートが決まっていないために、JR東海の回答は曖昧模糊とした内容ばかりです。本来はねルートが決まってから具体的な建設計画を提示し審査会を開くべきではないかと思います。だから、問題はすべて先送りされ、「準備書の中で明らかにする」というのがほとんどであります。
 しかし、ここまで来てしまった以上、一人でも多くの方に意見書(パブリックコメント)を提出していただき、審査会では形式的な会議の進め方ではなく、徹底的に時間をかけて問題点を指摘してもらいたいものです。
 休み休みとなりましたが、これで、「中央新幹線(東京都・名古屋市間) 環境影響評価方法書についての意見の概要 【岐阜県】」528件の意見と「岐阜県環境影響評価審査会 議事録(概要版)」23頁の紹介を終わります。
 明日は、「環境影響評価方法書に対する岐阜県知事意見」に触れてみたいと思います。
                                                                           以  上
  
   

 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中津川市長会見あいさつ! 岐阜審査会議事録!

2013年09月20日 07時03分28秒 | 日記
 おはようございます。
 昨日に続き、平成24年1月31日の「岐阜県環境影響評価審査会 記事録(概要版)」について、記事録は11頁ありますので、6頁取り上げます。
 審査されている内容は、「CO2の比較は飛行機でなく、別の鉄道と比較すべき」 「県ごとの調査であるが、情報交換すべき」 「電磁波とシールド、ペースメーカーについて」 「電力使用について」 「地形地質について」 「騒音について」 「残土処理について」などについてです。一部抜粋します。

<電磁波・磁界について>
【委 員】
 磁界に関することですが、前回の質問に後から事業者から出された回答について確認とコメントがあります。資料5頁の上から2段目の回答は静磁界基準値について400mTが妥当でないと認めたということでしょうか。

【事業者】
 前回ご指摘いただきましたとおり、安全上の基準ということで400mTが定められておりますけれども、一般的な環境としては非常に高いということで、もう少し妥当な基準として1mTを基準として検討を行っています。

【委 員】
 回答で「0.5mTではありません」と否定的に書いてあるのは心外です。私はICNIRPの資料を持っていますが、ペースメーカーの人には0.5mTが妥当であると書いてあることは了解されていると思います。この後の回答に「なお」とありますが、「しかしながら」と書き換えるべきだと思います。1mTということですが、400mTと比べれば小さいですが、ペースメーカーの場合は、1mTのリスクというのは、0.5mTに対して、10倍になっているという報告もありまして、今回の1mTの基準に対してもそれでいいのかという検討をしていただきたいと思います。

<残土処理について>
【委 員】
 ・・・・このトンネルで出た土はどうやって処理するのですか。どこへ持っていくのですか。

【事業者】
 土につきましてはできる限りその事業の中で使えるものがあれば使わせていただきます。例えばどこかで整地をしてものを作らなければならないという事でしたら使います。それから沿線自治体で土地を造成したいという話がありましたら使っていただくことを考えています。そういう用途が無ければどこか処分場を設けまして、そちらのほうに処分するということになります。具体的な場所についてはここでお示しすることはできませんが、基本的には岐阜県内にダンプカーで土を持っていくかたちで考えています。

【委 員】
 だいたいどれくらいの分量ですか。

【事業者】
 ルートが決まっていないものですからどれくらいかということをここで説明するのは差し控えさせていただきます。

【委 員】
 そんな複雑な話でなくて、認識としてだいたい東京ドーム何倍とかいうことでいいんです。その土をダンプカーで運ぶと言いますが、物凄い量ですよね。どの位の量かダンプ何倍分かどの位の頻度で運ぶのか、運ぶのにどのルートを通るのですか。

【事業者】
 ただ今いただいたご意見は今後準備書の中で予測評価をしていく段階で非常に大切なポイントだと考えております。イメージの話もありますが、ルートによって変わってくることもございますので、数字が独り歩き良くないですからその点についてのコメントは差し控えさせていただきます。ただ準備書の中ではしっかり記述させていただきます。

 <コメント>
 電磁波を防ぐための「シールド」について、JR東海は具体的な発表はしてきませんでした。客室のシールドについて、素材とか、厚みなども明確でなく、車体自体にシールト素材を使用し、防禦していると述べてきました。また具体的な電磁波の実測データも明らかにされませんでした。準備書ではどうなっているのでしょうか。
 トンネル工事による残土の量については、準備書である程度明らかにされているようですが、残土処理については具体的になっていないようであります。上で述べているように「整地をして物を作らなければならない」とか「沿線自治体で土地を造成したい」という話であります。
 「出来る限りその事業の中で使う」と述べていますが、ほとんどがトンネルで、盛り土部分はないと思われます。あるとすれば工事用道路の整備等ではないでしょうか。
 前にも何回か取り上げましたが、山梨県は39億円を投じて残土を受け入れ整地しましたが、その土地は使用されず放置されているとのことであります。JR東海は自治体に下駄を預け、何とかしょうと企んでいると思います。
 残土処理には、絶対に税金を使わせないようにすべきであります。                                                                            以  上

 議事録6枚と、中津川市長の環境影響評価準備書に関しての記者会見の要旨を貼り付けます。

    




 






コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リニア新幹線ルート図(中津川駅付近)

2013年09月19日 14時14分32秒 | 日記
 こんにちは。
 JR東海が発表した、ルート駅位置、車両基地位置などの地図の中津川市付近を入手しましたので、貼り付けます。
 サイズはA3の横2枚なので、2分割で4枚です。


  
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「準備書」発表! 「審査会議事録」!

2013年09月19日 07時35分37秒 | 日記
 おはようございます。
 朝ブログを開いてびっくり、昨日は最高のアクセス数だったのに、今日は、その2倍以上でした。ありがたいことであります。
 JR東海が「環境影響評価準備書」を発表し、ルートと駅位置、車両基地場所などを明らかにしました。昨日は、テレビで終日リニア関連のニュースが流れていました。しかし推進の立場の意見が多く、財界・政界人が、「東京オリンピックに間に合わせよ」という発言に象徴されるように全くリニアの現実を分かっていないのは残念であります。
 今日の中日新聞は一面トップから、多くの記事が掲載されていました。中日の記者のインタビューに、わざわざ出かけて応じたのに、見た限り、一行も載っていないようであります。これがマスコミの現実であります。
 中断していました。 「岐阜県環境影響評価審査会 議事録(概要版)」を取り上げます。なぜ方法書の意見にこだわるかと言いますと、これが基になって県知事意見書が出されているからであります。「準備書」に対する意見(パブリックコメント)もJR東海によって、まとめられ関係自治体に送付され、「審査会」等が再び開催され、「準備書」に対する最終的な見解が出るからであります。
 「審査会」は、「方法書」の意見と「準備書」の意見に整合性が求められると思います。当然、委員も同じ人を選定すべきと考えます。

 時間がありませんので、今日は「平成23年12月」の議事録の残り8頁貼り付けます。一部抜粋します。
【委 員】
 ほとんど地下を通っていくので植物の影響はなんらないと思えるようなんですけれど、岐阜県の植物は山梨、長野と全然違います。ここは特に岐阜県だけでなく、東海の中でも非常に特異的な植物群です。東海丘陵要素植物と言われる要素植物がここには生育していまして、それは大規模な湿地ではないのですね。小さな湿地なんです。湿地として保護されているところはほとんどありませんので、そのあたりは慎重に進めないと見過ごす結果になります。もうひとつ、ここの植物は、水との関係で生きている植物です。本当に表層を流れ出てくる水が溜まって、それが植物を育てているという現状ですので、地下を通った場合、水源がどうなっていくかということを含めて慎重に対応してほしいと思いますし、最近市町村で調査されていると思いますけれども、小さな湿地みたいなところは見過ごされている場所がかなりあり、そういうところに意外と貴重なものが残っていますので、そういったあたりもきちんと調査を進めていっていただきたいと思っています。まだ方法書の段階ですので、実際に何が出てくるかによって変わってくると思います。慎重に対応をお願いします。

【事業者】
 私どもとして、資料収集、ヒヤリング等を進めてまいりますので、専門家の方のご意見もいただきながら事業を進めたいと考えておりますで、よろしくお願いいたします。

【委 員】
 2点ほどあります。ひとつは、工事に伴って、工事に入る前や工事中にも濁水が川に入ると大変です。土砂が河川に流れ込まないように考えていただきたいということです。もうひとつは、魚類について、これはどこの川におきましても、調査を尽くしているという感じで、従来の資料を充分に利用してこの調査で採集圧がかかって、魚類の棲息に悪い影響が出ないように配慮をお願いします。

【事業者】
 工事によって濁水等が流れ込まないようにという事でございますが、工事中におきまして先ほど重金属のお話もございましたが、排水について定期的に水の検査をしながら必要な場合は中和するとかそういったことを行ってまいりますし、濁水におきましても一度沈殿させまして清水のようにして排水する形にしたいと考えております。なるべく周囲に対する影響が小さい形でやらさせていただくことで考えています。

 <コメント>
 「環境影響評価準備書」は1400頁あり、要約版でも400頁あるそうであります。これを全部見て判断するのは大変な作業です。専門的なことは理解できない部分もあると思います。
 大鹿村の仲間たちは、9月7日に「日本自然保護協会」の辻村さんを招いて「準備書」に対する勉強会を開催されたそうであります。
 昨日は、説明会の日程も発表されました。全都県で92回、中津川では、10/2、18:30~中津川文化会館ホール、10/11.18:30~坂本公民館ホール、10/13.15:00~中津川健康福祉会館ホール、10/14.15:00~坂本公民館ホール、の4回です。是非参加して意見を述べましょう。
                                                                          以 上


  
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする