「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

膨大な残土・大量の電力消費・景観の破壊!

2013年09月08日 06時39分27秒 | 日記
 おはようございます。今日も「環境影響評価方法書に対する意見の概要」です。やっと先が見えてきました。

「生活環境(人と自然との触れ合い:景観・人と自然との触れ合いの活動の場)」について
●景観は現状よりも良くなるようにしてほしい。コンクリートや構造物はネットや自然で囲むなど、モデルになるような工夫をすべての場所で検討してほしい。

景観の評価に当たっては、現地において、登山客や住民等により行う必要がある。

●工事の実施に伴う景観への影響についても環境影響評価項目に選定すべき。

「生活環境(環境への負荷:廃棄物等:建設発生土)」について
●大規模なトンネル掘削による残土処理はどうするのか。

大量に発生する残土が処理しきれるのか、または残土処分のために埋立用地がどの程度必要なのか全く不明である。当該事業の範囲で残土処理を行うことが不可能という前提に立ち、計画段階から、受け入れ先である他の事業でどの程度まで処理し、新たな残土処分場の建設が必要なのかなど、現段階で考え得る処分方法を示さなければ、方法書の記載内容としては不十分である。

「生活環境(環境への負荷:廃棄物等:共用時の廃棄物)」について
●駅の共用時に伴う廃棄物の処理について注意して、誠実に今後の手続きを進めてほしい。


「生活環境(環境への負荷:温室効果ガス)」について
●CO2日排出量が航空機の1/3とのことであるが、従来型の新幹線と比べてどうなのか?既存新幹線との詳細な比較とすべき。

工事におけるトラックヤダンプカー等の車両によるCO2排出量は計算に入れてないようだが、これで本当に環境にいい鉄道と言えるのか。

●超電導リニア走行の電力消費に伴う発電所での年間排出量を算出・公表し、改訂京都議定書目標達成計画(閣議決定)にどう影響するのかを検討し、さらなる削減策を示すべきである。中央新幹線の電力確保のために、新たな発電所が必要になるような、地球温暖化対策に逆行する施策は再検討すべきである。

リニアのCO2排出量は航空機の1/3と報告されているが、更なる低消費電力化が可能なのではないか。新幹線でも消費電力を0系から半減できたように、リニアにおいても今後の技術開発の進展による排出量の削減に期待する。

 <コメント>
 残土処理については、山梨県が39億円も費やして残土を受け入れ、その処分地は利用されず放置されているそうです。JR東海は、残土処理について自治体に、ゲタを預けるような方針のようですが、山梨県の例のような、自治体からの支出は絶対にすべきではありません。
 「明かり部」(トンネル以外の橋梁や高架部分)はコンクリート等のフードで覆われ、景観破壊は避けられません。
 電力の供給は、新潟の柏崎刈羽原発から実験線の近くまで100万ボルトの送電線が引かれていますし、静岡の浜岡原発から富士川沿いに送電線が建設されており、当初は原発を当てにしていたことは明らかであります。
                                                        以  上





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