現在、演奏活動はもとより、神戸女学院大学で講師として後輩の指導に当たられている、ヴァイオリニストの菊本恭子さんとのお付き合いはかれこれ20数年になります。ご自身の演奏活動の傍ら、私たちが企画するサロンコンサートや被災地復興コンサートなど、快く引き受けてくださり、美人の上、人柄の良さも加わってファンの方も多く私たちもずっと追っかけをしてきました🎶。
その彼女が昨年10月21日に、”自転車で転んで右手首を骨折”というニュースを聞いたときはびっくりし「どうなるのだろう!?」と胸が痛みました。
その日から3か月後の本日、なんと”第180回 ラリューシュ新春コンサート”で彼女は見事に復活されたのです!!
ピアノ伴奏者は、菊本さんと親友のピアニスト中川美穂さん(桐朋学園音楽部演奏学科卒、現在、京都市立堀川高校、同志社女子大各講師)
演奏曲目はベートーベン・コルンゴルト・サンサーンスとどれも難易度の高い曲ばかり🎶
最初の1音を聞いた時、思わず、稲妻が背中を走りました! 「困難を乗り越えた渾身の音色」でした!。
一番高い音の弦(E線)のみを使ってのすすり泣くような音に肝をつかまれ、中川さんとぴったり息の合った演奏に感動と涙がこみ上げてきました。”苦難を乗り越えた音”とはこのようなことを言うのでしょう。
彼女はお医者様や周りの方からの情報で酸素カプセルに入ったり、エアーで何度もヴォーイング(運弓)の練習をされたとか・・・
感動の余韻が残る中、”艱難汝を玉にす”の諺を噛みしめながら会場を後にしました🎶