あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
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マグロ,お楽しみに?

2008年06月21日 22時48分47秒 | 経済全般
原油高の影響で,マグロも8月頃から値上げするそうです。

マグロ、8月中にも値上げへ=燃油高、国内外船の休漁で(時事通信) - goo ニュース

もはや100円スシは経営できないのでは?

原油高だけではありませんが,いろいろなあおりを受けて,食品は軒並み値上げしました。原油高でイカ漁の漁船がストを始めるなど,水産業にも値上げの波が押し寄せています。
また,多くの魚類については,世界的に需要が伸びた(特に中国やインドで生魚を食べる人たちが増えたためなどとも言われていますが,もちろんそれだけではありません。)こともあり,日本の漁獲量が徐々に制限されつつあります。当然,それに伴い,値上げすることになります。
既に,サケマス協議やカニ協議などでは,大幅に漁獲量が制限されることが確定しています。
さらに,あまり報じられませんが,全体的に漁獲量が制限されているあおりから,今まで節系として扱われた魚が通常の食品やエサの方に回さざるを得ず,その結果鰹節や煮干しなどに回ってくる魚が減り,結果節系も相次いで値上げが始まっています。つまり,お出汁も高くなっているのです。
もはや,「お魚はすべて高級魚」という時代が始まりつつあるのです。このままでは,サザエさんのオープニングの「お魚くわえたドラ猫,追っかけて」の部分は,「陽気なサザエさん」ではなく「必死なサザエさん」になることでしょう。

さて,マグロの話に戻りますが,マグロの場合,唯一安心材料があります。それは,「マグロは冷凍保存されており,多くの食品会社では,実は向こう2,3年分の在庫は冷凍で確保済みである。」ということです。当然,これは各食品業界の損益勘定の話になるので,手の内はさらさないでしょうが,生マグロにこだわらなければ,本来的には値上げしなくても対応可能なのです(もちろん,輸送コストは高くなっていますので,結果的に値上げは多少あり得るでしょうが,マグロそれ自体のコストはさほど変わらないはずです。)。
したがって,マグロの値上げ自体は,そんなにパニック的に考えなくてもいいと思います,とりあえずは。
ただし,今の冷凍在庫がなくなると話は別です。そうなると,マグロの値下げはかなり難しい話になります。今以上に高級魚の座に君臨することでしょう。

100円寿司は,本当に100円ではやれなくなるかもしれませんね。おそらく,100円でやっていけるのは,「なす」「コーン巻き」「カッパ」「梅」「おいなりさん」位じゃないでしょうか。んー,これじゃあ,寿司屋じゃない!!
もっとも,銀座の高級寿司店でしか食事をしない偉い方々の場合,大トロ1貫5000円が1万円になっても,何も感じないでしょうから,100円寿司の気持ちは全く理解できないでしょうね。しいては,物価上昇の意味が分からないかもしれませんね。

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8 コメント

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たまに高級品? (てるりん)
2008-06-21 23:52:38
こんばんは。
物価上昇、我が家は乳製品の値上がりに一番敏感になってます(娘が牛乳よく飲むので)。何でも上がってるのですが、どうせ高いなら、ちょっといいの食べてみようかな?なんて気分で時々ワンランク上?の商品(といってもスーパーに売られてるものですよ)に手出ししています。例えば冷奴は男前豆腐(ご存知でしょうか?)など。味噌汁には安物ですがね(^^;;
先日、マグロの解体販売していたので、思わず中トロ買ってしまいました(^^;;。新鮮でおいしかったです。
大トロまでなると脂身が多くなるので、逆に食べられないですが。安いのはスジが気になりますが、普段はそうです。
値上がりより心配なのは、偽マグロが出回らないかということ。特にネギトロは分からないようで。
てるりんさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2008-06-22 00:51:53
こんばんは。
男前豆腐,半額シールが貼ってあるときに買ったことがあります。あれは美味しいですよね,確かに。
マグロ解体ショーは,ついつい煽られて買ってしまいます。確かに,安い気がするし,新鮮な感じもするからです。そして,何よりも「目の前でやっている」という安心感です(マグロそれ自体が偽装だとしたら,そこは見抜けませんが・・)。
偽魚は既にかなり出回っています。100円寿司では,偽というと語弊がありますが,実際とは違う魚を使っています(もちろん,そこはちゃんと標記しています。偽魚というより,似せ魚,っていうところでしょうか。)。
標記しないで偽魚を出すケースが増えてきそうですね。現に,関サバは,相当違うものが市場に出回っていて,漁業関係者が悩んでいるという話を耳にするくらいですから。
魚の需要 (takeyan)
2008-06-27 01:41:21
以前、一生懸命刺身や寿司を海外に広げた人々は何を考えていたんでしょうね。
そこが一番の疑問です。
高い→買い控え→食べない という流れで魚を食べる文化自体が細る一方です。
海外に広めた人々は (九龍)
2008-06-28 00:38:13
takeyan様
海外に魚を広めた人々というのは、
当時 『経済成長→食の欧米化→肉食→魚の需要低迷→国内で売れないなら海外で』
という動きだとお思います。

近年、健康志向だとか、ブランド魚などの
営業努力で、国内消費が拡大してきたから

の需給逼迫ではないでしょうか。

実際、乳製品の不足だって、
2年前の牛乳剰りからの、大量破棄→生産調整→牛乳不足ですし。

農産物、水産物のように
命を相手にする産業は、
工業のように「生産調整」はできないのですから、需要が落ち込めば
生産量に会わせて、販路拡大を考えます。
それでもだめなら、規模縮小です。
そこへいきなり、「やっぱりよこせ」といわれても、生産者が対応できるはずがありません。
工業のように、機械が動けば製品が出てくるのではなく、
育てたり、探したりといった、自然と時間とのつきあいが必要なのですから。
takeyanさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2008-06-28 16:47:31
こんにちは。
刺身文化を世界中に広げた前提のひとつに,「魚は無尽蔵にある」ということがあったのかもしれません。
「国や地方自治体の財源は無尽蔵にある」という前提で箱物作りを推進してきた発想に近いかもしれません。
ただ,魚文化を世界に広めた人たちは,純粋に日本食を広めようとしたわけですから,箱物の人たちとは違ってかなり純粋な発想だったかもしれませんね。
九龍さま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2008-06-28 16:49:57
こんばんは。
牛乳問題もそうですし,減反問題もそうですが,「急に増やせ,減らせ」などといわれても自然相手のものは絶対的に無理があります。
一方で,天候に応じて豊作,凶作の差も大きいです。
だからこそ,ある程度の備蓄と,計画的な農政が望まれるのでしょうね。
農業には (九龍)
2008-06-28 22:41:05
農業に対しては、どうしても、社会一般に
「お百姓さん」とか「田舎」というイメージがあるとおもうのですが、
現実の農業経営には、
天候などに対するリスクヘッジしかり、
需要予測(しかも、種子調達や肥育の関係もあるので、2年先の需要)しかり、
一般会社以上の難しさ、能力が求められると思うのですが、
どうも、若者の就農などというと、
都会では、一般会社に入れなかった人向け
人と接するのが苦手な人向け
のようなイメージがあるように感じます。

同時に、消費者の安い物志向も、どうかと思います。
ちょっと値が上がったら、すぐに外国産
では、農業はいつまでたっても、利益を上げられません。

農業はボランティアではないのですから。
九龍さま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2008-06-28 23:08:00
こんばんは。
農業は,かなりの能力と経験が必要な仕事です。だからこそ,本来は「後継者の育成」が重要なのですが,残念ながら,「ハイリスク,ローリターン」な仕事になってしまったために,今では後継者不足に悩まされるという大問題になってしまったのです。
確かに,少し前までは安い外国産が重宝されていましたが,例の中国冷凍餃子事件をきっかけに,「国産ブーム」がおこり,国内農業に対する注目が高まっています。
これを一過性のブームとしないようにできれば,国内農業も再び反映するかもしれませんね。

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