過激派、首都方面へ進撃=モスル脱出50万人か-イラク
【カイロ時事】イラク第2の都市モスルなど北部各地を制圧したイスラム教スンニ派の過激派「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」は11日、首都バグダッド北方のバイジに進撃した。ロイター通信が伝えた。
バイジはモスルとバグダッドを結ぶ中継都市。ISILがこのまま南下を続ければ、首都侵入を許すことになり、イラクのマリキ政権は存続の危機に直面しかねない状況だ。
一方、現地からの報道によると、モスルではISILの武装集団が市内を巡回するなどして、住民支配強化を目指した引き締めを図っている。ISILの過酷な 支配の実態は住民にもよく知られており、弾圧への恐怖から、モスルの人口の4分の1に相当する50万人規模の人々が市外に脱出したとの情報もある。 (2014/06/11-18:19)