人はタンパク質を食べるとそれが体の中でアミノ酸に変わり、
それを原料としてブドウ糖をつくることができます。
これを糖新生といいます。
その過程で使われるカルニチンという物質が今回の
キーワードです。
「カルニチンが低下すると脂肪酸β酸化ができず、糖新生が
低下するため、食事が十分に摂れない状態下では低血糖を
きたします。」
様々な物質が入り乱れて糖新生が行われますが、今回は
ここだけに着目します。
このカルニチンの合成にはビタミンC、鉄、ビタミンB6、ナイアシン
が必要です。
そのため鉄欠乏の人は糖新生がうまく行われず、糖質制限も
成功しないのです。
日本の女性には鉄欠乏症が多いので、女性に糖質制限が
うまくいかない人が多いこともうなずけます。
またナイアシンというのもビタミンBです。
鉄分とビタミンBが多く含まれる食べ物。
それは肉です。
肉をはじめとしたタンパク質、鉄、ビタミンBが体の中でうまく
代謝されないと糖質制限はうまくいかないようです。