もともとリウマチの患者さんに口呼吸の人が多いことから、それを鼻呼吸に改善することを目的に考えられた「あいうべ体操」ですが、顎関節症にも有効だと考えています。
顎関節症は
顎の筋肉が痛い
顎の関節が痛い
口を開ける時に顎が鳴る
口が開かない
などの症状を呈する病気です。
顎を過度に使うことが原因と考えられ、その主なものは歯ぎしりや食いしばり、そしてTCH(日頃歯を接触させる癖)です。
これらによって顎に過大な負担がかかり物理的に炎症が起こります。
顎関節症にはそれぞれの症状に合わせた運動療法があります。
簡単に言うと「顎の体操」です。
あいうべ体操がこの顎の体操としても有効であると考えています。
顎を正しく動かすと炎症は改善します。
正しくとは、「スムース」に「左右対称」に「大きく」動かすことです。
コツとしましては、痛みが生じない範囲で大きくあいうべ体操を行うことです。
口を開けると痛む人は「あ」を避けましょう。
「い」と「う」はできるはずです。
「べ」は一番大切なので、痛くない範囲で口を開けて「べー」とやりましょう。
顎が鳴る人は下顎を前に出してあいうべ体操をやりましょう。
志村けんの「あいーん」のように下顎を突き出してあいうべ体操を行いましょう。
顎が鳴らないようにあいうべ体操ができたら、顎の状態は良くなるはずです。
様々な病気に有効であるあいうべ体操。
顎の調子が悪い人も実践してみましょう。
小幡歯科医院
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