ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ファームステイ

2011-04-23 | 旅行
まだまだ旅の余韻冷めやらずで、今日もティティラウペンガの写真で


行ってみるまでどんなところなのか、想像もつきませんでした。

宿泊施設が一軒屋だということぐらいしか知りませんでした。


着いてみたら、周りはこんな。



いわゆるファームステイ



迎えてくれたスタッフはクルマで30分かかるトコロアに帰るというし



「なにかあったら電話して!」

と言われても、こんな道、夜中に走れる?(しかも初日は大雨でした)


幸い近く(徒歩3分)に農場の従業員の住む家が・・・・

いざとなったら、あそこに駆け込もう


宿の目の前は、ウールシェッドと呼ばれる

羊の毛刈り場


「1匹もいなくて残~念。羊がいるのを見たかったな~」
と思いながら眠りにつき・・・・

(ベッドカバーもマオリ・モチーフ。眠っていても強そうです)




朝起きたら、 

この通り


朝7時半でこの状態って、

みんないったい何時に来たの
(しかも音もなく。こっちが爆睡してただけ?)
牧場の朝は早いです


宿の周りを自由に散策する羊たち。



どうやったのか、柵をすり抜けて脱走した2匹。




散歩から戻ると、入り口が羊でいっぱい



いきなり走り出す善(14歳)

こらぁ~
羊を追いかけて、いじめちゃダメ・・・・




追いかけてない??


二手に分かれて走っていく善と羊。

善は早く帰りたかっただけのよう。
(トイレだったの?)



しかし、これだけ羊に囲まれていると・・・・



どっちが柵で囲まれているのか、



だんだんわからなくなってきます。



羊の方が広々したところで食べたり寝そべったり・・・・

自由に見えます


丸1日自由にしていた羊たち。
夜はけっこう冷え込みますが、その辺に1匹1匹うずくまっていました。
みんなでくっついたら温かそうなのに
でも、真っ暗な闇の中で黙々と食べ続ける羊も
(懐中電灯までつけて、真夜中の羊をチェックしてしまったワタクシ


翌朝もこれまたビックリな光景

お迎えのトラックです。
長いコンテナ2つ分の荷台でしかも蛇腹式(というのかな?)


こんなんでバックしてくるんなんて、

神だ!


「ホント、尊敬するよね~、こういうトラックのドライバーって~
と夫婦で惚れ惚れと見つめてしまいました。


どんどん羊が積み込まれていくのですが、荷台の陰で見えません。

初日に撮った写真に積み込み口のようなものが写っていたので、
ここから1匹ずつ積んでいたのだと思われます。


しかし、このトラック、こんな道なき道を上がって来たのかと思うと、

ホントに尊敬


「これ1台で食ってけるっ
という世界なのかも。


普通、ファームステイというと農場主の母屋か離れに泊まって、
朝は乳搾り
絞りたてのミルクを飲んで、
自家製のヨーグルトやチーズをふるまわれ、
子羊や子ヤギと戯れ、
子馬に乗って敷地を回って、
愛想のいい牧羊犬がいて・・・・
(って、遠~い昔にフランスでそんな休日を過したことがありました)


・・・・というイメージですが、ここのファームステイは、
お客が完全に放し飼い




「治安ってなんですか?」
というぐらい人がいないし、夜なんかホントに真っ暗で、


「ここまで来れるもんなら来てみろっ!」
ぐらいな暗さ
(道はあんなだし、片側は崖だし、ガードレールなんてないし)


自分たちも出られないけれど、誰も来られない場所でした。


この愛想のなさが・・・・・




たまらなく好き
(ホント、商売っ気ゼロ

でもファームの中はコーヒーやお茶はもちろん、缶詰、ハチミツ、インスタントラーメン、レリッシュ、シリアル、冷凍食品、計量カップからベイキング用品まで揃っていて、まるで誰かの家にお邪魔したかのよう。

暖炉の火も起こしておいてくれて、温かい部屋に招き入れられ、
滞在中も部屋の隅々におもてなしの心遣いを発見しては感動しました。


いつか必ず再訪してみたい場所です。
(な~んにもないんですけどね~

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