ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

不況の日々

2009-02-27 | 移住生活
ボランティア先でいつものように寄付の品の山と格闘していると、
「お客さんがお財布盗られちゃったの~!!!」
と、年配の同僚が駆け込んできて教えてくれました。

「免許証やクレジットカードも入ってて大変よ~。カウンターに置いて買ったものに気をとられているうちに盗まれたみたい・・・」

実は最近ではこれで2回目。
つい先日も出入りの業者がキャッシャーでお金を払おうと携帯電話をカウンターに置いてお財布を出したすきに携帯を盗まれてしまったばかり・・・。2年以上ボランティアをしていてこんなことは初めてで、立て続けなところが嫌な予感。

他にも、靴コーナーで自分の履いてきた靴を商品と履き替えて行く人も続出している様子。どれも中古なので履いてしまったらまずわかりません。それを言ったら古着も同じことなのですが・・・。
ポツンと残された再販できないような古いサンダルやジャンダル(ビーサンのこと)を見つけるたびに、暗~い気持ちになりますー。ー;

NZのGDP(国内総生産)がマイナス成長に陥って早3四半期。
通常の定義では2四半期連続のマイナス成長を景気後退、リセッション入りとするので、すでにどっぷり不況というわけです。

昨年は総選挙があったこともあり、政治家もマスコミも国民も驚くほど楽観的で、「景気悪化は海外の問題」と簡単に片付けていたきらいすらありましたが、今年に入るやそんな“冗談”も言っていられず、今は雇用の確保を最優先するために「週休3日制」(または2.5日制)の導入などで政府、財界は喧々諤々とやっています。

欧米メーカーでは昨年から週休3日制が導入されているところもあり、いろいろな面でNZの不況の度合いはアメリカに9ヶ月、イギリスに半年、オーストラリアに3ヶ月遅れで進んでいるのかな~と思います。でも経済規模が小さいがゆえにそのうち持ちこたえられなくなり、このタイムラグは年内に消滅するかと思っていますが・・・。


(夫が気に入りクイーンズタウンでこっそり撮ってきたの湖畔の老夫婦。財政赤字の悪化が進めば政府が年金給付額に手を付ける可能性もあるでしょう。89歳の友人ベットはすでに心配しています)

その分、雇用状況、不動産価格、資金調達、企業業績、財政赤字と軒並み一気に悪化するのではないかと見ています。ここでも言ってきたかと思いますが、子どもでも知っているような有名小売チェーンが経営破たんするなど誰の目にも不況が“見える”ようになり、消費者心理、景況感がド――ンと悪化・・・そこに海外で職を失ったキウイが続々と帰国して~~~あちゃ~><;;;・・・という展開?!


さしずめ不況の日々を送るに当たり、こんなことに注意しようと思っています。(治安対策が多いのは残念な現実?!)
厳重な戸締り
(「ちょっとそこまで」でもドアもクルマも心も施錠!警視庁並みに
寒っ≧m≦?ドアチェーンをつけたり玄関に男物の靴を置くとか。あっ、うちは軽く30cmはある温のジャンダルがいつも出てます!) 

カードケースの携帯
(万が一お財布を盗まれても被害を最小限にするため、カードや免許はお財布に見えないカードケースに別携帯しようかと思います)

商品券、割引券、優待券をできるだけ使い切る
(経営に問題がないところでも支店の閉鎖や外資だとNZ撤退の可能性も考えられるので、使えるうちにGO!)

不要な夜の外出を控える
(NZの夜9時以降は飲酒文化が席巻する別世界だと思っています。事件・事故の多くが週末の酒がらみで多数発生する国。日・月曜日の新聞の一面がよく物語っています。治安悪化で一層要注意?)

ここからは今のワタクシたちには該当しないのですが・・・
変動金利のローンを組まない
(NZの銀行は約3分の1の資金を海外で調達しているので、それが上手くいかなくなれば借り手に転嫁してくるのでは ̄へ ̄;)

ブランド・バッグ(フェイクも含め)を持ち歩かない
(その手の物を持っていないのでワタクシは該当しないのですが、一目でわかるブランドのバッグを持っているアジア人女性は狙われやすいようなので日中でも気をつけましょう。エコバックにする?!)

生活圏内でも、
信号待ちで停車しているときに、スタンドで無銭給油をしたらしいクルマが目の前に飛び出してきたり(((@@)))、
家の前で見かけたことのない少年が腕時計を1つだけ見せながら、
「買わないか?」
と声を掛けてきたり(((@@)))、

移住5年目で初めて経験することも出てきましたよ~!


(景気悪化でこの風景の中に計画されている一大不動産開発も棚上げにならないかなーー?) 

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