ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

チベットへの想い

2008-03-30 | アジア・中華・香港
昨夜、少し早く休んだおかげで、今日の体調はまずまず。
夫と子どもはソフトボール大会へ行きました。ランチにおにぎりしか作れず(おかずはナシ><!)、申し訳ない´ー`ゞ 

ここの新聞でも連日のように報じられているチベット問題。
若い子どものような僧侶が鉢巻をしている姿やダライ・ラマの写真を見ただけでも、目頭が熱くなり、なかなか記事を読み進むことができません。

どんなに詳細な報道も、中国の巧妙な言い分も、「侵略」という事実の前には虚しい限りで、
「周辺の事情を知ったところで、いったい何になるんだろう?」
という無力感でいっぱいです。

私は約20年も中華圏で過ごしてきましたが、中国だけは住もうと思ったことも、彼らの利益になることを積極的にしようと思ったこともありません。個人的には親しい中国の友人もいますが、中国政府だけは私の中で決して折り合いのつく存在ではないのです。

1989年、かれこれ20年も前になってしまった「天安門事件」を、私は忘れることがありません。(この辺の事情は2002年のメルマガ
「それぞれの6月4日」 「それぞれの6月4日 その2」
2004年の「北へ南へ」でも綴っています)

20年前に自国の大学生に向けられた理不尽が今またチベットで繰り返されているのです。この20年間、とてつもなく豊かに強力になった中国は、その間にいったい何をし、何を学んできたのでしょう?

チベットはあなたたちを必要としていない――――
この事実を受け入れない限り、中国は世界から経済的に必要とされても、心の底から受け入れられることはないでしょう。

オリンピックは元々、開会式と閉会式くらいしか見ないのですが、2008年8月8日8時8分から始め、その発展と金儲け(中国語では「8=発」で、「発展」「発達」「発財」(金儲け)の意の象徴)を祈る北京オリンピックは、何も見ないで終わりそうです。

(先日の「ランタン・フェスティバル」でのチベット・ダンサーのパフォーマンス→

華人たちの催しの1つに組み込まれていることに、時期が時期なだけに大変複雑な想いでした。





天女のような衣装での優雅な舞についつい哀しみを感じてしまいました)

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