仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

サイレン

2009年07月18日 | 映画サークル
2009年7月8日(水)に開催された"ましけ映画サークル7月例会"は、仁左衛門企画『サイレン』(2006年/堤幸彦監督)だった。
物語は、「昭和51(1976)年に全島民が一瞬にして失踪するという怪事件が起きた離島・夜美島。事件の29年後、天本由貴(市川由衣)は弟・英夫(西山潤)の療養のため、父・真一(森本レオ)と共に島へとやって来た。出迎えた島民達の表情は硬く、「サイレンがなったら外に出てはならない」と由貴に告げる。その言葉は、かつての事件の際に島で唯一発見された男・土田圭(阿部寛)が繰り返し呪文のようにつぶやいていた言葉だった。やがて、島に大きなサイレンの音が鳴り響き・・・」という物語。
プレイステーション2用の"SIREN2"というゲームソフトが元ネタのようだが、真一が娘を襲う場面等、後から考えると辻褄が合わないエピソードが、すべて"妄想"で片づけられてしまっている。
また、謎が謎のままに残されてしまっているのだが、それはゲームや映画の続編を考慮してのことなのだろうか。
発想の段階では面白かったのかもしれないが、物語としては創り上げ切れなかったという感じだ。
残念。