仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ヒアアフター

2011年03月02日 | ムービー
ユナイテッド・シネマ札幌で、『ヒアアフター(原題Hereafter)』(2010年/クリント・イーストウッド監督/アメリカ)を見た。
物語は、「フランスのテレビ局でキャスターを務めるジャーナリストのマリー・ルノ(セシル・ドゥ・フランス)は、バカンス中の東南アジアで津波に呑まれ臨死体験をした。サンフランシスコで霊能力者として活動していたアメリカ人ジョージ(マット・デイモン)は死者との対話に疲れ、工場で働いていた。イギリス人の少年マーカス(ジョージ・マクラレン)は双子の兄ジェイソン(フランキー・マクラレン)を亡くし、1年以上経っても1人でいることが寂しくて仕方がなかった。この全く無縁の3人が、ある日・・・」という内容。
縁もゆかりもない人間達がある日偶然ひとつの場所に吸い寄せられるように集まり、出会い、人生の転機を迎えるというパターンは近年の映画の流行なのか!?
これは最近公開されているいろいろな映画で随分見受けられるパターンだと思う。
"ツイッター"ではないが、無縁社会といわれるこの現代社会で人々は何らかの"つながり"を求めている。
そういった大衆の欲望を満たせる製作者がエンタメ業界の勝者として各映画賞を受賞する。
最近脚光を浴びているのは、その辺りにいち早く気がついた人達なのだろうな。
ただ、この作品で描かれているのは、『ラブ・アクチュアリー』(2003年/リチャード・カーティス監督/アメリカ・イギリス)のように、ただ友達の友達つながりということではなく、つながる人の価値観や趣味・志向が一致することが前提とされている。
それ故にジョージは実兄ビリー(ジェイ・モア)とのつながりを自ら断ち切っているくらいだ。
ちなみに、マット・デイモンはいつの間にか普通のおっさんになっていて、初めのうちは本人だと気が付かなかった。
(^_^;)