仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ジャージー・ボーイズ

2016年06月16日 | ムービー
『ジャージー・ボーイズ(原題Jersey Boys)』(2014年/クリント・イーストウッド監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1951年。アメリカ合衆国ニュージャージー州ベルヴィルは、犯罪が多発する貧しい地域だった。まるでチンピラのような底辺の暮らしぶりのバンドマン、トミー・デヴィート(ビンセント・ピアッツァ)は、美しいファルセットを響かせるフランキー・カステルチオ(のちにフランキー・ヴァリと改名/ジョン・ロイド・ヤング)をバンドのメンバーに加える。彼の美声は、地元マフィアのボス、ジップ・デカルロ(クリストファー・ウォーケン)がサポートを約束するほどの素晴らしさだったものの、バンドはなかなか売れなかった。バンドは何度も名前を変えながら活動をしていたが、豊かな才能を持つソングライター、ボブ・ゴーディオ(エリック・バーゲン)を新メンバーに加える。そして、ボーカルのフランキー、キーボードのボブ、ベースのニック・マッシ(マイケル・ロメンダ)、ギターのトミーの4人は、1960年に"ザ・フォー・シーズンズ"と名前を変えて再スタート。バックグラウンド・ヴォーカルとして様々なグループと共に活動するようになった。1962年、アルバム"Sherry & 11 Others" を発表し、収録曲♪Sherry♪は、初めてチャート入りしたばかりか、チャート第1位を獲得した。その後も数々のヒット曲を発表し続けた彼らは・・・」という内容。
これは、1960年代に世界規模で活躍した4人組バンドである"ザ・フォー・シーズンズ"を題材としたブロードウェイミュージカル(2005年初上演)を映画化したもの。
ミュージカルは世界7か国ほどで上演されたほか、アメリカの演劇界で最も権威ある賞といわれる"トニー賞"で、2006年にミュージカル作品賞を含む4部門を受賞しているというので、これは面白くないはずがない映画作品である。
最終的に大成功したバンドとはいえ無名時代は随分と苦労したようで、ボウリング場での演奏の仕事を貰えなかったのはさすがにこたえたらしい。
引き上げる際の駐車場でさっそく新しいバンド名に変更したのだが、消えかけたネオンサインから"ザ・フォー・シーズンズ"というバンド名を決めたエピソードは面白かった。
また、作曲担当のボブ・ゴーディオは、1958年にはビルボードチャート第2位を記録した♪Short Shorts♪を作曲した人だそうで、この曲は今でも深夜のテレビ番組『タモリ倶楽部』を見れば毎週耳にすることができる傑作だ。
(^_^)