仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ラストベガス

2017年07月03日 | ムービー
『ラストベガス(原題Last Vegas)』(2013年/ジョン・タートルトーブ監督)を見た。
物語は、「カリフォルニア州在住のビリー(マイケル・ダグラス)、ニューヨーク州在住のパディ(ロバート・デ・ニーロ)、ニュージャージー州在住のアーチー(モーガン・フリーマン)、フロリダ州在住のサム(ケヴィン・クライン)の4人は幼い頃からの大親友だったが、4人のマドンナ的存在だったソフィーがバディと結婚し、彼女の葬儀にビリーが欠席して以来、2人の仲はぎくしゃくしていた。ビリーは仲間の中で唯一独身を通してきたが、遂に"孫のような娘"とまで言われてしまう年齢の女性リサ(ブレ・ブレア)と結婚する決心をし、ラスベガスでのバチェラー・パーティーを企画した。ところが、行き違いからビニオンズホテルの予約をし忘れ、ビリーが挙式をする予定のホテルも満室だった。キャンセル待ちの間、4人はバーで歌手のダイアナ(メアリー・スティーンバージェン)と出会い、同じような年齢とあって意気投合する。また、預金の半分をおろしたというアーチーがブラックジャックを始め、なんと1万5,000ドルを10万ドルに増やしたことから、少しでも負けを取り戻したいカジノホテルの支配人が4人にスイートルームと専属の世話係ロニー(ロマニー・マルコ)を用意したのだが・・・」という内容。
ビリーが彼女にプロポーズをしたのは友人の葬儀でのスピーチ中だったのだが、電話でそれを聞いたアーチーとサムは流石に「ノーコメント」と言うだけで済ませた。
いくらビリーが普段から周囲に笑いを振りまくような陽気な男とはいえ、流石に常識的なふるまいではなかったようだ。
(^_^;)
ダイアナは元税理士なのだそうで、リストラにあった際に思い切って歌手になろうと決意し、ホテルの税務相談をして歌う場所を得ているとのこと。
バーの客が少ないこともあって、歌を聴いている客がほとんどいないのが少し可哀想だった。
「相手の目を見なきゃ乾杯じゃない」などと言うように、穏やかではあるがしっかりと芯のある女性で、ビリーとバディはすぐに彼女に惹かれていくのだが、どうやら、それは58年前と同じ構図らしく、何かが起こりそうな気配だ。
(^_^)
ビリーとダイアナが、屋上から落下する仕組みのジェットコースターに乗る場面が出てくるのだが、あれは絶対に無理。
(^。^)

ワイルド・ワイルド・ウエスト

2010年11月17日 | ムービー
『ワイルド・ワイルド・ウエスト(原題WILD WILD WEST)』(1999年/バリー・ソネンフェルド監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1869年、南北戦争終了直後のアメリカ合衆国。陸軍大尉ジェームス・T・ウエスト(ウィル・スミス)は、変装して潜入捜査をしていた連邦保安官アーティマス・ゴードン(ケヴィン・クライン)とは別に、"血みどろマグラス"との異名をもつ元南軍兵士マグラス将軍(テッド・レビン)を追っていたが、土壇場で取り逃がしてしまう。2人はグラント大統領(ケヴィン・クライン/二役)の命令により、合同で追跡を続けるが、ゴードンの捜査目的である"科学者連続失踪事件"の黒幕としてアーリス・ラブレス博士(ケネス・ブラナー)の姿が浮かび上がり・・・」という内容。
ウエストは黒人の陸軍大尉。
南北戦争が終了し奴隷が解放されたとはいえ、1869年に黒人の"陸軍大尉"という設定は無茶苦茶だ。
しかし、まぁ所詮は荒唐無稽な物語だから、そこにこだわると話がまったく進まないか。
(^_^;)
このウエスト大尉は目的達成のためには手段を選ばない破天荒な男で、大勢の白人達を前に「奴隷制の件は別に大したことじゃない。雑用をやらせる人間は誰だってほしいさ。誰でも朝から綿摘みしたいか?そうだよな」と(確かそんな感じ)の台詞を言い放つ。
これは相当に追い詰められていた場面だったが、破天荒さより性格のいい加減さの方が前面に押し出されてしまったように見え、役者の演技力不足を感じてしまったのだった。
全編を通して、CGがこれでもかと多用されている作品なのだが、空の青い色ひとつをとっても自然な色に感じないのは、当時の技術力が不足していたのか、予算をケチったかのどちらかだ。
西部劇か、SFか、冒険活劇か、中途半端な印象を拭えない残念な物語だった。