仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

大工調べ / 春風亭一朝

2018年02月24日 | エンタメ
落語『大工調べ』春風亭一朝
噺は、「家賃を滞納してしまい、道具箱を大家に取り上げられてしまった大工の弥太郎。大家の源六は、滞納している一両と八百文をきちんと払わないと道具箱を返さないという。見かねた棟梁が一両を肩代わりしたものの、八百文が足りない。与太郎は一両を持って大家を訪ねたのだが、大家は頑として不足分を許すことはなく、一両は内金として取られ、道具箱も返されなかった。大家の所になど行きたくなかった棟梁だが、仕方がなく与太郎と二人で大家を訪ね、道具箱を返してくれるよう交渉するのだが・・・」という内容。
何とも偏屈な大家だ。
気難しくて、"因業大家"だと自らも言い切り、私の自慢だと言うのだから、取り付く島もない。
そういう人の所へ交渉ごとに行く棟梁だが、生粋の江戸っ子らしく、何せ言葉が荒っぽくておおざっぱ。
これは交渉ごとには不向きなような気がする。
(^_^)
しかし、一番とんでもないのは与太郎。
棟梁との内輪話の通り、そのまま大家に話してしまうのだから困ったものだ。
しかも、「たかが八百。うちのやつに放り込ませましょう」なんて言うものだから、大家は棟梁にも噛みついてくる。
そうなると、まとまる話もまとまらなくなるのは当然で、大家は婆さんが用意していたお茶も下げさせてしまう。
言葉の行き違いというのは、いつの世の中でも揉め事の原因になってしまうのだろう。
これは気をつけなければいけない。
(^_^;)
演者の春風亭一朝師匠のことはよく知らないのだが、因業大家・源六を演じる姿がピッタリとはまっているようにも見えて、妙に物語に入り込めるのだった。
(^。^)