色々なSPを使って来て思うのは「フルレンジ」の良さです。特に20cmクラスのJBL LE8T のサウンドは非常に好ましいサウンドです。
「軽く反応が早くバランスの取れた音」はD130を小さくした様にも感じます。
昨年末にLE8T-Hの入ったSP-LE8Tを手に入れたのですが、何セットもLE8Tを使って来て思うにLE8T-Hでは初期型に比べ大幅にユニットの性能が落ちています。
そんな訳で2個セット音の出ないジャンクを購入してエッジ交換とボイスコイルの断線修理をプロにお願いして手に入れました。
しかし、世の中そんなに甘くありません。1個のユニットはどうも「ボイスコイルタッチ」をするようで演奏の途中で音が途切れます。
今日はユニットを1回転させながら最良ポイントを探って見たのですがやっぱり駄目でした。また修理に出さないといけません。ボルトを落としてセンターキャップをへこませてしまいました。
ユニットはLE8Tでも初期型のオリジナルコーンの16Ω仕様ですので、なり出したら素晴らしい質感とバランスです。専用にフィリップスのツィーターを準備していますので「高域不足」も感じません。
このSPが本気でなり出したら後ろのRCA箱システムやUREI813システムが鳴っているのかと錯覚するほどの量感と質感を出して来ます。反応の良さでもひけを取るどころか、逆に重さのない軽い反応で魅了します。トータルとして聴けば「バランスの良さ」が光ります。
LE8Tも初期型、後期型、後期型、フェライト型と有りますが、今まで使って来た経験から行きますと初期型が一番音数が多く素晴らしいですね。
初期型は40年以上経っていますのでゴムエッジが硬化しています。エッジ交換はしないと使えないと思いますがコーン紙とボイスコイルはオリジナルを保つことに気を付けています。
JBLのユニットは型番は同じでも作られた年代によって音質に差がみられます。個人的判断ですが、企業は存続する為に「コストダウン」をして来ます。この為、マグネットやコーン紙等に「コストダウン」の影響が出て来ると思っています。
私の使うJBLのユニットはどんどん古い年代のユニットなって来ています。