「一番大事な働きかけ」とタイトルにつけつつ
前回の記事ではどこが一番大事なのか
ぼやかしたまま話が終わってしまいました。
教室で子どもたちの成長を見ていると、
子どもの内面からまるで輝きが増すように成長していく子と、
もともとすばらしいものがたくさん見られたのに
そういった能力が徐々にしぼんでいくように見える子がいます。
そうした差が出るのには、やはり親御さんの「働きかけ方の違い」という
現実があるな、と感じています。
「働きかけ方の違い」という言葉を使うと、
親が一生懸命がんばったか、怠けたかで結果が生じているように
見えますが、そうではないのです。
★ 親が子どもが発するものの何を
「ノイズ」として捉えて
スルーしたり攻撃したりしているか。
★ 何に注目しているか。
という親が受信する際、選択的に排除したり、選んだりしているものいかんによって、
子どもは他の何よりも強く影響を受けていることを感じるのです。
ある子たちの親は、
何もせずに、のんびりしながら子どもを放任しているようなのに、知力も体力も才能も伸びていき、
ある子たちの親は、
懸命に子どものために必死で時間や労力を使いながらも、
子どもの意欲をしぼませていく方向に子育てしているのです。
この「ノイズ」という言葉は、内田樹氏の『下流志向』という著書の中で見かけたものです。
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精神科のお医者さんに聞いたんですけれど、思春期で精神的に苦しんでいる子どもたちの場合、親に共通性があるそうです。
子どもの発信するメッセージを聴き取る能力が低い親が多い。
子どもが発信する「何かちょっと気持ち悪い」とか「これは嫌だ」とかいう不快なメッセージがありますよね。
それを親の方は選択的に排除してしまう。
というのは、子どもが心身に深いを感じているという情報は、いわば「製品」がノイズを出しているようなものだからです。
それは製造工程に瑕疵があるということを意味する。
それは親は自分の育児への失敗を意味する記号として理解する。
だから、耳を塞いでしまう。
(『下流志向』内田樹氏 講談社文庫)
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この著書では、子どものSOSの発信をノイズとして遮断してしまう
親のことが書かれていました。
私が、親が「ノイズ」と捉えて、無視するものは、
こうした子どもの心のSOSだけではなく、
「子どもの持っている独自の才能」や
「個性的な長所」や「その子らしい好み」なども含まれていると感じています。
それで、この「ノイズ」という言葉を、
「親がノイズとして受信しているもの全体」
に広げさせていただいて、
使わせていただきますね。
才能や長所を「ノイズ」という言葉で表現するのは変なのですが、
それを受信する親御さんにとって、
「ノイズ」としてしか存在していないので、
こうした言葉を使わせていただきます。
このように子どもから発信されるものを「ノイズ」として受信して、
遮断してしまいがちな親御さんというのは、
自分の側からは、無意識のうちに、子どもに関することで「ノイズ」を発し続けています。
ですから、外からは、
子どもが自分の内面から「これは苦しい」という気持ちや、「独自の才能」や「個性的な好み」を発するたびに、
そのフィードバックとして、親のネガティブな「ノイズ」が
多量に子どもに浴びせられているように見えます。
私はこれまで、その人その人の子育て観や性格や考え方があるのだからという理由で、
少し遠まわしな言い方で
それを指摘してきたのですが、
最近では、そのあまりの害の大きさにとまどっていて、
一度はっきりと言葉にして伝える必要を感じました。
次回は、具体的な例をあげて、もう少しくわしく説明しますね。
前回の記事ではどこが一番大事なのか
ぼやかしたまま話が終わってしまいました。
教室で子どもたちの成長を見ていると、
子どもの内面からまるで輝きが増すように成長していく子と、
もともとすばらしいものがたくさん見られたのに
そういった能力が徐々にしぼんでいくように見える子がいます。
そうした差が出るのには、やはり親御さんの「働きかけ方の違い」という
現実があるな、と感じています。
「働きかけ方の違い」という言葉を使うと、
親が一生懸命がんばったか、怠けたかで結果が生じているように
見えますが、そうではないのです。
★ 親が子どもが発するものの何を
「ノイズ」として捉えて
スルーしたり攻撃したりしているか。
★ 何に注目しているか。
という親が受信する際、選択的に排除したり、選んだりしているものいかんによって、
子どもは他の何よりも強く影響を受けていることを感じるのです。
ある子たちの親は、
何もせずに、のんびりしながら子どもを放任しているようなのに、知力も体力も才能も伸びていき、
ある子たちの親は、
懸命に子どものために必死で時間や労力を使いながらも、
子どもの意欲をしぼませていく方向に子育てしているのです。
この「ノイズ」という言葉は、内田樹氏の『下流志向』という著書の中で見かけたものです。
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精神科のお医者さんに聞いたんですけれど、思春期で精神的に苦しんでいる子どもたちの場合、親に共通性があるそうです。
子どもの発信するメッセージを聴き取る能力が低い親が多い。
子どもが発信する「何かちょっと気持ち悪い」とか「これは嫌だ」とかいう不快なメッセージがありますよね。
それを親の方は選択的に排除してしまう。
というのは、子どもが心身に深いを感じているという情報は、いわば「製品」がノイズを出しているようなものだからです。
それは製造工程に瑕疵があるということを意味する。
それは親は自分の育児への失敗を意味する記号として理解する。
だから、耳を塞いでしまう。
(『下流志向』内田樹氏 講談社文庫)
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この著書では、子どものSOSの発信をノイズとして遮断してしまう
親のことが書かれていました。
私が、親が「ノイズ」と捉えて、無視するものは、
こうした子どもの心のSOSだけではなく、
「子どもの持っている独自の才能」や
「個性的な長所」や「その子らしい好み」なども含まれていると感じています。
それで、この「ノイズ」という言葉を、
「親がノイズとして受信しているもの全体」
に広げさせていただいて、
使わせていただきますね。
才能や長所を「ノイズ」という言葉で表現するのは変なのですが、
それを受信する親御さんにとって、
「ノイズ」としてしか存在していないので、
こうした言葉を使わせていただきます。
このように子どもから発信されるものを「ノイズ」として受信して、
遮断してしまいがちな親御さんというのは、
自分の側からは、無意識のうちに、子どもに関することで「ノイズ」を発し続けています。
ですから、外からは、
子どもが自分の内面から「これは苦しい」という気持ちや、「独自の才能」や「個性的な好み」を発するたびに、
そのフィードバックとして、親のネガティブな「ノイズ」が
多量に子どもに浴びせられているように見えます。
私はこれまで、その人その人の子育て観や性格や考え方があるのだからという理由で、
少し遠まわしな言い方で
それを指摘してきたのですが、
最近では、そのあまりの害の大きさにとまどっていて、
一度はっきりと言葉にして伝える必要を感じました。
次回は、具体的な例をあげて、もう少しくわしく説明しますね。
次回を早く見たいけど、見たくないような・・・
しかしながら、自分に当てはまる部分が見つかったとしたら、今後、修正していかないと子供に悪影響を与えてしまうかもしれないですね・・・
けれど、ある日、お友達母子とランチを食べにいって驚きました。その子はとってもゆっくりよくかんで食べていて、隣の息子は、まるで食べさせていない子のような食べっぷり。(いつも言ってるのに、どうしてゆっくり食べてくれないの)と思っていたら、友達が「○○(自分の子)、もっと早く食べなさい!skyくんはいいね。その食べっぷり。気持ちいいね。何も言わなくてもさっさと食べてくれるんだね。うらやましい。」と言ったのです。もうびっくり!して、「えええ~、私はいっつも、もっとゆっくり食べなさいって言ってるんだよ。○○くんはよくかんで食べててえらいなって見てたところだよ」と言ったら、友達が「えええ~、家では、もっと早く大口で食べなさいって言ってるよ。お互い無い物ねだりだねぇ」と。
別の人には、長所にうつっていることでも、私はノイズととらえていたんですね。
こういうことって、よくあるんだろうなって思います。
人それぞれ価値観が違うから。。。
自分の価値観を子どもに押し付けてはいけないですね。