虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

IQの高い子の脳の不思議 2

2008-08-18 09:03:16 | 教育論 読者の方からのQ&A
ジード博士たちは「前頭葉」と呼ばれる
脳の先っぽにある思考や判断力をつかさどる部分のシナプスの密度が、
どう変化していくか追跡しました。
5歳くらいでストップするだろう…って思っていたのに…
シナプス密度は成長し続け、思春期にさしかかる直前に
最大に達したそうです。

ところが思春期にはいったとたん減り始めました。
またもや床屋さんのようなプルーニングが始まったのです。
こんどは長い!!なんと20代に入るまで、
脳は工事中でした。

思春期の脳の中では、よく使うものは強化し、
使わないものは切断すると言う脳の機能強化がおこっていたのです。

脳と言うこの宇宙一複雑な生物機械は、
自分で自分の構造を変えてしまう「可塑性」を秘めていたのです!!

20世紀最大の物理学者、アインシュタインの脳は、
著名人や科学者の脳を保存している「ブレイン・バンク」に
送られ、分析されています。

アインシュタインは、子ども時代に発達の遅れがあり、言葉をしゃべるのも、
読み書きを覚えるのも遅かったそうです。

アインシュタインはいわゆる「眼で考える子ども」で、
視覚的な思考力に優れ、言葉や文字よりも、
図や記号に頼って考えを進めるのが
得意だったのです。

アルベルト坊やは、伯父から数学の初歩の手ほどきをしてもらい、
ユークリッド幾何学にぞっこんになったそうです。
その後、知恵遅れとみなされていたアインシュタインは、
すばらしい才能を伸ばしていきました。

アインシュタインの脳は、分析したところ、未分化のぶぶんがあり、
それがニューロンとシナプスの結線を豊富に形作っていたそうです。

虹色教室にも、言葉の発達等に遅れがあって
教室に見えるお子さんがいますが、「眼で見て考える」タイプの子が
多いです。
また育てにくいお子さんのなかには、知能の高い子がよくいます。

脳の科学が教えてくれること…おもしろいですね

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引用は 「子どもの脳が学ぶ時」戸塚 滝登  高陵社書店

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